空気が清浄だといわれる信州には、結核患者療養所(サナトリュウム)がいくつかあり、富士見高原病院の前身である富士見高原療養所もその一つであった。
私が医療機器業界に入った1957年当時、肺病(結核)は感染力の強い不治の病と思っていたから、療養所への出入りは緊張したものだ。
先輩の手伝いで富士見高原療養所に初めて伺った折、映画「月よりの使者」の舞台となった病院だよと教えられた。
「月よりの使者」がなんであるか知らなかったけれど、周りの大人が歌う「白樺揺れる高原に・・・」はうろ覚えに知っていた。
今日久しぶりに病院の玄関をくり、急性虫垂炎で入院中の知人を訪ねた。
旅客機の女性乗務員をしのぐユニフォーム姿の親切な受付さんが、病室への経路を丁寧に説明してくれた。
病院前交差点
病院から望む八ヶ岳の頂は雲に隠れていた。
秋風立つ 諏訪湖風景