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またまた中学生の登場です。
冷めた感じの目です。
少し不満そうです。
そうではありません。
自分の中で葛藤しているのです。
この状況をどう受け入れようかと。
今日のタイトルは、「不足が知恵を産む」です。
生むより産むを選びました。
生むは、意味合いが広いから。産むは積極的な気がしたからです。
閉店5時のカフェに、4時半に当日予約(夜の宴会6時から)が入ります。
私達は、どんな場合でも受けます。
冷蔵庫の材料を吟味し、献立を考えます。
準備の時間を検討し、順番を考えます。
あるものでもてなす。
私達のカフェは、お任せ料理と決めています。
何々が食べたいではありません。
人数とメンバーの構成(年齢、男女比、グループの性格、客の好みなど)で料理を決めます。
酒の好みにあわせて、料理を出すまでには至っていません。
急な場合は、準備の時間が不足となります。
当日予約のお客様は限られています。
こちらのことも分かっているし、相手のこともよく知っています。
好みに合わせ、前回出したメニューと重ならぬ何か新たなメニューを挟みます。
時には、鮎をもらった、これから持って行くから調理してということもあります。
七輪を出し、炭を熾します。やっと火が出来た頃、来店です。
仕方がない。
いただいた鮎を下ごしらえして、お客様に炙っていただくことになりました。
なにもかも不足(不測)の状態です。
これを楽しむ。受けた時点で、覚悟は決まっています。
どれだけのことが出来るかやるだけです。
酔っぱらったお父さんが、流れでお客様をお連れする。
お母さんは、困ったと思いながら準備をする。
酒がなければ、子供に一升壜を持たせて酒屋に走らせる。
金曜日の夜、代行がつかまりません。
タクシーを呼ぶも、応答がありません。
仕方がない。次の目的地(カラオケ店や自宅)までお客様を送ることもあります。
こんなことは普通です。
カフェ開店時は、常に緊張状態でした。
ストレスを感じました。
次に何をやって良いか、妻からの指示待ちでした。
一年経って、お客さんと冗談を言いながら調理ができるまでになりました。
遊び(サプライズ)を入れたいと思っています。
思って見れば、常に不足の生き道でした。
準備万端揃って始めることなどありませんでした。
やりながら覚えることの連続です。
不足を楽しむ。常に楽しむ。
疲れさえ楽しむ。
不足が知恵を産む。
知恵までとは言えぬまでも、挑戦することで会得する何かがあります。
誰もがやることです。拒めばチャンスを失うだけです。
この辺りでは、野菜を持って行けと言われたら、
自分のうちで余っていてもいただきます。
次のいただくチャンスを失うからです。
腐らせるわけにいかないから、都会の不足に送ります。
私達は、コップに半分水があるのを見て、
もうこれしかないと不足(過疎)を嘆きます。
限界集落かもしれないけど、まだこれだけあると、しきたりを変えてまで楽しむ。
終わったら、それはその時のことと割り切る。
不足こそ知恵を絞るチャンスです。
こうこうを 卵焼きとか 水が酒
2018年3月17日
後記
納得できぬこともあるでしょう。
難局を脱したときの悦びも大きいのではないでしょうか。
なにもかも揃えようと、準備だけで体力を使い果たすこともありますね。