くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

遙かなるラグーサへの道 序章2

2006-10-31 19:33:09 | 連載もの 遙かなるラグーサへの道

 89年という年は、初めて海外旅行に出た年だった。行き先はイタリアとギリシアである。だから、旅行から帰ってきて間もない頃、イタリアの旅行記に目がとまったのは当然かもしれない。
 しかしラグーサという街は知らなかった。その旅行では、ラグーサのあるシチリア島に行かなかったし、そもそも外国の街の名というものは、一度耳にしたとしても憶えにくいものだ。
 その後、海外に出る機会はなかった。ラグーサという街の名前はすっかり忘れてしまっていた。

 ところで...。
 僕は近々、海外旅行に行くことにした。行き先はというと、再びイタリアなのである。日程の半分を、南のシチリア島で過ごす予定だ。
 寝室の壁に、シチリア島の大きな地図を貼りつけた。どういうルートで回ったら効率よく観光出来るか。それを思案するのが、寝る前の日課になっている。ギリシア文明の遺跡は出来るだけゆっくりと眺めたいし
(シチリア島にはアテネにあるパルテノン神殿のような遺跡がたくさんあるらしい)、
『グラン・ブルー』に出てきた海沿いの風景も見たい。
 そんな風に旅行の準備を進めている中で、突然想い出したのが、くだんの89年版エスクァイアに載っていた写真なのである。イタリアのどこかの風景だったが、あれはシチリアではなかったのか...。 
 
 つづく

 


遙かなるラグーサへの道 序章1

2006-10-29 13:32:30 | 連載もの 遙かなるラグーサへの道

 今、手元に1989年発行のエスクァイア日本版がある。
 表紙には、当時まだ34歳のケヴィン・コスナーが写っている。
 いつの間にか僕は、当時の彼の年齢をずいぶんとオーバーしてしまった。
 昔の雑誌や映画をみて、その登場人物が、今の自分よりも若くて驚くというパラドックス。ヴィスコンティの『山猫』を観ると、アラン・ドロンがまるで幼い青年なのでおかしくなってしまう。
 当然のことなのだけれど、こういう感覚が、よく起こるようになった。
 それだけ自分が歳を取ってきたことになるではないか。

 さて、1989年版の、エスクァイアの話だ。
 そこに村松友みのシチリア旅行記が書いてあることを、突然想い出して、本棚から探し出したのだった。
 もっとも、旅行記の内容は殆ど忘れていたのだけれど。想い出したのは、見開き2頁にわたって載っていた、ある街の写真なのだ。その名はラグーサ(Ragusa)。

 つづく

 


バリからの贈り物

2006-10-22 10:21:44 | 日記

Bintang280

 手掛けさせていただいた仕事の一つが、ようやく仕上がりそうであります。
 あたかも、それを祝うがごとく、ブログ仲間のdii-chaiさんから缶ビールが届きました。他にも缶詰さんがどっさり。
 魅惑的な缶詰さんたちは、これから缶詰ブログにて紹介させていただきますです。
 それでは、dii-chaiさんとブログ仲間たちに、乾杯!!


 この記事はdii-chaiさんのもう一つのブログ、
『チャイディーな世界』の“前略 缶詰ブログ様”と、
『No Blog,No Life!』“オフ会(2005.08.23)の思い出v(^^)v”にトラックバ~ック!