お洒落で新しくてスリリングだった『MIU404』とは対極に位置するような刑事ドラマw、常に安定の『警視庁・捜査一課長』シーズン4が第16話をもって終了しました。
話数が異例に多いのは新型ウイルスによる自粛期間にも過去作の再編集版を放映してたから。1話完結型で常に安定の内容だからこそ出来たことです。
ほんと見事に毎回同じパターンで、捜査の流れから事件の構造、事件関係者の相関図や性格づけに至るまでほとんど変わんない。にも関わらず楽しめちゃうという事実こそが奇抜で面白いw
その面白さはたぶん「吉本新喜劇」等と一緒で、安定の中に細かい捻りをどう入れていくか、その隠し味に我々はどこまで気づけるかっていう、送り手と受け手が一緒になって楽しんでる感覚。
その最たる例が笹川刑事部長(本田博太郎)の登場場面で、東京の警察官全員を指揮する大岩捜査一課長(内藤剛志)ですら最敬礼するメチャクチャ偉い人なのに、今回はなぜか本庁じゃなくて所轄署の、駐車場の壁に描かれた落書きを1人でせっせと消してるというw、もはや100%あり得ないシチュエーションで登場し、大岩課長もさすがに気づかず通り過ぎようとして二度見しちゃうというw そういうことをいつも大真面目にやってくれるんですよね。
もちろん無意味に登場するワケじゃなくて、そこで笹川刑事部長が必ず格言めいたことを言い、それがいつも事件解決の糸口になるという、これも鉄壁のワンパターン。
笹川さんだけじゃなく、大岩家の飼い猫=ビビのふとした行動や、それに対して発せられる妻=小春(床嶋佳子)のさりげない一言も必ず(笹川さんの格言より大きなw)ヒントになったり等、本当に全てのシーンが毎回(たぶんタイムテーブルも)まったく同じパターンの繰り返し。
でも、吉本新喜劇を「ワンパターンだから」と言って怒る人はいません。むしろワンパターンだからこそ笑えるってことを、皆が無意識に理解してるから。『警視庁・捜査一課長』の面白さも多分それと同じなんですね。マンネリも徹底的にやり抜けば、何やら新しいものになっちゃうという不思議w
だからとてもリラックスして観られるし、毎週観なくたって全然平気w 実際、私は録画を貯めておいて気が向いた時に観てますから、今シーズンも5本くらい飛ばして最終回を先に観ました。
我々凡人に『MIU404』みたいな脚本は逆立ちしたって書けやしないけど、『警視庁・捜査一課長』の脚本なら書けるかも知れないってw、錯覚させちゃうシンプルな作りも魅力の1つ。実際はもちろん、全て決められた枠組みに沿ってストーリーを創るのは、もしかすると斬新なのを創るよりずっと大変な作業かも知れません。
これだけしつこく『警視庁・捜査一課長』シリーズの魅力を熱く語っても、共感してくれる人がすこぶる少ないのが残念でなりませんw ワンパターン(お笑い用語で言えば天ぷら?)の面白さって、1回観ただけじゃ分かんないから伝わりにくいんですよね。
『MIU404』は本当に近年稀に見る面白さだったけど、この『警視庁・捜査一課長』にはそれとは全く違う面白さがあり、なのに誰も声を上げて語らない、語るのがちょっと恥ずかしいような垢抜けなさがある。だからこそ私は好きなんだろうと思いますw
ところで最終回のメインゲストは「ぱるる」こと島崎遥香さん(握手会における塩対応でポンコツと呼ばれたAKBのアイドルも、雰囲気のある良い女優さんになられました)なんだけど、第1発見者の役で出演された小宮有紗さんのお尻グラビアが素晴らしいので、今回のセクシーショットは小宮さんのお尻で決定です。
小宮有紗さんは2012年のスーパー戦隊シリーズ『特命戦隊ゴーバスターズ』におけるイエローバスター=宇佐見ヨーコ役で注目され、数多くの作品に出演され声優としても活躍されてる方ですが、とにかくお尻が素晴らしいです。
笹川刑事部長だけでなく板木や武藤、地味な井上まで変な小芝居をして果たしてこれでいいのだろうかよくわからなくなってしまいました。結局新シリーズが始まると見てしまうのでしょうね。なんとも不思議なドラマです。