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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

防鳥ネットを張りました

2009年06月23日 00時54分29秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 久しぶりに雨が降りそうなので、その前に大豆を播きました。今年は『サチユタカ』という品種です。去年は手作業で行う脱粒を心配して、枝豆としてたくさん消費してしまいました。しかし稲木に干した大豆は半日で脱粒できました。そこで今年は大豆の収穫を増やすことにします。
 大豆を播いた後、写真のように100坪用のネットを張りました。まず11メートル×15メートルの四隅に杭を打ち、四本の竹の柱を固定します。次に四本の柱に針金を渡し、それにネットを乗せて横に広げ、引っ張ってトンボで地面に止めます。それから縦に引っ張って止めて出来上がりです。広いネットを二人だけで張れるか心配でしたが、思ったよりうまくいきました。
 これで芽を出した双葉をハトが食べにきても大丈夫です。
 苗が育つまでのわずかな期間なのになぜそんなに厳重に網を張るのかって?
 よくきいてくださいました。大豆トラスト時代からの苦労話をきいてください。
 大豆畑トラストを立ち上げたのは10年前でした。農業をよく知らない素人ばかりの集りでしたから、大豆が発芽するとハトに双葉を食べられることをあまり知りませんでした。しかし次々とハトに芽が食べられる。そこでキラキラテープを畝ごとに張って防ぎました。
 次の年は、大豆を播いてその上にモミガラを盛ることにしました。モミの山から大豆の芽が頭を出す頃にはしっかりした苗になっていると考えたのです。そのモミガラというのは、舞鶴道の春日インターよりまだ先の市島町からわざわざもらってきました。
 次の年は、モミガラの代わりに燻炭を盛りました。モミガラは虫を呼ぶけれど燻炭なら土をよくしてくれると考えました。費用はかさみましたが。その燻炭は兵庫県西部の山崎インターの近くの知人にもらいにいき、ワンボックスカーいっぱいに積んで帰りました。
 大豆畑トラストの4年目は、連作になるのでちがう休耕田を大豆畑にしました。防鳥対策は、モミガラも燻炭も大変なのでキラキラテープに戻すことにしました。ところが大豆を播いて二週間たつのに芽が少ししか出てきません。近所のおじさんが、畑のそばの蔵にハトが住みついていて、芽を食べていたといいます。どうしようもないのでもう一度みんなで大豆を播きました。ハトは蔵の天井の穴からしっかり見ています。
 どうして防鳥しようかと思案していたときに、ナフコというホームセンターで300坪の防鳥ネットがあるのを知りました。そんなとてつもなく大きな防鳥ネットがあるなんて知りませんでした。どう張るか見当もつきません。それでもみんなであれこれやってネットを張ることを覚えました。
 農業経験豊かな人からみれば笑い話ですが、素人の集りの愚直な試行錯誤を、いまもいとおしく思います。大地と太陽と水の恵みに胸を熱くした人たちの集りを誇らしく思います。今年もいい大豆がとれて、おいしい味噌がつくれますように。
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1 コメント

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デニール (k)
2016-10-28 15:21:15
初めまして。私も1000dの防鳥網300坪を張る予定です。巨大ケール数百本で300坪以上あります。ムクドリとヒヨドリが冬、ケールを食べ尽くしてしまうのです。張り方でご教授していただけたらと思います。
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