故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

想いを届ける

2015-08-01 05:09:36 | プロジェクトエンジニアー
福島県から山形県へ架かる橋です。


毎日、想いを届けようともがいています。

ちゃんと描けているだろうか。
時々、読み返しています。

忘れていたことも多くあります。
その時に浮かんだことを書き留めています。
その時だけに感じた想いです。

草取りをしているためか、指が太くなりました。
握りしめても、力が入っているのかよく分かりません。

郡山から山形に向かうときに見た橋です。
昔は、下って上がったのでしょう。所謂、難所です。
こんな橋があったら良いなと架けたのです。

この10日間、今まで感動した風景を描写しています。
最初に描きたかった風景が今回の絵です。
なかなか描けませんでした。

想いを届けることは、難所を毎日通過するような気持ちです。
伝わらないのです。
私は、汗を見て人の覚悟を感じます。

汗を見て、熱中症に注意してくださいと偉い人が言われる。
違うだろ。
炎天下で、作業をするからには覚悟をしているのです。
突然、炎天下で作業を始めた訳ではないのです。
何故、危険を犯しているのか聞いて欲しいのです。

いろんな事情で、暑い中で働かざるを得ません。
熱中症に注意してくださいと朝礼で皆さんに呼びかけます。
私は、冷蔵庫の中にある麦茶、冷水器の水と冷蔵庫の上にある塩飴を
自由に使ってくださいと続けます。何とかしてあげたいと思うからです。

注意しなけりゃいけないのは誰でもわかります。

一時間ごとに休んでください。
自動販売機を設置し、できるだけ安く飲めるように業者と交渉をする。
トイレを仕事場の近くに設置する。空調を本設電気で動かせるように計画する。

8時~17時の働く時間と日曜日の完全休養を貫きました。

労働者は、親方に残業しろと言われれば従わざるを得ないのです。
請負業者は、利益が薄いのです。早く終わらせたいのです。
どうしても残業したければ、早出残業をしてくださいと言います。
理由も伝えます。朝の涼しいうちの仕事は、夕方の残業より楽なのです。
毎日早出して、頑張った業者がいました。
私は、よく頑張ったね。良い仕事をされました。
ありがとう。と声をかけます。
返ってきたのは、やり抜いた男の爽やかな笑顔でした。
毎日の一生懸命の連続は、仲間がそろって初めて可能なのです。

想いを届けるためには、時には同じ土俵で働かなければなりません。
クーラーの効いた部屋にいて、「熱中症に注意をしてください」
と言っても伝わりません。危険と覚悟が理解できないからです。
どの監督も真っ黒です。私も真っ黒です。当たり前のことなのです。
草取り(近くにいる)をしながら、いち早く疑問に答えを出すのが役目です。

想いを届けることは、易しくはないのです。
それでも届けたいのは、先人たちが私達に伝えてくれたからです。
どこまでが危険で、どうすれば回避できるか身を持って示してくれました。
それだけのことです。

郵便や 息子の元気 母が待つ

2015年8月1日

コメント
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