大阪で見かけた短大生風女子
昭和の泥棒スタイルで決めている
近鉄けいはんな線に乗り、生駒山を越えると、そこは大阪でありました。
大阪に近づくにつれ、女性客のいでたちが変化していくのが興味深かった。
髪は茶髪のパーマとなり、ヒョウ柄のスカーフ&ラメ入りニットが多数確認できました。
印象としては
「この人、ボヘミアンかも」
という感じの、ワイルドな魅力であります。
それに比べると、男のほうは変化なし。
男どもというのは、どの土地に行っても色気のないもんなのですな。
ともあれ...。
大阪といったら食い倒れ。
ワタクシは、最初から食い「倒れる」覚悟でおりました。
十三にあるお好み焼きのお店『やまもと』
さっくりしっとりの牛すじ入りが1120円
ちょいと高めだけど、確かに美味
道頓堀『大たこ』のたこ焼き
たこの大きさは業界最大 300円なり
池波正太郎も通ったというしゅうまいの店『阿み彦』。
蒸したてのしゅうまいをラードでこんがりと焼きあげるオリジナルしゅうまいで有名なんであります。
スープ付き1皿8個で609円也。
ここには4人で行ったのだけど、食い倒れコースの最初の店だったので、
「4人で2皿だけ下さい」
とオーダーさせていただきました。
ご主人はその昔、寿司職人だったそうです。
戦後は物資がなく、米のかわりにおからを使ったのだそうです。
そんなお話を聞きながらビールをいただいていると、しゅうまいを8つもおまけしてくれたのであります。
1人前がタダの計算であります。
僕たちがビンボーに見えたのか知らん。しかし、嬉しかった。
しゅうまいは皮が二重になっているかして、しっかりと巻いてるのが特徴。かりっとした皮に中身がぎっしりと詰まっております。
これを付属の山椒入りスープに浸して食べると、また違った味わい。水餃子ならぬ水しゅうまい。
スープはとんこつで毎朝作り、その日の分が余ったら、潔く捨てるのだそうです。
職人気質の、人情の厚いご主人でありました。
谷町線南森町駅そばのホテルに逗留
近くにあったコーヨーという食品店のカフェで朝食
かくして、奈良・大阪の旅は終了したのであります。
奈良は、街並みが小さくて、食べるものみな美味しくて、とても良かった。
大阪は大都会だけど、路地裏の文化をしっかりと守っているところが良かった。
どちらの街でも、土地の人の人情に触れることができました。
まあ僕の場合、食べ物をおまけしてくれるのを
(人情が厚いな)
と思っているところも、あるのですが。
しかし、旅人のこころは気まぐれ。いい人と巡り会っただけで、その土地を気に入ってしまうものなんであります。
読者諸賢よ。書物を捨て、もっともっと旅に出ようではありませんか!
おわり
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