ママに連れられ、外孫が遊びに来た。食事もそこそこに、内孫と遊び始めた。
この外孫、ぶどう畑に行ったことがないはずなので、「ぶどう畑、見たい? ぶどう、好き?」と聞いてみた。
「行きたい! 食べたい!」と。外孫だけでなく一緒に遊んでいた内孫も返事した。
保育所年長と年少の2人を連れていくことにした。それぞれの親に伝えて出発した。
・・・千葉(せんば)フルーツパーク:観光ぶどう園・・・
我が家から車で15分ほどの標高約500mの「千葉山(せんばやま)」の山頂に、観光ぶどう園がある。
大型観光バスが行けるようにと整備されているので、カーブは多いが走りやすい。中腹からの眺めもいい。11月中下旬になると山全体が「みかん」でオレンジ色に染まる。
1週間前、開園していないのを知らずに行き、親切な園主が特別に「ぶどう」を試食させてくれたり分けてくれたりした。
JA有線電話の定時放送で、昨日から開園したことを知っていた。
いくつもの観光ぶどう園があるが、先週、親切に対応してくれた園に入った。
先日のお礼を言った。園主は覚えてくれていた。「この間は、入れる袋がなくって悪かったよ」「こんなに暑かったら、畑仕事する気がせん」と。
毎年、観光ぶどう園に立ち寄るが、いつも入口で「ぶどう狩りはしない。ぶどうを買いに来ただけ」と告げる。
持ち帰りぶどうを準備してくれている間、孫たちと袋に包まれたままぶら下がっている「ぶどう」を下から眺めたり、写真を撮ったりしていた。
奥さんが、テーブルに「ぶどう」を持ってきて、「これ、食べて」と。
遠慮したが、「どうぞ・どうぞ」の声に甘えさせてもらった。孫たち、「甘ーい」と言いつつ食べ続けるので、ほどほどで切り上げさせた。
買った3袋の紙袋とは別に、数房が入ってそうな「ぶどう」をビニール袋に入れてサービスしてくれた。申し訳ない気がした。
買った紙袋に入ったぶどうは、孫たちに渡す「ぶどう」。ご厚意で頂いたぶどうのおかげで、自分と家内もぶどうを堪能できることになった。
帰路、後部座席で歌を歌ったり、はしゃいでいた孫たちから、「お爺ちゃん、車、停めて。降りてから、景色、見たい」と。
帰ってからドライブレコーダーで映像を見た。
リヤカメラ映像に、「観光ぶどう園」のメイン通りが映っていた。暑いお昼過ぎにもかかわらず、いくつかの園に、数台ずつ、来園者らしき車が映っていた。
帰り、山を下っている途中に何台もの乗用車とすれ違った。普段は軽トラ以外の車とは出合わない道。県内ナンバーだったが、きっと「ぶどう狩り」の車に違いないと思った。
・・・・・
果樹は1年に1回の収穫。美味しく立派な果実を作るために、1年間、暑さ・寒さを厭わず頑張って育ててきたご苦労は、それなりに知っている。
そのご苦労は、消費者に喜んでもらえてこそ報われる。
ただ、今季はコロナの影響で、大口の観光バスのお客さんが期待できない。県外客も期待できない。県内客とネットや電話注文に期待するしかない。
今季、彼らの苦労がどれほど報われるのかが気にかかる。