HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

遺残卵胞をプチッとやって、チューと穿刺(長文レポート)※痛い話です

2008-01-19 00:16:39 | 不妊治療報告
穿刺(せんし):腹水などの体液や、組織・細胞を採取するために体に針を刺すこと。

1月10日(木)朝ごはんを食べてから、午後から行われる穿刺のための痛み止めをあらかじめ飲み、お昼ご飯は抜いて松阪の済生会病院ARTセンターへ向かいました。
お腹が空いていることよりも、これから行われる「穿刺」のことで頭がいっぱい。

いや、そんな思いは数日前から既に始まっていましたが。

穿刺は前回の体外受精を行う前に一度行いました。
この日記でも何度も出てきていますが、私の子宮には生理が終われば、どこかしら吸収されるなりしてなくなっていく卵胞(卵を包んでいるもの)が、いつまでたっても子宮に居座っている。
これを「遺残卵胞」といいます。
これは、それほど珍しいこともなく、体質にもよるのだとか。
なんとも解明されていないところでもあります。

この卵胞があることにより、これから行われる体外受精に影響が出るか?というのは定かではありませんが、卵を作るときに何らかの影響はないこともないようなので、「ないに越したことはない」らしい。

で、そのいつまでも居座る卵胞を取り除く処置をこの日行うことが決まっていました。
処置としては卵胞を針で潰して、チューと吸い取るのです。

前回の痛みがよみがえり、出来ることなら行きたくなかった。
でも、行かなければ前に進みません。

数日前からドキドキしていた気持ちを抑えつつ、重い足取りでARTセンターに着きました。
13:00に予約を入れていたのですが、この時間お客さんがおりません。

貸切状態の待合室=待ち時間ゼロ=心の準備は大丈夫か?HASSY!! と自分の胸に問う。

時間が来て、すぐに内診室へ。
そう、手術と言うわけではないので、内診室で全て処置が行われるのです。

まずはS先生が診察します。
前回私が、普通処置後15分ぐらいで回復するところを1時間もかけても、まだウーンウーンと唸っていたので、先生にしてみれば要注意人物でしょう。

S先生「野口さん、朝から薬飲んできましたか」
HASSY「はい、ロキソニン飲んできました」(前回先生がそうしろって言ったからね)
S先生「坐薬はしてない?」
HASSY「え?坐薬はしてませんよ」(ええ?そんなこと言ってました?)
S先生「じゃ、処置後坐薬もいれておきましょう」

そんな会話をしながら、先生は「はい、じゃ、消毒しまーす」実は消毒時点で既に痛みが始まっている。
なんせ、普段とは違う。
明らかに自然ではないことですから。

は、はい心の準備開始。
看護師さんが向こうの世界(カーテン向こう)から、私の横に来て、肩に手をかけて「がんばってください」と言ってくれています。
ありがたいです。
カーテンのこちら側に私しかいないとちょっと心細いですもん。

さて、しばらくしてからS先生が「はい、じゃあ穿刺しまーす」
見えないけれど、何か体の中を通り、明らかにプチッと、音さえ聞こえないけれど、私の身体に確かに感じた。
プチッと。
その瞬間、左下腹部というか腰というか骨盤というか、そのあたりに鈍痛

「うっ!」
という私に

相変らず、S先生は
「なんや、こんなんいつもの内診と変わらへんやろ、なんも痛ないやろ~」と、笑っています、笑って…。

い、いや、痛いですってば!!
看護師さんは私の横で、こっそり「痛くないわけないやんな~。もうちょっとやからがんばって」と励ましてくれている。

ま、いいんですよ。
これくらいが。
S先生のように、潔くしてくれた方が。
「痛い?痛いかな?痛くないようにしますからね~」とか言いながら、ちゃっかり痛くされるより。
バンドエイドをジリジリ剥がすより、一気に剥がしてくれる人のように、潔くね。
バンドエイドを剥がした跡のヒリヒリしたところを優しくなでてくれる看護師さんのような存在がいてくれればそれで私は充分です。
充分ですぅ~。(涙)

さて、針を刺して左腰に鈍痛が走ってからしばらくそのままチューっと吸い取っています。
吸い取っている感も伝わります。
不思議ですね。見えていないけれど、分かります。
長いこと吸い取っています。
多いんでしょうか?それとも針が細いから時間がかかるのでしょうか?
足がピクピクしてきました。
鈍痛は継続しています。
体がよじれそうです。

長く感じた吸い取り作業が終わると、消毒。
この消毒が、最初の消毒がよりもさらに痛い…。処置後だからか?
そして患部にガーゼを詰めて、しばし休憩してくださいと。
そうそう、痛み止めの坐薬も忘れません。
そして、診察台から下ろされます。
足がピクピクして、上手く歩けません。
もちろん腰も痛いです。
着替えて、すり足状態で、ストレッチャーで休憩。

おっと休憩する前に、感染予防の注射をお尻にチクリとします。

事前の飲み薬と坐薬が効いているのか、処置後の苦しさは前回ほどではありません。
そこそこ痛いけれど、涙が出るほどでもなく、でも軽々歩けるわけではありません。
力が抜けた感じ。
でもなんだかんだと、前回と同じくらいの一時間近く休憩しちゃいました。


苦しみながら、病院の天井を仰ぐ

前回は1時間の休憩でも足りないぐらいでしたが、今回はほぼ回復。
休憩後はガーゼを取り除き終了です。

さて、今回フト疑問がよぎり、看護師さんに聞きました。
それは、この処置(遺残卵胞の穿刺)が採卵と同じなのに、なんで、採卵は麻酔するのに、これは麻酔しないの?かなって。
すると、遺残卵胞の穿刺はプチッとするのが1回だけど、採卵はいくつも卵を取るから何度もプチプチするからなんですって。
でも、同じ痛さなことは確かなんですよね。
採卵のときは全身麻酔なんですよ。気づかない間に卵を取っていますから。
でも、確かに卵10個以上だったりするから、十数回プチプチされたら気絶するよな。

なんでも麻酔せずに採卵する病院もあると聞くから、それに比べればこれらなんてことないのだろう。
そう思おう。

なにはともあれ、体外受精準備の1ステップクリア。

ARTセンターの帰りのエレベータで、偶然N御夫妻にばったり。
うちと一緒でダンナさんがチェアーウォーカーです。
この日記もチェックしているようですが、N夫妻もがんばってね~!



 
生理が始まったら、鼻の穴にスプレーする点鼻薬。この薬は排卵しないようにする薬。保険がきかないので、15,000円くらいする薬です。


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6 コメント

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お疲れさま・・ (このり)
2008-01-19 10:37:19
穿刺、お疲れさまでしたー。
私も痛みに弱いので恐怖におののきながら読みました
でもボルタレン座薬入れると随分楽だったでしょう?
看護士さんに座薬さされるのは恥ずかしいけど・・

いよいよ周期が始まったんですね。
わたしはロング法ではいまくいかなかったので、この前はアンタゴニスト法でしました。
ナサニール面倒くさいというか、忘れそうになるので大変ですよね。がんばってね!
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あ! (もとみん)
2008-01-19 10:51:10
薬の向こうに何気にある緑色のディスクが気になります。

・・・というのはおいといて。
がんばりーな。
誰にも代わりはできんからね。
でも、うまくいくことを祈ってるよ

万が一、病院に対する不満が発生した時は加勢?するからねー。
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このりさんへ (HASSY)
2008-01-20 22:26:06
このりさん、薬の名前よく知っているね~。
私ってば、言われてもすぐ忘れてしまう…。
カタナカ弱いし…。

そう、坐薬ってちょと抵抗ありますよね。
でもあの痛さ、背に腹は変えられぬって感じで観念しています。

アンタゴニスト法ってどんなの?
私は、まだこの方式しかしていないのですよね。
サニナールは、時間を決めてしているのですが、本当忘れそうで怖いです。
2度目は1度目の教訓を活かさないとね。
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もとみんへ (HASSY)
2008-01-20 22:31:09
おお、めざとい!!
見つけましたね、秘密のDVD。

今のところ、病院に対する不満はないよ~。楽しんで通院しています。
看護師さんたちもやさしいし、S先生のちょっとした変化が面白いし…。ね。

しいていう、不満は道中の道。
最近工事や除草作業で、片側通行とかになっていて、予定の時間が間に合わないことがあるんだよ。
いつもギリギリで行っている私も私だけどね。
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アンタゴニスト法 (このり)
2008-01-20 23:13:32
アンタゴニスト法って、ナサニールを使わない替わりに、排卵3日前ぐらいから排卵を止める注射をするんです。
ロング法でうまく行かない人なんかに適用するみたい。
ナサニールの煩わしさはないので良かったけど、こまめに卵胞の大きさや採血をしながらって感じでしたかねー。
私の場合はタイミングの読みが難しかったのか、ギリギリ排卵(採卵日)の2日前にアンタゴニストの注射を1回打っただけでしたが、ほんとは3回ぐらい打つみたいです(1本8000円ぐらいする)。

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このりさんへ (HASSY)
2008-01-21 00:33:09
へ~そんな方法もあるのか。
それだと、本当しょっちゅう病院いかなきゃ行けなさそうですね。
それに予定がなかな立てられなさそう。
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