故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

あなたに会いたい

2018-03-04 07:13:31 | よもやま話

あなたに会いたいというタイトルの絵です。
この花は、可憐で猥雑です。
まとわりついてくるような花びらです。
一方さわやかな感じの花でした。
あなたとはいろんなことがありました。


今日のタイトルは、「あなたに会いたい」です。

このタイトルで、何を思いますか。
かつて付き合ったことのある方にお会いしたいですか。
別れた夫や妻と会いたいですか。
恩讐のかなたです。
長い時間が、憎しみと残念を洗い清めてくれました。
残ったのは、さらさらの片栗粉のようです。
懐かしい。
今だったら、謝れる。

「あなたに会いたい」のタイトルから、
私は、これから会うであろう方の未知の風景を想像します。
何処の誰とも知らぬあなたに会いたい。
忽然と現れ、「お父さん」と言われるかもしれない。
そんなことを想像します。

怖いようなあなたです。
でも会わぬわけにはいかぬ。
底抜けに明るい方かもしれない。
想像の翼を広げます。
ゆるゆると、飛ぶ時を今かと待つ鳥のごとくです。
ブロンズ像にされてしまった想像の翼を返してください。
私は、今こそその翼が必要です。

カフェを開店し、いろんな方が来られます。
思えば恐ろしいことです。
全然知らぬ方が、ふらりと寄られる。
一時、止まり木にこつねんと座る。
何かを話される。相槌を打つ。
時には軽妙に、また熱く語る。
影のように、何かを残される。
忘却の闇の中から、また現れる。

それでも、あなたに会いたい。
見知らぬあなたに会いたい。
毎日、洗いざらしの心で迎えたい。

冒頭の絵手紙を見て、私はこのように思いました。
見知らぬあなたに会うことを生業としています。
だから勇気を奮い待っています。

花に雨 思い募らし 刻むとき

2018年3月4日
コメント
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