
箸が転んでもおかしい。
笑い転げる。
こんな時もありました。
何でも可愛い、すごいと感動する頃が誰にもありました。
この頃の面白いは、
他人の不幸であったり、常軌を逸した友達の行動ネタだったりします。
誰かが癌だという話にも慣れました。
病気の話や対処法の話も珍しくなくなりました。
若い頃、50過ぎのおじさんやおばさんが、延々と病気話をしているのを見て、
ああはなりたくないなと感じていました。
人が興味を持つことを考えてみます。
奇抜なことではないけど、日常のささいな出来事をどう感じるかだと思います。
今朝は、雨が降りました。
急に温度が下がり、足が冷たくなったのでパジャマを出して穿きました。
足が冷えると、つることが多くなりました。何かが足りないのでしょう。
人が書いたものや話や歌を、読んだり聞いたりします。
ちょっとした話振りや仕草にその人の感情が表れます。
この小さなことが、その人の話を面白くするのです。
これまでも同じ風景を見ているのだけど、気にかけていませんでした。
だから変化に気づきませんでした。
しかし、ある日突然、見慣れた風景が変わって見えるようになります。
道路に草が落ちている。誰かが抜いたんだなと感じます。
毎日、草取りをしているからです。
農家だったら、雨の降る量によって感じ方が変わるでしょう。
あの田圃の草を採りいれておけば良かった。また濡れてしまった。
流れだして、排水口を詰まらせたんじゃないだろうか。と心配します。
田んぼの畔が決壊するかもしれないな。
トマトを収穫しておけば良かった。
明日には熟れ過ぎて割れてしまったりしまうなとか。
どこかに出かける人は、服装をどうしようかと考え始めます。
昨日、村田英雄さんの歌をプロの歌い手さんが熱唱されていました。
義理、人情、男がすたる、意地、正義や苦労と今では使われなくなった
言葉が身に染みました。
ほのぼのとした文章を読むとほっとします。
歳時記というのでしょうか。
朝日新聞の天声人語を長く執筆された方がいらっしゃいます。
毎日の時事に解説をされていました。
血のにじむような勉強をされたのでしょう。
サザエさんもフクちゃんも人気の漫画でした。
日常のささいなドラマを書いておられました。
これが、面白いことだと思います。
毎日の何気ない感情の起伏がおもしろいのです。
特別なことではないのです。
要は捉え方です。その人そのものが文章に現れるのです。
小さなことに気を留められる人になれればと思います。
幼子に そっと布団を かけてやる
2015年8月20日