HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

バリアフリーパーティランから生まれる 笑顔の連鎖

2012-04-22 23:00:13 | アクティビティ
無事、事故もなく、全員完走をすることできました、バリアフリーパーティラン。
雨という悪条件ゆえに、ボランティアも参加者も気が引き締まっていたように思います。

参加者もボランティアのみなさんも身体がさぞかし冷えていたことでしょう。
ということで、予定より早めの解散を行い、みんなで記念撮影パチリ。



来年もみんな来てくれるかな?

本当に、本当に、参加者のみなさん、ボランティアのみなさん、お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。


難関クリアし、ホッとしながら、午後からのバリアフリーパーティランの参加者とボランティアのコーディネートをしつつ、続々と入ってくる選手をテントでスタッフとみていると…。

テントの空きスペースにバリアフリーパーティラン今年初参加者の「はびきのーず」(と、私たちは呼んでいる、羽曳野市からいらっしゃったご一行)のご家族が、ゴールを眺めていました。

聞けば、知り合いがハーフに出ているので、その応援を…とのこと。

そこでのお話し

「こんな大会があると、この子(全介助車いす)はいつも、応援側なんです。だから今回こんな風にゼッケンつけて選手として出場できるなんて、夢みたい。こんな大会大阪の方ではほんまないんです。仲間で本気で競争したりして、雨降ったけど、本当に楽しかった。あ、ほら、○○ちゃん(こどもの名前)、今笑った…」

と、お母さんも笑顔に。

それを見て私も笑顔に…。


このバリアフリーパーティラン、これまでは当事者たちに「達成感を味わってもらい、いろんな自信につながってもらえれば…」と思っていました。
もちろんそれもありますが、もっと簡単で、もっと単純なものが生まれていたんだということに気づきました。

それは、「笑顔」

選手として走れる。
それだけで、うれしいと思える。
一般の人では、あたり前のことかもしれませんが、そんなことが幸せに感じる。

それゆえの「笑顔」は本当に大きくて、重い。
だから、笑顔の連鎖も強いのかも…。

8000人もの人々の中の片隅で、こんな笑顔が生まれて、連鎖し、広がっていく。

そりゃ冷たい雨なんて、吹き飛ぶこともわかった。
雨が降ろうと、スタートを待ちわびる気持ちも、理解できた。

正直、朝から、決行かどうかの決断を考えていた時、迷いもあったんです。
前日も、中止って選択もあるのかな?って簡単に考えていた。
無事に大会終わった後も、
みんな大丈夫かな?
風邪ひかんかな?
ホンマにやってよかったのかな?
達成感とか味わったのかな?
次回からもうええわって思わなかいかな?
とかとか、頭をグルグルめぐっていました。

でも、この「はびきのーず」のお母さんの言葉を聞いて、心の底から強く、強く思いました。

「中止にせんでよかった…」

いろんな、想いがめぐって、涙が出そうに…。
そして、軽々しく中止になんてできない人たちが、こうしてたくさんいることを、改めて感じました。

いろんなことに気付かせてくれた今年の雨のバリアフリーパーティランは、今までで一番素敵な大会だったと思います。

みなさん、本当にありがとうございました。

志摩ロードパーティ2012バリアフリーパーティラン決行!③

2012-04-22 22:30:44 | アクティビティ
いよいよスタートです。



今年のバリアフリーパーティランは障がい者60名を含む115名がエントリー。
県外では、滋賀県、愛知県、兵庫県、大阪府から参加。

障がい者の内訳は
・車いす31名
・歩行障害8名
・知的発達障がい・精神障がい19名
・視覚障がい2名
です。

115名中、約7割の82名方が来てくださいました。
この嵐のような中でこの数字はすごいと思います。



そんな、みんなの想いがスタートします。

的矢大橋手前で下り変えすコースとなった今日は、景色がきれいとは言えないです。
雨が降って、風もあって、寒くて、つらいです。
道路も川ののように水が流れて、滑りやすくなっています。


でも、みんな走るのです。
車いすで、装具で、杖で…。


そこまでしてなんで?みんな…。
と、周りの一般ランナーは疑問に思ったかもしれません。
大会本部の方たちも、そう思ったかもしれません。
会場にいないけれど、風の便りでばりふりもこの雨の中走るらしいと聞いた方たちも、運営してるツアーセンターは何を考えてるのだ?と思ったかもしれません。
でも、そんな疑問もこのみんなの顔を見れば、わかります。
そして、そんな素敵な顔で走るみんなが、どんな思いだったのかは、後程私もわかったのです。
と、言うわけで言葉で語るより、写真でどうぞ。


























志摩ロードパーティ2012バリアフリーパーティラン決行!②

2012-04-22 21:20:26 | アクティビティ
雨にも関わらず、ボランティアのみなさんが集まってきました。



みんなちゃんと、カッパなどもしっかり着用してくださっています。
寒いし、冷たいし、本当みなさんの気持ちには頭が下がります。
ありがたいです。




朝の打ち合わせです

 

 

9:00になったら、今度は参加者が集まってきました。

手話通訳さんたちもやってきました。(もう、何回か来てくださっている方たち)
もらってきた大会スケジュールも雨のため大幅に変わるけれど…と。とりあえず、預かっているシナリオを渡す。

 


会場へ車では、みんな「今日はあるのか?」という電話などがありましたが、会場に来ると、それらについて誰も聞いてこない。
もう既に、みなさん、「決行」前提で動いています。
というか、怖くて誰も聞かなかったのか?

でも、私の中ではもう決まっていたのです。

的矢大橋手前で折り返すショートコースに変更するけれど、決行。
だって、みんな集まってきているんですもん。
ボランティアも事故のない方法をみんなで打ち合わせして、なんとかみんなを走らせられるようとしています。

みんな真剣な表情です。

一人のボランティアが言いました。
「本当は、家出てくるとき、こんな天気で本当にあるの?と恐る恐る来たんです。でも、参加する人たちが集まってきて、その顔見ていたら、やらなきゃって思いました」

 

  

   



そうなんです、確かにボランティアのみんな、参加者が集まってきたころから、さらにパワーアップしていたような…。
「走りたい!」という気持ちで来ている参加者のみんなの顔。
雨なんて見ていません。
吹き飛ばした笑顔です。
みんなスタートを夢見ているのです。

そして、ボランティアの原動力はここにあるのです。


それは、ちょこっと予測していたの。
だから、既に、こっそり本部へ行って大会委員長に
「的矢大橋は渡りません。最も危険な坂道には、重点的にボランティアを配属して絶対事故のないようにしますので、ばりふりパーティランも走らせてください!」と、お願いしに行っていたのです。
そもそも、志摩ロードパーティは初回当初から「バリアフリー」を掲げてきた大会でもありました。
ので、ありがたいことに、私たちのこのかたちにもいつも暖かく見守ってくれています。
だから、今回も委員長は言いました。
「わかりました、気を付けて行ってください」
本当に感謝です。
ありがとうございます。

コース見守り組もスタートしました。


さて、スタート時間は始まってきます。雨の中みんなスタートを心待ちにしています。

恒例のリハレンジャー(作業療法士たちの戦隊です)による準備体操も始まりました。

  

コース変更となった、的矢大橋を歩いて渡って、その向こうからスタートゴールのハーフと10キロの人たちも私たちのブースを見ながら歩きはじめました。

志摩ロードパーティ2012バリアフリーパーティラン決行!①

2012-04-22 20:18:08 | アクティビティ
朝、5時起き。
起きたら、雨…は、そんなに激しくはなかったけれど、強風です。
天気予報では「波浪警報」。海のハナシなので、ロードパーティには影響なしです。
でも、この風…。
的矢大橋渡らないルートが、現実になりそうです。

寒い一日なりそうなので、朝からあったかいお茶を作りつつ、準備。
その間もちょこちょこ「今日は決行?」の電話が入る。

バタバタしつつ、6時に家を出て、私が運転するので、私の携帯にかかってくるであろう、いろんな連絡をパートナーに任せる。

案の定、電話かかってくる、かってくる。
本部関係から、本部はコースを変更するが、ばりふりはどうするか?等々。
・的矢大橋がすごい風である
・坂道が危険である
・雨が強くなってきた
ということから、本部からは、対象者が対象者なだけに、「ハーフ、10キロは決行するけれど、ばりふりだけ中止ということもできる」という、打診連絡も…。
的矢大橋の手前で折り返す案も出し、坂道のサポートは強化するからとりあえず、”決行”の方向でするめることを伝える。



会場に到着。
伊勢よりも雨が降っています。

今年でロードパーティは8回目?バリアフリーパーティランは4回目になります。

華月さんが車いす対応トイレを作ってくれました

2012-04-21 23:05:31 | 食事処
志摩ロードパーティの前夜祭というわけではありませんが、センタースタッフたちと、東京バリアフリーツアーセンターの川端っちがバリアフリーパーティランのボランティアで来ていたこともあって、近くに宿泊している長野からボランティア参加の木下さん、その木下さんの友人チェアウォーカー斉藤くんも誘って、先日、センターにアドバイスを求められた伊勢海老、海鮮蒸し料理「華月」さんへ夕ご飯を食べに行ってきました。
3500円のコースでしたが、せいろ蒸しがメインのお店、なんでも蒸して、とってもヘルシー。

  

 

でもって、豪快な料理の数々。



 

みんなで、いろんな話題で盛り上がりながら、楽しく、おいしくいただきました。



帰りには、みんなで新しくできた車いす対応トイレを見学。

 

これから、どんどんご紹介していきたいと思います。

志摩ロードパーティバリアフリーパーティランのバミリに行く

2012-04-21 22:37:27 | アクティビティ
どうやら、日曜日は雨らしい。
土曜日がすでに雨、です。
ですが、日曜日のために、午後から千枝さんと、バリアフリーパーティランのためのコース見守りのポイントへバミリ(印付け)に行ってきました。



雨はそこそこ、ぱらぱらでしたが、なんせ、風が強い!
特に的矢大橋は、か弱い女子二人は飛ばされそうに…。



この強風では、車いすはバランス崩すし、杖歩行だったりしたりたもう動けない。
これは、景色が最高ではあるけれど、最悪橋を渡らせずに手前でUターンの可能性が出てきました。



二人で、てくてく10カ所のポイントにピンクのテープと雨天でもOKなチョークで書き書き。
坂道のマンホールには、注意喚起も…。
雨での日で坂道、そこにマンホールはかなり危険です。



危険個所はないか?雨が降った場合、風が吹いた場合、いろんな事態を想定しながら、二人であーでもない、こーでもないと言いながら、チェック。


これって、本当大事ですよね。特に今回のように、最悪な天候になる可能性が高いとき、必要な作業です。
私、こんな作業が一番楽しかったりして…。

鳥羽高校、新年度開始!

2012-04-18 22:58:37 | 講演・視察
鳥羽高校「観光とバリアフリー」の授業が、今年度も始まりました。
今年は、グッと人数が減りまして11名。(いつもは20名越え)
人気がないわけではないよ(多分)。
一時期は27名もいたりしたこともありましたが、学校外に出ることも多く、かなりの人数は結構キツイよね~と担当の先生とも言っていたので、調整してくれたんだと思う。
11名。いい感じの人数です。

ということで、新学年。
ワクワクします。


初授業だったので、板井先生秘伝?の自己紹介アイスブレイクが結構楽しめました。
まずは、今の気持ちを100%でたとえると…と表現。
今どきの高校生は「疲れた」率が高かったです。
あの~、まだ一限目なんですけど…。

その後、
①呼んで欲しい名前
②実は●●なんです
③どうしてこの授業を選択したか?
などなどの質問シートを記入。

②の実は●●なんですの質問で、一番驚いたが、この授業の担当の浅見先生、「実は私フィギュアスケートができます」と。
たまげましたね。
ただのスケートではなく、フィギュアですから。
スピンとか、ジャンプは一回転はできるとか…。
ビックリです。

また、③の項目は、生徒の中に

母が車いすで…
兄が知的発達障がい者で…

というような理由もあり、結構、いろんな思いで、選んででくれている子がいるんだと、実感。
そんな思いに応えられるような授業にしていかなくちゃですね。

これから1年間、よろしくお願いいたします。


鳥羽高校の新しい校門。私の鳥羽高校の同級生の加藤くんが製作したそう。


志摩ロードパーティバリアフリーパーティランボランティア説明会

2012-04-16 23:56:50 | アクティビティ
月曜日は、超バタバタな一日でした。
朝から、健康診断。これは、鳥羽高校の授業を行うための必要事項。
異常なしでした。

終わってから、出勤して、電車でボランティアフェスティバル会議のため津へ。
夕方帰ってきてから、志摩ロードパーティバリアフリーパーティランボランティア説明会を行いました。
沢山のボランティアが集まり、みなさん真剣に聞いてくださいました。
ありがとうございました。


胚盤胞のグレードは…

2012-04-16 17:20:19 | 不妊治療報告
はい、2次結果です。
授精した卵が胚盤胞までいったか?ということを朝から電話で確認。
テンション低い先生の声(あ、いつもだ)。

「1個だけ、胚盤胞まで行ったわ。グレードは良くないけどね。凍結したで…」

とのこと。
グレードってどれくらい?って聞くと

4CB

って、わからないですよね?
私もわからないので、ちょこっとネットで検索。

最初の数字「4」は分割の度合いを示しているものです。

グレード1 : 初期胚盤胞。胞胚腔が50%以下
グレード2 : 初期胚盤胞。胞胚腔が50%以上
グレード3 : 完全胚盤胞。胞胚腔が全体にいきわたる。
グレード4 : 完全胚盤胞。胞胚腔が全体にいきわたり、透明体が薄くなる。
グレード5 : ハッチング(孵化)しつつある胚盤胞。
グレード6 : ハッチング(孵化)した胚盤胞

私は「4」なので、「完全胚盤胞。胞胚腔が全体にいきわたり、透明体が薄くなる。」ってこと。

そのあとのアルファベットは、前の数字が内細胞塊(ICM)を示すもの、後ろの数字が栄養外胚葉(TE)を示します。
内細胞塊(ICM)は赤ちゃんになる部分、栄養外胚葉(TE)が胎盤となる部分らしい。

アルファベットですが、みなさんの予測通り、もちろんAが一番いいわけで、その後B⇒Cグレードが下がります。


もっともっと、細かくこれらを説明すると

内細胞塊(ICM)
A:細胞同士が密に接し、細胞数が多い
B:細胞同士の密着が粗で、細胞数が少ない
C:細胞数が非常に少ない

栄養外胚葉(TE)
A:細胞数が多く互いに接着した上皮を形成している
B:細胞数が少なく、結合が粗な上皮を形成している
C:数が少ない、大きな細胞が上皮を形成している

そして気になる妊娠率ですが

AA、AB、BAの胚盤胞の妊娠率:50%前後
BBの胚盤胞の妊娠率:約30%前後
BCまたはCBのの胚盤胞の妊娠率:25%前後
CCの胚盤胞の妊娠率:5%前後


25%か…。4分の1ですね。
もちろん、これらに年齢状況を差し引かないといけません。

しかし、いろんな検索をしていると、内細胞塊(ICM)よりも栄養外胚葉(TE) の状態の方が妊娠には影響が強いらしく、確率の差としては、BCよりCBの方が微妙に確率が高いという論文もあるらしいです。

といっても、これらは統計。こればっかりは…ですね。

数年前に、着床したけど科学的流産になったのはどんなグレードだったんだろう?こんど先生に聞いてみようっと。
といっても、良いグレードだから着床するとも限らないらしいので、本当、赤ちゃんが出来るってのは、すごいことなんだと改めて思いますよ、ほんと。