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あなたに会いたいというタイトルの絵です。
この花は、可憐で猥雑です。
まとわりついてくるような花びらです。
一方さわやかな感じの花でした。
あなたとはいろんなことがありました。
今日のタイトルは、「あなたに会いたい」です。
このタイトルで、何を思いますか。
かつて付き合ったことのある方にお会いしたいですか。
別れた夫や妻と会いたいですか。
恩讐のかなたです。
長い時間が、憎しみと残念を洗い清めてくれました。
残ったのは、さらさらの片栗粉のようです。
懐かしい。
今だったら、謝れる。
「あなたに会いたい」のタイトルから、
私は、これから会うであろう方の未知の風景を想像します。
何処の誰とも知らぬあなたに会いたい。
忽然と現れ、「お父さん」と言われるかもしれない。
そんなことを想像します。
怖いようなあなたです。
でも会わぬわけにはいかぬ。
底抜けに明るい方かもしれない。
想像の翼を広げます。
ゆるゆると、飛ぶ時を今かと待つ鳥のごとくです。
ブロンズ像にされてしまった想像の翼を返してください。
私は、今こそその翼が必要です。
カフェを開店し、いろんな方が来られます。
思えば恐ろしいことです。
全然知らぬ方が、ふらりと寄られる。
一時、止まり木にこつねんと座る。
何かを話される。相槌を打つ。
時には軽妙に、また熱く語る。
影のように、何かを残される。
忘却の闇の中から、また現れる。
それでも、あなたに会いたい。
見知らぬあなたに会いたい。
毎日、洗いざらしの心で迎えたい。
冒頭の絵手紙を見て、私はこのように思いました。
見知らぬあなたに会うことを生業としています。
だから勇気を奮い待っています。
花に雨 思い募らし 刻むとき
2018年3月4日