HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

段はあるけど"だんない"

2007-02-25 23:16:56 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
本日は、昼から、バリアフリーセミナーでした。
いつもの私&板井くんの迷?コンビです。

昨日センターに寄ってくれた川内さんも飛び入りセミナーに参加してもらいました。
ありがとうございます。
さすがです、ファシリテーターまでしてもらっちゃいました(笑)

さて、本日のお題は
「困難事例を魅力にかえちゃおう!」

です。

なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが。
前回のセミナーで困難事例をあらいだし、今回は、それらの困難事例をいつまでも困難なままに終わらせるのではなく、それらを逆手にとり、「魅力にかえてしまって、企画商品を作ろう!」というセミナーです。

そもそも、バリアフリーツアーセンターも「伊勢志摩のバリアフリー情報のなさ」というところの困難事例を魅力して、全国でも珍しいこのセンターが出来たわけです。
これが伊勢志摩の魅力となっていくわけですね(自分で言ってるわ)。

さて、そんなわけで、班に分かれて、困難事例を魅力に…

ってなかなか難しいですね。
実は、私は、アレモコレモ魅力に変わることはたくさんあると密かに思っておりましたが、私が言うと、板井先生から×マスクをされそうなので、ググッとガマンして聞いていました。

そしたら、最初うーん、うーんとうなっていたみんなが、なんだかあるときを境にぽんぽんと名案が出てきたのです。
私が見ていた班であがっていた困難事例は鳥羽展望台レストランの階段。
ここのハードをどう魅力に変えるか?です。
ハードをどうこうすぐできるわけではないので、とりあえず、人力。
その人力にも上げる方も、上げられらる方も「楽しく」でないと継続が難しい。
そして、スタッフに頼むときにも何かスイッチを押すと鳥羽一郎の声で呼んでくれるとか…。
なんだかどんどん膨らんできます。

そして、キャッチフレーズがこれがまた利いています。

「段はあるけど”だんない”」(爆)

そう、方言です。
伊勢志摩の方言で「だんない」とは、「大丈夫」「気にしない」「かまわない」「ドンマイ」などのことを意味します。

ようするに、段差はあるけれど大丈夫だよ~任せなさいね~というソフトでもって、フォローしますよということ

をこのキャッチで全てを伝えているのです。

ええ言葉です。
こんなすばらしい方言があったのですね。

ということで、きっと今頃、鳥羽展望台のレストランの階段前には「段はあるけど”だんない”」ってコピーの看板が貼られていることでしょう?

いいな~この調子で、伊勢志摩のバリアフリーポスター作って貼りたいな~。
そんな予算どこかであまっていない?

川内美彦さん来訪

2007-02-25 21:45:58 | ハサカル
川内美彦先生が昨日鈴鹿で講演を済まされてから、翌日の今日、伊勢志摩まで足を伸ばして、もう一泊してくれるということで、三重県のUDアドバイザー団体ののハートフルアクセスやUDまちづくりの会の方々とセンターに寄ってくれました。
かもめの散歩道も見学されましたよ。


後に発覚したことですが、川内さんは東京で、うちの理事長とも面識があったのだって。
国のバリアフリー関係の委員会で一緒らしい…。

0218:サインを求められました

2007-02-25 21:26:19 | ハサカル
今日は、センターに「恋に導かれた観光再生―奇跡のバリアフリー観光誕生の秘密」をわざわざ買いに来てくれた人がいました。
↓これ


その方から、なんと、なんと、初めてのことですが…

さ、サインを求められました。

あの~この本書いたわけでも無いのですけど…と言っても、それはそれでいいらしく、とにかく記念にサインがホシイと。

は、はじめてです。
サインって何を書いたらいいのですか?
といって、特に洒落たサインも書けずに、フツーに、名前と日付などを書きました。

こういったことって本当にあるのですね。今後のときのために、サインの練習をしておきます。

0217:それはそれで楽しむ結婚生活

2007-02-19 00:09:06 | プライベート
スイス人と結婚した友人が一時帰国しているので、二人でディナー。
 

送迎はパートナーです。(いつもありがとうね)

友人がスイスに嫁いで、3年?かな?
ま、その前からスイスに住んでいるから、日本を離れているのはもっと前からですが、年に一度こうして会社と家庭?の長期休暇(2ヶ月ぐらい)を取って日本に帰ってきます。
その都度必ず会うようにしているのですが、メールやブログで繋がっていうるので、そんなに長く会っていないカンジはしません。
毎回、相方の楽しい文化の違い話を聞かせてもらっています。
いろいろありすぎて語りきれないぐらい。

彼女と話していて今回ちょっと共通する点を見つけた。
第三者がよく、私のことを「チェアーウォーカーのダンナと結婚して苦労するね~」って言うことがあります。
彼女もまた、きっと「外国人のダンナさんで大変でしょ?」って言われることあると思うのね。

でも、私も彼女も「それはそれで楽しんでいる」んだよね。

チェアーウォーカーや外国人といったところに苦労というより、逆に毎日楽しいネタもらっているようなもの。
苦労するのは、相手の性格ぐらいですよね?
チェアーウォーカーや外国人といったところに原因はなさそう。

パートナーがチェアーウォーカーだから困ること、しいて言えば、切れた電球を誰も替えることができない。
ということぐらいかな?
でも、間接的に出来ます。
電球を替える人を呼んでくれる。(笑)
 
本日のディナー場所は 伊勢市吹上の「オステリアラブラ」 お店に入ってから、一段段差(7センチぐらい?)があります。
場所の地図←クリック

そんなわけで、おいしいイタリアンを食べながら、楽しいひと時はあっという間。

0216:会議漬け

2007-02-18 12:53:40 | バリアフリーツアーセンター
本日は、実にハードなスケジュールをこなさなければならない日でした。
お昼のロータリーの講演にはじまり、その足で「一日神領民ばりふりプロジェクト」のことを遷宮対策事務局へ正式にお願いしに行き、いろいろご助言をいただき、さらに重大なことをしていることを実感しつつ、地元情報誌伊勢人の取材を受けて、鳥羽に戻り鳥羽一番街のホームページ会議に出席。
19:00に終わった会議後、志摩庁舎へ飛び、会議へ…。
この会議、18:30~でしたが、少し遅れるけど、伺いますと伝えてありました。


なのですが、会議会場に明かりがない。
え?
と思い、しばし部屋の前を行ったり来たり。
オカシイ。人の気配もない。

いやまてよ?と会議資料に目をやると…。

2月15日(木)18:30~

今日は…

16日(金)



い、いちにちずれていた。私の頭。
手帳にも16日に会議と書いてあった、そもそも根本的に間違えていたようです。

なんだか志摩まで行って、この状況。
自分が情けなくなり、しばし、ショック状態から立ち直れませんでした。

0216:伊勢中央ロータリー講演

2007-02-18 12:38:16 | 講演・視察
伊勢中央ロータリーに講演を頼まれていて、行ってきました。
会場は伊勢国際ホテル。



みなさん、市内周辺でご活躍されいていらっしゃる立派な方ばかり…。の前で講演ってかなり緊張します。
しかもほぼ全員「男性」です。
人数は50名ほど。

何年か前も頼まれて別のロータリーで講演をしたことありますが、この会合いつも出席率90%なんですって。
しかも毎週行っているらしい。
なぜにこのように高出席率なのかというと、毎回お昼に集まっているのです。
そう、お昼を食べながらの定例会


お昼ごはんってみなさん食べますよね?だからどうせ食べるのなら集まって、会合して…というなんとも、うまい集め方です。
理にかなっています。

で、私も一緒に昼食をいただいてから(ご馳走様です)、30分の講演。
私にとって、30分はかなりタイトで厳しい講演です。
だからがんばって、集約してオハナシしました。

伊勢のこと、観光のこと、神宮のこと、まつりのこと、そして楽しむこと。

みなさん、とても真剣に聞いてくだっさって、こちらも熱く、熱く語ってしまいました。

ところで、これ本日配られていたロータリーの本。
実は、ユニバーサルデザインなのですよね。
下の写真は一冊の冊子です。
ホラ、右から読んでも、左から読んでも読めちゃうの。
 
  

0215:まつりから生まれる地域の助け合い

2007-02-18 11:31:22 | お木曳き・式年遷宮
嬉野温泉旅館組合様ご一行様をお見送りしてから、徹夜続きの仕事(書類作り)のラストスパートを掛けて、その足で、一日神領民ばりふりプロジェクト会議です。
と、言ってもまだ準備会。

来週19日に本格的な発足会を行う予定ですが、今回は、その19日の発足会に向けての打ち合わせ。



改めて、とんでもなく、大変で、難しくて、相当気合を入れないと達成できないことに取り組んでいることに気づく(今頃気づくなよ!)。

でも、でもね、これはやりたいから、やります。

打ち上げ花火的や注目をあびることを求めていることではなく、まつりを通じていろんなところに、いろんなカタチで波紋が広がることを期待しています。

それは、すぐに大きな波紋という期待ではなく、小さな、小さなものですが、何十年後、何百年後?に繋がるものになることを祈って。

この式年遷宮、20年に一度の祭りをとても楽しみにしている祭り好きな人たち、遷宮行事に参加できることの喜びを感じている人たちはたくさんみえます。
その20年というサイクルの間に、もしかすると、次回参加できなくなることだって無いとは言い切れません。

現にうちのパートナーも前回(20年前)は、歩いていた人です。
でも今回は、車イスです。
そんな人って、きっとたくさんいます。
私だって、20年後はどうなっているか誰もわかりません。
楽しみにしていた祭りもこうして、参加できなく、またはしにくくなってしまうのです。
そんな祭りに今回、どうすれば参加できるのか?
どうすれば、遷宮行事に関わることができるか?ということの提案の場所でもあります。
こうした、障害者、高齢者が参加できる奉曳車を…といものは賛否両論あるのですが、これは、ひとつのきっかけであると思っています。
だからこのプロジェクトを行うことにより、一日神領民のことだけでなく各奉曳団にも活かせる所を持ち帰ってほしいと思っています。
自分ところの町でできることを…。

昨年の地元のお木曳きにパートナーと参加したとき、今まで遠巻きに私たちを見ていた方々が、祭りを通して自然に助け合いが生まれてきたこと。
私たちは私たちで出来ることを、地域は地域でできることを、まつりなどを通して自然とつくられていくのです。

パートナーが風日祈宮さんへ行くところ。
私が駆け寄る前にパートナーを町の人が助けてくれています。
そして左端の子供たちはちゃんと見ています。
この子供たちが20年後祭りを担っていくのも事実です。
そして現実を見ようとしない大人もいます。
将来がよめる一枚じゃないかな?


それは当事者が出て行かなければ始まらないことでもあります。
詳しくは以前書いた日記を参照 ←クリック


そんないろんな思いもあって、実は、壮大な思いがこのプロジェクトにギュウギュウに詰まっているのです。
とてもここでは語りきれなくらい…。

大きすぎて自分でも、こんな小娘が”えらっそうなだな~”(夢のようなことを語っている)って思いますが、何かに取り憑かれているのだと思って、どうぞお付き合いください。(笑)

0215:久々の徹夜

2007-02-18 11:04:34 | ハサカル
実は、ここ数日間、視察対応をしつつ、某事業の報告をするための大量の書類作りに追われておりました。
タイムリミットがあり、そして複数団体での提出になるため、遅れて他の人の迷惑になるのもいけないし…ということで、頭をフル回転しながら、最高速度で廻っていました。

で、タイムリミットは15日夕方だったのですが、ここ数日間いろいろ一杯で作業が出来なくて…。
とうとう、14日~15日にかけて徹夜で作業。
疲れました。トホホ。

ニガテな書類づくりはまだまだ、いろんなところで発生してきます。
好きな仕事についているわりには、嫌な仕事もついてくるものです。

0214;お客様と向き合う施設

2007-02-17 13:38:18 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
春一番が吹きました。
なんだか荒れ模様。
そんな中、佐賀県嬉野温泉から旅館組合の皆様が視察にみえました。
セントレアからベルライン(セントレア~松阪の高速船)に乗って来たのですが、海が荒れていたため、気分が悪くなった人がでたり、タイヘンな始まり。

視察といえば、大抵が一人ずつ資料をお渡ししてセンターで1時間ほどのお話質疑応答+αが基本ですが、今回は、14日、15日の二日間ツアーセンタースタッフが一緒について伊勢志摩を廻ります。
 

佐賀県嬉野市でも「バリアフリーツアーセンター」を作るという目的もあって、実は今までにこういったようにいらっしゃるのは3度目
そして昨年12月と先月1月もツアーセンターから嬉野市には足を運んでいます。
理事長も月イチペースで伺っております。

このパターンの視察はツアーセンターが指定した旅館に分泊し、それらを共有してもらうというみっちり視察のコースです。(もちろん有料)
視察のついでに観光もしていこうという自由時間はあまりなく、そのかわり、伊勢志摩のバリアフリーな部分を深く、濃く伝えております。
 

今回もそれ。


分泊は
大石屋さん扇芳閣さん慶泉さん



今回は、各施設にも協力していただき、案内とオハナシも施設側からしていただきました。
嬉野温泉旅館組合のみなさんも、とても熱心に話を聞き、メモったり、真剣です。

私たちも上記旅館は時々届けものしたり、電話したりで、交流があるわけですが、バリアフリーのことに関して話すご主人や専務などを第三者的視点で見るのは久しぶりです。

嬉野温泉旅館組合の皆さんにバリアフリーを伝える。

どんな風に話すのかな~って見ていました。
3つの施設は、対象も微妙に違ったり、施設の規模も違います。
そしてなにより、それぞれの特色がとても現れている旅館だと思います。

それらのことを考えてもちょっと恐る恐る…。

しかし、です。
この二日間通して、視察が終わり、帰ってきてから気づきました。
規模の大小、特色、対象者が違っても、目指しているところは一緒だったのです。
見えてきました。
伊勢志摩のバリアフリー観光がなんとなく、ぼんやりでも見えてきました。
きちんと進んでいます。
確実にこの5年は動いていたのです。
見えていなくてもちゃんと。

それぞれ言葉は違うけれど、どこも伝えていたことは

建築基準や条例などで、バリアフリーやユニバーサルデザインが数字やカタチで定義つけられたりしていますが、ここでは、あまり意味がないことだったりします。お客様に気持ちよく泊まっていただくために必要なことは、基準や条例では図れないところにあるのです。それはスタッフの対応だったり、ちょっとした気配りだったり…。
お客様一人ひとりの気持ちを考えると、何が優先かおのずと見えてきます」


もちろん、基準法や条例を否定しているわけではありません。
全ての建築、全てのものに対応する基準はないのです。
そう、センターが言うパーソナルバリアフリー基準のように。
基準はあってない、基準はみんなそれぞれが持っているのです。
 

上記の施設の説明を聞いていて、確信しました。
お客さんと確実にお客さんと向き合って向かい合っている。
まさに消費者起点であり、本来あるべき姿なのだと。

ちょっとね、うれしくて泣けてきます。
それはツアーセンターが築き上げてきたものではなく、お客様が築き上げてきたことであります。
いいお客さんに恵まれ、そして、ちゃんとお客様に向き合ってきたからこそ分かる現実。
そして、さらに進化していく施設。


波に乗り始めているのかもしれません。
気づき始めています。

今回対応していただきました大石屋さん、扇芳閣さん、慶泉さんありがとうございました。
そして、快く施設間を送迎もしていただき、お忙しい中視察の方々への惜しみない公開と積み上げてきたバリアフリーの考え方を伝授していていただきましてありがとうございます。


こうしたことを見ていると、本当ツアーセンターは恵まれていると実感します。


ちなみに一日目は二見プラザで昼食、二日目はかもめの散歩道とミキモト真珠島の視察  もしたのですが、こちらも毎度のことながら、いろいろお世話になり、ありがとうございました。