
ベーコンと人参のおかゆ 湯気撮るの難しいなあ
横浜の中華街に、おかゆの専門店がいくつかあります。僕が好きなのは、ホリデイ・インのそばの角にある小さな店。こういうところだと、油条という揚げパンみたいなものがついてきて、それを千切っておかゆに混ぜながら食べると美味いんですね。それとザーサイも。
霧に煙る山下公園を散策し、埠頭際のホテルで放埒の夜を過ごす。翌朝は思いがけず雪である。ルームサービスの誘惑を振り切って、中華街まで歩く。古びた格子戸を開けると、暖かい湯気と脂で光ったカウンターが出迎えてくれる。素焼きの瓶(カメ)に入った老酒を一杯だけもらい、ちびちび舐めながら熱いかゆを啜りこむ。
「ザーサイを取って下さるかしら」
「僕はあまり好かない」
「あら、美味しいのに」
「ほんの少しにしたまえ。味が濃いのだから」以上妄想。
う~む、もうこんな情景が充分似合う年齢なのだが。これをキチンと僕に置き換えると
「ザーサイ取ってくれろ」
「やあねえ、そんなに沢山。みっともないわよ」
「いいじゃねえか美味いんだから。あっもう酒がないぞ。お代わりくださ~い」
こんなところか。あああ情けない...ヽ(´▽`)ノ
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