故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

玉川上水拝島橋近くの桜です。
この花は、二分咲き。
これからです。
今日のタイトルは、「こつこつこつと」です。
日韓のホームレスの違いについて、ネット記事を読んだ。
韓国では、ホームレスは物乞いをして、得た金銭で仲間と飲み食いをする。
日本では、行政からの援助を嫌い、日雇いや空き缶拾いなどの自活の道を選ぶ。
なんらかの事情でホームレスになった。
きっと、一時的な用立てが出来なかったんでしょう。
世捨て人の生活をしながらも自尊心だけは失わない。
「人の世話にはならねえ」と思われているのでしょう。
ホームレスになったのは自己責任と考えられているのでしょう。
一方、生活保護の受給を待って、取り立て屋に借金を払う人もいます。
残りのわずかなお金で食いつなぐ生活です。
庭の草取りが終わりました。
苗を買ってきました。全部で19本。
今度は畑の番です。
借りた畑に草が生えてきました。待ったなしの状態です。
やるしかありません。
カフェの前の空き家の草取り、裏の畑の草取りと追われています。
カフェの周りが大事です。
ヒマワリの苗を植えました。
2か月もすると、私たちが植えたヒマワリのサークルが出現します。
暑い日には、野外でお茶を飲めるようにしたい。
こちらもやるしかありません。
「こつこつこつと」やるしかありません。
プロジェクトも同じです。
チームでやることが出来なければ、一人でやるだけです。
私達は夫婦です。二人でできることをやっています。
「こんなことがしたいな」と妻が言います。
けっして、して欲しいとは頼まれません。
あくる日には、妻がやりたいことが出来る状態になっています。
例えば、苗を植えたい。
私が耕しています。
妻が、看板の絵を描いた。
私が、看板を立てる枠を作っています。
そんなことの繰り返しです。
「こつこつこつと」できるのです。
やっても誰からも文句を言われません。
50、60代の女の人の似顔絵を描きます。
恐る恐る渡します。
似顔絵を描いてもらって嬉しいと言われます。
私には、ちょっとした驚きでした。
「あんたも、まだまだよ。いけてるよ」と応援したい気持ちでいっぱいです。
だが口にはしません。
似顔絵描きも、実に「こつこつこつと」です。
一枚ずつひねり出すように描いています。
描かせてもらえるだけ幸せです。
私の「こつこつこつと」でした。
ひらひらと 役目が終わり 舞う桜
2017年5月18日

タイトルは、「美事」の絵です。
何が見事かというと、「長年生きてきてなお笑顔を絶やさず」という点でしょうか。
若い頃から美形であったはずです。
老いても前を見る姿勢が、「美事」です。
世が世なら、やんごとなきお嬢様であった。
もう、「世」ではないのです。
生きるものは死に、次の世代が精一杯生きるしかありません。
「お母さんが生きていたら」と聞きます。
何を甘ったれたことをほざいているのだ。
お母さんは、あなたの心に生きているでしょう。
それで十分です。
私達は、再婚どおしです。
色んな理由から、婚姻届けを出さずにいます。
一緒になって、良いこともあれば反対のこともあります。
「お父さんがとられた」
「娘がいなくなった」
どちらにしても、私達は家族と離れて暮らしています。
自分たちの幸せだけを考えている。
と思われているかもしれません。
「故郷に恩返し」と宣言してブログを立ち上げました。
地域おこしの仕事をしようと、故郷をまた住み慣れた都会を出ました。
まんまの空き家を住めるようにするまで、何カ月要したことか。
請われて来た割には、案外冷たい世間です。
必要と思いカフェを始めました。
老後のための虎の子もつぎ込みました。
あれば嬉しいという店です。
空き家を一軒ずつ再生しています。
「昔はこうだった」ではなく、
「昔からこうだった」と感じてもらいたいから。
私達には、格好の再スタートが切れたように思います。
若い頃とおんなじ努力をしなければなりません。
むしろ、それ以上。
東京に住んでいる頃は、妻は一日中家にいて、好きな手芸をしていました。
ここでは、休み時間を見つけては草取りをして畑を耕しています。
好きな手芸をやる暇がありません。
落ち着いたらきっと始めるでしょう。
今度は趣味ではなく、生きるために。
この辺りの方は、屋敷のまわりや畑のまわりが荒れるのを嫌がられます。
年中、草との格闘です。
ひとつは、恥ずかしいからです。本当は、気持ちよいからです。
草に負けじと闘いながら、少しだけ自分のために収穫です。
スイスは観光立国です。
緑豊かな自然がいっぱいの国です。
同じ緑でも、荒れ放題の「深緑」を観に誰が行くでしょう。
国をあげて、緑を刈りこんでいます。
路の傍には花が植えられていても、草はありません。
競うようにきれいにされています。
東京にいた頃、健康のためと散歩をしていました。
ついでに空き缶などのゴミを拾って歩いていました。
複数のコンビニ袋は、すぐにいっぱいになりました。
今度は捨てるところに困りました。
タイでも散歩をしました。
雑然としていましたが、拾って歩くほど街中にゴミは落ちていませんでした。
朝早く、黄色い安全服を着た作業員がきれいに掃いていました。
話が違う方向に行きました。
今日のテーマは、「ないものねだり」です。
無ければ、自ら代わるものを作れば良い。
待っていても、誰も与えてくれないからです。
戦後物が無く、豊かな環境で勉強もできなかった。
先輩達は、子どもに何でも与えました。
自分たちが出来なかったから。
先輩達の親の世代は、田舎で暮らしている方たちが多かった。
先輩達は都会で暮らしています。
親が残した空き家にてこずっています。
今度は、自分たちの子どもたちが私たちが残した空き家に苦労することでしょう。
母がいなければ、近所の知り合いと友人になれば良い。
どうやら、「与えられ癖」がついているとしか思えません。
私達も同様です。
若い頃、日本は人口密度が高い国だと習いました。
それが今や、空き家だらけです。
田舎では、土地が余っています。
苦労して開墾した畑が山に返っています。
ここに来てよかった。
自らの「ないものねだり」と「与えられ癖」が解消されて行くようです。
ここの生活は厳しい。
でも楽しい。
何をやっても楽しい。
一つは、競争が少ないからです。
何を始めても、希少なことになります。
好きなことが出来ると言っても良い。
でも、誰も何も与えてくれません。
自分がやるしかありません。
これが良いのです。
私こそ 花鳥風月 次の世へ
2017年5月17日

温度を感じる顔が表現できたでしょうか。
今日のタイトルは、「スタイル」です。
姿。風采。格好。
様式、型。
(文体。筆致。)
(美術・工芸・建築などの様式)
(服飾や髪の型・デザイン)
今日は、ライフ・スタイルについて書きます。
冒頭の絵の女性は、美人だけど温かさを感じます。
やさしい表情は、口元から始まります。
そして目に映ります。
目で表現できないと、嘘笑になってしまいます。
分かってくれよ。では伝わらない。
一生懸命伝えて、フォローしてやっと伝わる。
言葉や表現を常に大事にしている人は、その場にあった一言を紡ぎ出せます。
色に音に気持ちを乗せることができます。
ライフスタイルとは、
人にできないことをするのではなく、自分が大事にしていることを表現することです。
生き方と異なるものがそぎ落とされ、大事にしていることが出来やすい格好になるのでしょう。
いわゆる個性です。
スタイルの確立とはいかないまでも、生き方の進行中でありたい。
人から見れば、アンバランスに見えるかもしれない。
もどかしさのような。
大事なことを認識でき、それを束の間でも表現できればそれは幸せというものでしょう。
自分が感じたものと、言葉に出して伝えた時の微妙なずれが、スタイルになっていきます。
そのギャップを生涯かけて埋めようとするのが、ライフ・スタイルです。
日々進化する周りと日々退化する自分との間を、正確に読み取ることも大切です。
何が足りないか。おのずと答えが見えてきます。やるしかありません。
温かさ 文字の狭間に 冷たさも
2017年5月15日

延長戦を戦う元気などありません。
静かに、深く休みたいがそうもいかないから、
ぴょんぴょんとやってしまうか。
今日のタイトルは、「延長戦」です。
鍋釜が飛び交う中に、人のよいはっつあんが入ってしまいました。
当の本人たちは、喧嘩の真っ最中で、はっつあんが入ってきたことなどお構いなしで、
いまや、延長戦に入ってしまいました。
こんなことがあるものです。
とんだとばっちりです。
一方通行の道を猛スピードで突っ走る乗用車に出くわしたようなもの。
ひたすら、道路わきによけて見過ごすしかありません。
どうしてそうなっちゃんたんでしょう。
売り言葉に買い言葉、ほんのささいなことから始まったはずの喧嘩です。
疲れているはずなのに、負けられない一戦になってしまいました。
意地の張り合いが続きます。
そのうち、総力戦となり長屋全体が壊れるのではないかと思われる具合、白熱してしまいました。
本来、関係ない人まで日頃のうっぷん晴らしになってしまっています。
後先など関係ない、疲れて動けなくなるまでやってしまえてなもんです。
沈静化するのに、バケツ一杯では足りません。
誰かが消化ホースまで持ち出しました。
お祭り騒ぎで楽しい時もあるでしょう。
皆さんも、こんなことこりごりのはずです。
だけど、態度保留とはいかない。
どっちかについてやりきるしかありません。
静かな夜に、あんたらの痴話げんかを持ち込まないでよ。
応えようがないでしょう。
どちらに加担しても、やられるのは私だとわかっています。
落ち着いてください。
冷静に話し合えば、きっと良い解決方法が見つかるはずです。
あつつつ 赤鉄に水 猫逃げる
2017年5月14日

付き合っている頃は、影響を受けるものです。
それがまたよいのです。うふふ。
今日のタイトルは、「コーヒーが旨い」です。
旨いコーヒーを飲むとき、覚醒(迷いから覚める)感があります。
また、落ち着きます。
大事な時間を割いて、豆を挽き茶器を温め「美味しくなーれ」と淹れます。
あなたの大事な人のために。
銀座のタクト。
木の階段を上がると、その人は待っていました。
多くの別れ。
どの顔も無表情でもの悲しい。
出会いと別れを繰り返してきました。
いつもコーヒーの味が変わりました。
泥水を流し込む。
爽やかな花の香の一杯。
夜明けのコーヒーを一緒に飲んでいます。
こんな幸せはない。
体調が良いと、ビールに甘みを感じます。
毎日の一瞬をコーヒーで刻みます。
なんと急いで生きてきたことか。
ゆっくりできたのに、しなかった。
コーヒーが旨い。
一瞬の甘露です。
体調のバロメーター。
やすらぎ感を味わう。
技術的なことを言えば、きりがありません。
大切な人のために淹れていると感じることです。
さあ、今日が始まりました。
何杯のコーヒーがいただけるでしょう。
染まりたい あなたが望む 色になる
2017年5月12日