古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

「雑草」という名の草はないのですね。

2011年04月09日 01時26分38秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 
 写真は「姫踊り子草」という草で、「ホトケノザ」と非常によく似ており、どちらもいま咲いています。草抜きに追われるようになりましたが、だれかに「雑草という名の草はないんだよ」といわれたことがあります。みんなそれぞれに名前があり(人間が勝手につけたものですが)、それぞれに種が発芽し、根を伸ばし茎を伸ばして花が咲き、また種ができて……。
 勤めていた頃、草の名前をよく知っている同僚がいました。彼女に尋ねると大抵の草や木の名前をすぐに教えてくれました。あるときどうしてそんなに植物にくわしいのかきいてみました。
「中学のとき『自然観察部』というクラブがあって、それに入ってたの。そのクラブは先生が放課後外に連れ出して草の名前を教えてくれたし、ときどき試験みたいにきかれた。だから中学を卒業したときは、150くらいの草を見てすぐ名前が言えたし、花の時期とかも覚えてしまった。卒業してから木の名前も覚えようと木を見たり図鑑を見たりしていたら木の名前もわかるようになったわ」
 実は先日「姫踊り子草」をネットで調べて名前を覚えたつもりだったのに、きのう散歩で見かけてどうしても名前が出てきませんでした。いままで「雑草」で片付けてきた草に関心をもつようになり、名前を覚えようとするのですが古希を過ぎるとなかなか。中学生の頃って海綿が水を吸うように覚えてしまう。しかも覚えた知識が一生つかえる。
 木もそうです。十数年前、退職して家の近くを散歩するようになってから木の名札を見て覚えるようになりました。でも見てわかる木はわずかです。田舎暮らしをするようになって裏山の木の名を知ろうとするのですが、図鑑を見てわかるのは少ししかありません。ネットの『この木なんの木』コーナーに写真を投稿して二度教えてもらいました。一つは「アラカシ」でもう一つは「サカキ」。ありふれた木で知ってるはずなのにわかりませんでした。はずかしい! 歳をとると応用力もなくなっているのを感じます。
 でも名前を知るのは木や草と仲良しになる第一歩です。これからも名前を覚える努力をしようと思います。
  
コメント
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