北窓から朝日が差し込むようになって、冬の間、日陰を嘆いた日陰村はにわかに活気づいた。
燦々と春の光が降り注ぐこちらから、対面を望むと、まだ川向うは日の出前である。
とはいっても冬の日向はうれしいし、夏は日陰がありがたい。
畑に蔓延してきた淡竹を切り倒していたら、この辺を縄張りとする、雉があらわれた。
どうやら目障りだから消えろ!!ということらしい。
自衛隊のヘリが低空を旋回している。
体験搭乗かもしれない。
以前 搭乗を体験したことがある、ローターが引き起こす、台風並みの風圧に圧倒された。
ウコギの新芽が伸びてきたぼつぼつ食べごろ。
最近この新芽を摘む人を見かけなくなったが、今でも色彩と独特な香、しゃっきとした食感のために、鋭いとげを避けながら摘んでいる。
昔は各家の裏手に、ウコギの青垣あったものだが、近頃は敬遠されている様子だ。