このあいだ五反田の東京デザインセンターに行ったときに、ショップでこれを買ってきますた。

木製で、微妙な色合いの塗装がしてあります。テラコッタにも見える感じ。

花器が大きいと、切り花の茎も長くして活けられるですね。気持ちもゆったり大きくなるようだなあ(^_^)

ざっぶーん
先週、水族館に行ったのです。何年ぶりかで楽しみだったのです。しかし...。

はたしてニンゲンがサカナたちを見ているのか。彼らがニンゲンを見ているのか。
イルカは、ニンゲンに捕らえられるときにほとんど無抵抗なことを知っていますか。
彼らは驚くほど達観しています。すべての運命を“あるがままに”受け入れるそうです。そして水族館ではショウのために特訓を受けるのだけれど、それにも従順。イルカ本来の習性を抑制し、飼育係のプログラムに合わせて(ニンゲンに合わせて)毎日を過ごすのです。
夜、誰もいないプールで、自発的にショウの練習をしているイルカたちの姿を目撃した人がいるそうです。

キューッ
ニンゲンの言葉を音波に変換して伝えたり、手話を教えたり。彼らはめざましい理解力を示すのだけど、それは彼らが必要としていることではないですね。もともと高度な通信方法でコミュニケーションを取り合っている彼らに、ニンゲンが何を教えるというのか。
動物園とか水族館とか、これから一寸足が向かなくなりそう。どうしても彼らが見たいのなら、彼らの生息域に出かけていけばいいんじゃないかなあ。そこまでの覚悟が必要な気がするです。
追:この記事は『雲海の涯(はて)に~』“生き物。。。”、
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ブログ人の日本応援地図で「心に残る本、ベストワン」を教えてください企画をやっていますね。
ベストワンってことは、一冊です。
う~ん、困った。ホントに困った。
就職間もないOL風に言うと「ウッソー選べないそんなのムリムリ!」となって周囲はやたらうるさくなるし、後輩R君に言わせると「一冊っすか、マジすかそれ」となって逆に問いただされるし、田舎の友人Sに言わせると「そんなの決められねえべや」という結論になる。
あああ、こんなこと書いていてもしょうがない。
僕の場合、読んで良かった本は必ず手元に残すようにして、その後は何回も読み返します。それが一つの基準になるか知らん。ということは、
『今後君には読書を禁止する。ただし一冊だけは手元に残してもよい』
そういう状況に自分が置かれたと仮定すれば、具体的に一冊を選べるだろうか。う~ん、う~ん。
思春期に読んだ夏目漱石の『心』、武者小路実篤の『愛と死』はカンドーしたし、V・E・フランクルの『夜と霧』は文字通り心に残ったなあ。
大人になってから読んで良かったものも多い。それなりの経験を得たからこそ、分かること。植村直己の『北極圏一万二千キロ』とか時事通信社の『サハラに死す』なんてものは、読んでいて何度も声を上げそうになるところがある。ノンフィクションならではの魅力ですね。『ビー・ヒア・ナウ』はかなりやばーい一冊だな。しかし今でも手放せない。
ここでふと書棚を眺めてみると、キャンプやバックパッキングなどに関する本が多いことに気づく。僕はアウトドアが好き。う~ん、やっぱり落としどころはここにくるか。一冊と言うことではヘミングウェーの短編集。その中でも『心が二つある大きな川』という一編、これに決めましょう。うん。これはキャンプの話でもあるし、旅の話でもある。どこか逃避行にも思える沈んだトーンがいいのです。文作を生業として生きていくことを決定づけた小説でもありました。いやあ~、迷った迷った二日間でありました♪
追:『犬との生活』“
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近頃、「俺は旅に出るぜ...」などと言う人はあまりいないのではないだろうか。
JR踊り子号での伊東ハトヤ温泉行でも、マイカーで晩春の北東北一回りでも、「旅に出る」とは言えない。それはただのお泊まり旅行ですね。目的地も日程も決まってないときこそ、堂々と「旅に出る」と言えるのだ。

しかし、現代の日本においては、予定の決まっていない遠出などはなかなか許されるものではない。具体的に誰が許さないのかは、個々の立場で違ってくると思うけど~「またわたしのせいなのね、そうなのね」とか、「君はクビだ!」とか、あまり具体的には申しませんが~とにかくそう簡単には許されないのだ。
そういう制約の中で、「旅に出る」ことは可能だろうか。実現可能なご旅行の中で、もっとも「旅に出る」と言うにふさわしいものはどんなものか。
正直言って、よく分かりません。
僕には一つの夢があって、それはまさしく旅と言うにふさわしいものです。
これはあんまり人前では言わないことにしているのだけど、ここで書いてしまうのであります。
まず始まりは、故障の少なそうな車を手に入れることです。タイプはあまりこだわらないけど、ピックアップトラックだと便利そう(荷台がついてるやつ)。バンとかステーションワゴンもいいかな。
それから、少しずつ“しがらみ”を切り離していきます。月々の返済とか、定例会とか、そういうもの全部ですね。
いよいよ準備が進んできたら、持ち物を処分します。誰かに預ける、なんて中途半端なことはしない。車に積めるものだけ残します。そして住んでいるところから退去してしまう。僕の場合は賃貸マンションなので、契約を終了させる。出発寸前の何泊かは安宿でいいし、なんなら車で寝泊まりしてもいい。

そうして、早朝の澄明な光の中を、走り去ってしまうのです。とりあえずは南に向かうつもりだけど、あとはまったく計画していない。一年か、三年か、分からない。
こんな歳になる前にやっておけばよかったと思う。しかしいつかはやるつもりです。本当の旅を経験せずに、墓の下にはなりたくない。のよ。