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一升瓶が二本。
まず空けてから話を聞きましょう。
先輩から聞いた、秋田でのお客さんとの付き合いの始まりです。
友達になるのも、仕事仲間として認めてもらうのも、まずはいっぱいから。
お酒を飲んで胸襟を開いて飲むことから始まるのは、洋の東西を問わぬことらしい。
冒頭の絵は、ドイツの歴史あるビアハウスです。
一リットルのジョッキで飲むこと飲むこと。
決まって馬鹿話です。難しい話は後々。
運が良ければ、仕事の話は明日の話となるのかならないのか。
どんな人なのか知ることが先のようです。
ビール会社のお客さんといっぱいやった京都駅でのこと。
ホームに朗々と「ビールを飲もう」の歌が流れました。
お疲れサラリーマンたちの拍手喝さいをいただきました。
歌ったのは、ドイツから来た助っ人三人でした。
翌日の仕事の話は順調に進んだように思います。
ヨーロッパの人も、中国の人も飲んで仕事の話をします。
しかしそれは相当親しくなってからのことです。
同僚や上司をこき下ろすのも、酒の席では普通のことです。
しかし、ヨーロッパの人はとにかく冗談が好きです。
ドイツ、スイスからイタリアと南にくだるほどいい加減になります。
沖縄で、女の人と飲んで、帰りがけのこと。
「後でね」と女の人がささやきました。
真に受けたらいけません。
「後」とは、近い将来か永遠の将来かわからないのです。
知らなかったときは、携帯を枕元に置いて、ひたすら待ったものです。
明日から、妻は里帰りです。
「あとでね」と言われないことを祈ります。
ちょこっとね いつものことで ぐでぐでに
2015年8月9日