人気もあるし装丁も好みなんですけど、タイトルに bookshop, bookseller, library とある作品はもう読まなくてもいいかなと思っていました。本好きをくすぐるタイトルと内容の本にはずいぶん飛びついて数々読んできたような気がします。どれも別の作品のタイトルや内容が出てきて「読んだ、読んだ、わかるわかる」という満足感を味わせてくれるし、ほんわかして心温まる物語がほとんど。実際この本の前に読み始めて中断していた本も本屋が舞台ですしね。だけど今しばらくそういうのは読まなくてもいいかなーと。
で、特に内容も知らずに私は買わないと決めていたのですけど、娘とチャリティショップに行ったときに彼女が読みたがって買ってきたような気がしたんですよね。
最近 Audible で無料でダウンロードできるリストの中にこの作品を見かけたので、だったら読んでしまおうと思ったら本棚のどこにもなくてびっくり。
そこでダメ元で近所のチャリティショップに行ったら、運よくあったんです。いつも書いていますが、私の住む町は移民だらけの貧しい地域なので、読書人口はかなり少ないので奇跡に近いです。
そんなわけでなんとなくの流れで読むことになったこの作品ですが、今読むべきものとして私の手元に飛び込んできたと思わざるを得ない内容でした。
誰しもが「もしあの時違った選択をしていれば・・・」と考えることが時々あると思うのですが、私は結構昔からしょっちゅうそういうことを考えて空想しがちです。
ただし、これまでの人生ほとんど自分で積極的に選択したり決めてきたことはほどんどありません。私もこの作品の主人公と同様、誰かが望んでいるからとか、こうあるべきだろうからと考えたり、流されたりばかりでした。主人公ノラが自殺をすることから物語は始まるのですが、私にとっては自殺を図ることすらずいぶんとアクティブに感じるくらいです。
そして最近は「よくないなぁ」と思いながらも些細なことに文句ばっかり言って(元々ですが更に)、現実逃避からの「別の人生」を空想することが多くなってきて、こんなんでいいの?と不安に思い始めていました。そのタイミングでのこの作品との出会いです。
この作品は人生の分岐点でもし違う選択をしていた場合のパラレルワールドがたくさんあって、主人公ノラはこれを次々と体験していく話です。
で、感想ですが、mixed feeling です。すごく面白かったのですが、引っかかるところがいくつもあったというか。
今読んだからこそ楽しめたし、今読んだからこそ不満に思うところもいっぱいあった、というところでしょうか。
ちょっとズルしますけれど、私の感想はほとんどこのbooktuberの子と同じです。bookborn
すでに読んだ人だけ見てね。特に2;45くらいから「そうなのよ!そこが引っかかるのよ」と思います。ちょっと説教くさいというか、読みながら何かを感じるのではなく「こう感じなさいよ!」と押しつけられてる感が強いというか。
私の評価は 7 out of 10
良い作品だとか好きな作品だとは思わないけれど、とにかく面白かったし、思うところがいっぱいあったので高評価です。
で、私は結果高評価なのですが、次に紹介する withcindy というbooktuber が低評価をしているのですが、評価は違うけれど彼女の言っていることにもすごく共感しちゃいます。面白いので見てみてください。7.52からです。
この子が言っているように主人公の性格が非常に不安定というか分かりづらいんですよね。最初の方は悲観的でネガティブにものを考えがちで天邪鬼で文句たれの私は結構共感できる部分が多かったのですが(笑)、途中から嬉々としてパラレルワールドを楽しみだしたところに、「え?なんで?」と急に突き放された感じ。私は生まれ変わるのも人生やり直すのもまっぴらごめんと日頃思っているのですが、最初はノラも「もう勘弁して!いいから死なせてくれよー」と思っていたのに、お説法みたいなのに洗脳されたように変わっていって・・・・ 私の方が主人公より鬱なのかも?それともここがただの陰鬱な性格の私と、ちゃんと鬱病の診断の出ている人の違いなのかなとも。躁の状態で活発になったという描写なのか。
そんなわけで誰にでもお勧めできる本ではないです。ある程度の年齢がいっている方の方が楽しめるような気がします。主人公は30代でまだまだ若いんですけどね。
幸せで状態の良い人はとても楽しめるでしょう。もしくは本当は幸せなのにちょっとした苦難にストレスを感じMidlife crisisかしら?とか思っている 人も楽しめるでしょう。
ほかのレビューには死を考えている人や悩んでいる人にお勧めと書いてあるのを見かけますが、そう書いている人は多分そういう人ではないんだと思います。満たされていて素直に物事を受け止められる人なんじゃないかな。私は悩んでいる人ややや不安定な人には絶対お勧めできないです。
私は先ほど私の手元にいいタイミングで転がり込んできた作品だとは書いていますが、かといってこの作品を通して得たものがあったとか、気分がスッキリした、自分を見つめ直すことができた、なんてことは全く思っていません。ただ単純に今こそ読む本だったと思うし興味深いところがあった、ということです。私のようなひねくれ者にも向いてない作品かもしれませんねー
ところで、この本の入手先は先ほど書いた通り Oxfam というチャリティショップなのですが、カードを使うためのミニマムの金額までどうしてもどうしても欲しいものが無くてこの本を握りしめながら何十分も狭い店内をウロウロしていたら、おばさんが「もう持って行っていいわよ」と言ってくれました。チャリティショップで施しを受けるというまさかの展開。
翌日、本代を持って戻りましたけれど、人の優しさを感じた思い出の一冊となりそうです。
で、特に内容も知らずに私は買わないと決めていたのですけど、娘とチャリティショップに行ったときに彼女が読みたがって買ってきたような気がしたんですよね。
最近 Audible で無料でダウンロードできるリストの中にこの作品を見かけたので、だったら読んでしまおうと思ったら本棚のどこにもなくてびっくり。
そこでダメ元で近所のチャリティショップに行ったら、運よくあったんです。いつも書いていますが、私の住む町は移民だらけの貧しい地域なので、読書人口はかなり少ないので奇跡に近いです。
そんなわけでなんとなくの流れで読むことになったこの作品ですが、今読むべきものとして私の手元に飛び込んできたと思わざるを得ない内容でした。
誰しもが「もしあの時違った選択をしていれば・・・」と考えることが時々あると思うのですが、私は結構昔からしょっちゅうそういうことを考えて空想しがちです。
ただし、これまでの人生ほとんど自分で積極的に選択したり決めてきたことはほどんどありません。私もこの作品の主人公と同様、誰かが望んでいるからとか、こうあるべきだろうからと考えたり、流されたりばかりでした。主人公ノラが自殺をすることから物語は始まるのですが、私にとっては自殺を図ることすらずいぶんとアクティブに感じるくらいです。
そして最近は「よくないなぁ」と思いながらも些細なことに文句ばっかり言って(元々ですが更に)、現実逃避からの「別の人生」を空想することが多くなってきて、こんなんでいいの?と不安に思い始めていました。そのタイミングでのこの作品との出会いです。
この作品は人生の分岐点でもし違う選択をしていた場合のパラレルワールドがたくさんあって、主人公ノラはこれを次々と体験していく話です。
で、感想ですが、mixed feeling です。すごく面白かったのですが、引っかかるところがいくつもあったというか。
今読んだからこそ楽しめたし、今読んだからこそ不満に思うところもいっぱいあった、というところでしょうか。
ちょっとズルしますけれど、私の感想はほとんどこのbooktuberの子と同じです。bookborn
すでに読んだ人だけ見てね。特に2;45くらいから「そうなのよ!そこが引っかかるのよ」と思います。ちょっと説教くさいというか、読みながら何かを感じるのではなく「こう感じなさいよ!」と押しつけられてる感が強いというか。
私の評価は 7 out of 10
良い作品だとか好きな作品だとは思わないけれど、とにかく面白かったし、思うところがいっぱいあったので高評価です。
で、私は結果高評価なのですが、次に紹介する withcindy というbooktuber が低評価をしているのですが、評価は違うけれど彼女の言っていることにもすごく共感しちゃいます。面白いので見てみてください。7.52からです。
この子が言っているように主人公の性格が非常に不安定というか分かりづらいんですよね。最初の方は悲観的でネガティブにものを考えがちで天邪鬼で文句たれの私は結構共感できる部分が多かったのですが(笑)、途中から嬉々としてパラレルワールドを楽しみだしたところに、「え?なんで?」と急に突き放された感じ。私は生まれ変わるのも人生やり直すのもまっぴらごめんと日頃思っているのですが、最初はノラも「もう勘弁して!いいから死なせてくれよー」と思っていたのに、お説法みたいなのに洗脳されたように変わっていって・・・・ 私の方が主人公より鬱なのかも?それともここがただの陰鬱な性格の私と、ちゃんと鬱病の診断の出ている人の違いなのかなとも。躁の状態で活発になったという描写なのか。
そんなわけで誰にでもお勧めできる本ではないです。ある程度の年齢がいっている方の方が楽しめるような気がします。主人公は30代でまだまだ若いんですけどね。
幸せで状態の良い人はとても楽しめるでしょう。もしくは本当は幸せなのにちょっとした苦難にストレスを感じMidlife crisisかしら?とか思っている 人も楽しめるでしょう。
ほかのレビューには死を考えている人や悩んでいる人にお勧めと書いてあるのを見かけますが、そう書いている人は多分そういう人ではないんだと思います。満たされていて素直に物事を受け止められる人なんじゃないかな。私は悩んでいる人ややや不安定な人には絶対お勧めできないです。
私は先ほど私の手元にいいタイミングで転がり込んできた作品だとは書いていますが、かといってこの作品を通して得たものがあったとか、気分がスッキリした、自分を見つめ直すことができた、なんてことは全く思っていません。ただ単純に今こそ読む本だったと思うし興味深いところがあった、ということです。私のようなひねくれ者にも向いてない作品かもしれませんねー
ところで、この本の入手先は先ほど書いた通り Oxfam というチャリティショップなのですが、カードを使うためのミニマムの金額までどうしてもどうしても欲しいものが無くてこの本を握りしめながら何十分も狭い店内をウロウロしていたら、おばさんが「もう持って行っていいわよ」と言ってくれました。チャリティショップで施しを受けるというまさかの展開。
翌日、本代を持って戻りましたけれど、人の優しさを感じた思い出の一冊となりそうです。