東の西郷どん。
この方の似顔絵はどうなるかと思いました。
無事に描き終えました。
長い間、ご苦労様でした。
今日のタイトルは、「是々非々」です。
良いことは良い、悪いことは悪いと、事に応じて判断すること。(広辞苑より)
正直に言うことが、なかなかできないようです。
役所に勤めていると、上の者が右と言えば、右を向かざるを得ない。
役人の鑑と言われても、是々非々とはいかない。
民間企業でも似たようなものです。
しかし、多くの人間は正直です。
隠したい、言ってはいけないと強く思うばかりに、ある「言葉」に反応してしまいます。
その言葉が、真相解明のキーワードのようです。
マクドナルドでも、百貨店でもマニュアルトークがあります。
短時間で間違いなくオーダーをこなす時に使われる言葉があります。
研修で覚え込んだ言い回しなんでしょう。
「お包みしますか、このままお持ち帰りになりますか」
と親切めいて尋ねます。
そんなことはいいから、早くよこせと、気が短くなるばかりの男性が言います。
そばにおられる奥様が、他人になりたい場面です。
失礼しましたと、これまた慇懃無礼に従います。
本音は、
包む必要はなさそうだけど、一応確認することがルールだから。
駐車場がタダの時間が過ぎてしまうではないか。
と言った塩梅でしょうか。
先に本音を言えば、ぎすぎすしないで済んだのに。
是々非々とはいかないようです。
きっと、時候のあいさつでも挟めば、お互い話しやすかったのです。
プレゼンテーションでは、一人の人に集中して話さない。
順繰りに左右正面のお客様に語りかける。いつもよりゆっくりと話しかける。
こんな風に教わりました。
子供との会話で、常に奥様を介してやっていました。
奥様が急死されました。
さて、どうして伝えたら良いものか困るのが、旦那であり子供です。
遠い昔に是々非々の判断を怠けたつけです。
私達は、いろんな理由で、是々非々を忘れてしまいます。
嘘の上塗りが出来ぬ歳になりました。墓場に持っていくことさえ忘れそうです。
本音だけで話してもけんかにならない関係が、あると良いですね。
そんな場所があるとしたら、世界一入りにくい居酒屋なんでしょう。
地団太を 踏んではみたが 月笑う
2018年3月30日