故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

何でも面白がる

2016-10-10 05:01:58 | プロジェクトエンジニアー

私は困った時には、一番忙しい友人に相談します。
彼は、いつものように「どうしました」と話しを聞いてくれます。

今日のタイトルは、「何でも面白がる」です。
小さな子供が、時計はどうして時を刻めるのか不思議に思っています。
お爺さんの大事な柱時計は、跡形もなく分解されてしまいました。
幼い彼は、ハーハーと興奮気味です。
心配もよそに、見事元通りにしてしまいました。
時計の構造が、彼の頭に刻まれました。

友人は、その幼い子をそのまま大人にしたような人です。
彼のところには、「難しい」が集まります。
そのもつれた糸を、彼は丹念にほどいていきます。
しばらくして訪ねると、糸は糸巻きにきちんと納まっています。
よって、いつも忙しい。
面白いことと思うのか、全力でかかります。
一つずつ力となり、難問解決は時間短縮されていきます。

「何でも面白がる」
こんな余裕の気持ちが良いことをもたらせてくれます。
昨日聞いた基礎研究でノーベル賞をもらった学者は、遊びでも何でも面白がるそうです。
伸び切ったゴム紐は、切れるしかありません。
時には、緩めて油もさしてやらなければなりません。

ああ、それなのに。効率、成績アップと大人は騒ぎます。
一緒に面白がってあげたら、どんなにか子供は心を開くことでしょう。

「何でも面白がる」人は、行動力があります。
「どうして」、「こうしたら」と最短距離を走ろうとはけっしてしないようです。
途中で道草が待っている。

歩く速度と、走る速度、ましてや車の走行速度とでは、景色が大いに違います。
面白がる人は、常に歩きます。
急いでしまっては、見えるものも矢のように通り過ぎてしまうからです。

「何でも面白がる」
これは、人の生き様そのものです。
こだわりです。
必然性の中にこそ、笑いがあります。
一生懸命がとてもおかしいのです。

歩き始めたみいちゃんが愛おしいのです。

プロジェクトの達人は、それこそ「何でも面白がる」
そうして、引き出しを増やしていきます。

人生にためになることなんて、何一つとしてありません。
かと言って、無駄になることもありません。
中学生に伝えたい。
今、何が面白い?
どうしてそれが面白いの。
いいじゃない。
お母さんが反対するんですか。そんなことより勉強しなさいと。
お母さん、
「どうして面白いの、いいじゃない」と言ってあげてはいかがでしょう。
中学生は気づいています。自分は何をしなければならないか。

何でも面白がって、仕事をしています。
身体がきしんでいても、面白い。
面白いの結末は、予測不能です。 

とんぼ追い いつしか野つぼ はまりけり

2016年10月10日
コメント
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