約1週間塩漬けした後、11月19日に漬け込んだ大根の麹漬け約30kg。漬け込みから1カ月近く経ったので、漬かり具合をみようと味見をしてみた。今年は暖かかったのと適度な雨で予想以上に大きくなった大根を使ったのと、漬けこんでからも暖かい日が続いたので例年どおりの麹漬けができたのかどうか、不安だらけだった。
こうした不安な面持ちで恐る恐る味見に食べた麹漬けの最初の一切れ、1口噛み、2口噛むうちに不安な気持ちが吹き飛んだ。例年より太い大根を使ったためか、シャキシャキ感も驚くほどあった。
「よかったー」「楽しみにしている皆にも喜んでもらえるー」
初めての食卓では、他の料理そっちのけで「ご飯」と「大根の麹漬け」ばかり。いろんな重荷を背負っていた今年の大根の麹漬け、美味しさと安堵感いっぱいでお箸がとまらない。
我が家の大根の麹漬けは、塩は定量だが着色料・甘味料は少量で砂糖も少しだけ。だから、色合いは「ほんのり黄色」で、味は「塩味は感じても甘味は殆どわからない」のが特徴。こうした「甘くない大根の麹漬け」は市販されていない。「我が家の味」は市販品にないので、「こうした味を遠慮がちに待っている知人」もいる。