今まで持っていることすらちゃんと把握していなかったのですが、4月の誕生日に教育熱心な家庭のクラスメートからのプレゼントだったそうです。いつも本かパズルなんですよね。でも私がそこのうちの子に、Horrible Histories のDVDをあげたことがきっかけのような気もする・・・・・
この中には有名な童話や、世界の民話など50以上のストーリーが収録されています。眠る前にちょこっとだけ時間のあるときに読んだりするのにちょうどいいショートストーリー集です。読み聞かせにもぴったり。
その中でも、簡略されている A Midsummer Night's Dream が本日どれだけ役に立ったか。
今日はシェイクスピアのグローブシアターに行ってきました。
最初は客席で案内の方の説明を聞くのですが、子供たちの知識の豊かさに驚きました。このシアターについても、当時の様子についても良く知っているしよく覚えている。そしてうちの娘も含めかなりの数の子たちが「真夏の夜の夢」のストーリーについてよく知っていたので、てっきり学校で習ったのかと思いきや、先生は「全く触れたことがない」とのこと。
うちは今日ご紹介しているこの本で読んでいたのですが、他の子たちも簡略化したシェイクスピアのセット本を持っているとか。やっぱりイギリスはシェイクスピアなんですねぇ。
ちょっと話はずれますが、こっちで育った友達が「ハイスクールでシェイクスピアを習ったかどうかで、どの程度の学校卒業かがバレバレだった」と言っていました。あまりよろしくない地域の良くない学校出身だったので、カレッジ(大学に上がる前に行く学校)で他の学生たちよりシェイクスピアに苦しめられたそうです。
その後、バックステージからステージに上がったのですが、その時撮った写真がこれです。
この柱なのですが、マーブルに見えますが、木なんです。マーブルに見せかける特別なペイント法がその当時流行っていたのだそうです。
シアターは円形になっていて屋根がないのですが、それは当時は電気がなかったので自然光が必要だったからですね。
それからこのシアターの中で一番高い席がどこか、という説明も面白かったです。
ボックスシートも普通の劇場と同じようなところにあるのですが、それよりもステージの真上にある「ジュリエットのバルコニー」という場所が一番高価な場所だったそうです。なぜなら、他の観客全員が自分たちのことを見るから。ここでいかに裕福であるかを誇示することが重要だったそうです。特に当時は青色の染色剤が高価だったので、青い着物を着ていくことも大事だったとか。
Theatre Tour のあとは Education Centre で Drama Workshop。こちらも子供たちは大いに盛り上がって参加していました。セリフが結構難しい英語なのですが、何の苦労もなくさっさと覚えて楽しんでいましたよ。子供の適応力ってすごい。
うちの Nancy はこんなシーンをしましたよ。
デメトリウス: I love thee not, therefore pursue me not.
ヘレナ :But you draw me. あー、このセリフ、なんて切ないんでしょうねぇ・・・・
娘はデメトリウスの役で(!)逃げ回っていました。追いかけるヘレナの役はなんと Nancy の好きな男の子でした(笑)逆の配役じゃなくてよかった!
今日はすっごく楽しい遠足の引率でした。写真の大きさの調節ができなくてすみません。自分で見ていてもちょっと酔ってしまう巨大さとピンボケぶりなんですけど。
ちなみに古い記事でマジックツリーハウスのシェイクスピアの登場巻を読んだ時の我が家のエピソードは
こちら。
あの頃は良かったなぁ・・・・今じゃ3人で本を読むなんてありえない・・・・・
私が A Midsummer Night's Dream を観たのはリージェントパークの Open Air Theatre で、夏なのにあまりにも寒くて震えながらホットワインを飲みつつの観劇でした。Nancy が最初に行く「真夏の夜の夢」はグローブになるかリージェントパークになるかどっちでしょうねー。