![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/a4/3f24a4fb5ff550e5ae7a95637b575c6c.jpg)
味のある顔つきです。
特徴は、口元です。
思慮深く、ゆとりさえ感じます。
今日のタイトルは、「味」です。
さっそく、広辞苑で調べてみました。
飲食物が舌の味覚神経に触れた時におこる感覚。
体験によって知った感じ。
(かみしめて知るような)物事のおもむき。面白み。
(一風かわって)快いさま。気のきいているさま。おつ。
手ぎわのよいこと。浄。
相場の動きぐあい。
(広辞苑より)
どうやら、微妙な味覚を感じることから転じて、良い方向性を探るような言葉です。
糖尿病の方は、薄味です。塩梅ではなく出汁で美味しいと感じる。
放射線治療をすると、味を感じなくなると聞きました。
味は、物を食べる時に無くてはならぬものです。
味もすっぱちもない。
中途半端な味付けに対して言います。
幼いころからすりこまれた味覚体験が、大人まで続きます。
お袋の味付けであり、ふるさとの味です。
東女に、京(西)男の組み合わせは、やっかいです。
かみさんが創る料理の味付けは、どこまでも薄くなります。
やっと慣れた頃、我が家の味付けになります。
私達は、瀬戸内海で育ち昼食の時から魚を食べました。
冷蔵庫もない時代、朝どれの魚を腐る前に生で食べるか、
干して食べるかを選択しました。
どちらも美味しい。
新鮮な刺身は、醤油なしでいただきました。そのほうが美味しいから。
この地域は、原発事故の影響もあり他県産の魚か外国産です。
魚種も少なく、小魚の美味しいのがありません。
そういうものの、ラーメンは魚出汁で醤油ベースです。
味覚の話が続きました。
書きたかったことは、転じた意味の味です。
あじわいです。
物事のおもむき。おもしろみ。
これまた、人それぞれの感覚で判断します。
土地それぞれでも文化が違うように。
面白い人は、単に笑わせるだけじゃない。
隠されたひと捻りがなければ面白くない。
はずしても、それも味となるようなおおらかさと間です。
味の遍歴は、人間観察にも通じます。
どうしてこの味を追加したのか引いたのか気になります。
総じて美味しい。だから、足したり引いたり。
説明がつきにくい、味付けです。
せめて、食卓に運ぶ前に自分で味見をします。
また、ちょっとだけ何かを足します。
好みのようで、そうではない一般化した作法です。
その微妙なさじ加減が、納得の文化を育みます。
がさつではできない。
喜ばせようとする気持ちが最後の一振りです。
美味しくなあれと、魔法をかけるようなものです。
これを毎日やる。
汗をたくさん出したあとの味付けは、少しだけ塩分が強くなります。
身体が欲求しているからです。
体調がどうであれ、いつもの味を出し続ける。
こうした努力が、誰をも納得させるおもむきや面白みになるのでしょう。
一発芸ではないようです。
説明がつきにくい、万人がそれぞれの評価を下す面白さとなるのでしょう。
良いも悪いも併せのむような気量が、味に気づくのでしょう。
「味」でした。
葱香り 姉さんかぶり これでよし
2018年3月23日