
毎日、想いを届けようともがいています。
ちゃんと描けているだろうか。
時々、読み返しています。
忘れていたことも多くあります。
その時に浮かんだことを書き留めています。
その時だけに感じた想いです。
草取りをしているためか、指が太くなりました。
握りしめても、力が入っているのかよく分かりません。
郡山から山形に向かうときに見た橋です。
昔は、下って上がったのでしょう。所謂、難所です。
こんな橋があったら良いなと架けたのです。
この10日間、今まで感動した風景を描写しています。
最初に描きたかった風景が今回の絵です。
なかなか描けませんでした。
想いを届けることは、難所を毎日通過するような気持ちです。
伝わらないのです。
私は、汗を見て人の覚悟を感じます。
汗を見て、熱中症に注意してくださいと偉い人が言われる。
違うだろ。
炎天下で、作業をするからには覚悟をしているのです。
突然、炎天下で作業を始めた訳ではないのです。
何故、危険を犯しているのか聞いて欲しいのです。
いろんな事情で、暑い中で働かざるを得ません。
熱中症に注意してくださいと朝礼で皆さんに呼びかけます。
私は、冷蔵庫の中にある麦茶、冷水器の水と冷蔵庫の上にある塩飴を
自由に使ってくださいと続けます。何とかしてあげたいと思うからです。
注意しなけりゃいけないのは誰でもわかります。
一時間ごとに休んでください。
自動販売機を設置し、できるだけ安く飲めるように業者と交渉をする。
トイレを仕事場の近くに設置する。空調を本設電気で動かせるように計画する。
8時~17時の働く時間と日曜日の完全休養を貫きました。
労働者は、親方に残業しろと言われれば従わざるを得ないのです。
請負業者は、利益が薄いのです。早く終わらせたいのです。
どうしても残業したければ、早出残業をしてくださいと言います。
理由も伝えます。朝の涼しいうちの仕事は、夕方の残業より楽なのです。
毎日早出して、頑張った業者がいました。
私は、よく頑張ったね。良い仕事をされました。
ありがとう。と声をかけます。
返ってきたのは、やり抜いた男の爽やかな笑顔でした。
毎日の一生懸命の連続は、仲間がそろって初めて可能なのです。
想いを届けるためには、時には同じ土俵で働かなければなりません。
クーラーの効いた部屋にいて、「熱中症に注意をしてください」
と言っても伝わりません。危険と覚悟が理解できないからです。
どの監督も真っ黒です。私も真っ黒です。当たり前のことなのです。
草取り(近くにいる)をしながら、いち早く疑問に答えを出すのが役目です。
想いを届けることは、易しくはないのです。
それでも届けたいのは、先人たちが私達に伝えてくれたからです。
どこまでが危険で、どうすれば回避できるか身を持って示してくれました。
それだけのことです。
郵便や 息子の元気 母が待つ
2015年8月1日