hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

映画「Bright Star」

2012年07月22日 | 映画
 この映画は英国のロマン主義詩人キーツとその恋人だったファニーの悲恋を描いた作品。
 ストーリーもそれなりに良いですが、風景がとてもきれい。写真のシーンも素敵ですが(ファニーの姿勢もすごく好き)、ゴッホの描いた桃の木みたいなシーンもあって。それに音楽もよいです。

 
 なんとなく知っているイメージがして、調べてみると ピアノ の監督の作品でした。
 一つだけダメだこりゃと思ったのは衣装でしたが、アカデミー賞ノミネートだそうですよ。だいたいこんな感じ。↓
 
 マジでこれいい?
 
 ファニー役には私がとても気に入っている Abbie Cornish という女優でした。ちょっとシャーリーズ・セロンに似た感じです。あまりメジャーな映画には出てこないのですが、とてもいい雰囲気の役者さんです。出演作はあまりないですが、私は結構観ていて、今一番好きな若手女優かもしれません。この映画でも一瞬一瞬の表情や動きがとても良かったんですよ。もっともっと活躍して欲しいものです。


 追記:この映画はずい分前に観たのですが、「仕事を辞めたら、キーツ・ハウスに行って、そのことも書き足してからアップしよう」と思っていたのに、全然行く時間がとれませんでした。比較的近いんですけどねぇ。
 

今日(7月19日)の日記:
 この記事が公開されるときには私はすでに日本ですよー。
 こちらは相変わらず雨で毎日寒いので、日本の夏が暑くても絶対文句は言いませんから!
 普通の感覚ではもうとっくに夏なんでしょうけど、こっちは夏と呼べないくらい雨ばっかりで寒くて暗い・・・・・これを書いている今も長袖の服の上に分厚いニットのカーディガンを羽織っています。
 明日はいよいよ小学校生活最後の日。今日はたかだか校庭で群がっている6年生の面々を見ただけで、鼻の頭がツーンときました。明日は最後の保護者向け学年集会、親子ピクニック、リムジン・ライド、パブでパーティ、お母さんたちがどれくらいエモーショナルになるのか。私が一番やばいって話だけど(笑)

 夏の間はブログはお休みです。
 それでは、みなさん良い夏をお過ごしください。
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Awake

2012年07月21日 | 映画
 
 
 ヘイデン・クリステンセン主演、ジェシカ・アルバ共演のサスペンス。
 心臓の悪いクレイトンは手術をすることになるが、酔っ払いの麻酔医のせいで意識のあるまま手術を受けることになってしまった。
 「いや、ちょっと、まだ眠ってないんだけど」「イタ、痛い、おいおい思いっきり痛いんですけど」「これはまずい。別のことを考えて気を紛らわせなければ」なんていうクレイトンの心の叫びを聞きながら見る手術シーンは結構面白かったけれど、全体的には、

 ジェシカ・アルバのプロモーション・ビデオ

でした。ラジーで最低主演女優賞にノミネートされたほど悪いとは全然思わなかったし、最低カップル賞なんてとんでもない!すっごい美男美女で、可愛らしい笑顔で見つめあったりしちゃって、「素敵じゃな~い」と目をハートにしながら見てしまいましたよ。
 麻酔が効かないもんだから、医者同士が話をしているのまで聞えてきて、クレイトンは恐ろしい事実を知ってしまう。
 内容も別に悪くもなかったと思うんだけど、やっぱりジェシカ・アルバのアイドル・ビデオのノリでした。

 3 out of 5
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Irina Palm

2012年07月20日 | 映画


 難病で苦しむ孫のためにロンドンの風俗店で働いてお金をつくる50歳の女性の話。
 彼女のお仕事は「手作業」の方です。それは日本からアイデアを仕入れたそうで・・・・壁に穴が開いています・・・・・
 孫が日に日に衰弱していくので早くお金を工面して、オーストラリアに渡り手術を受けさせてあげたい。
 オーストラリア行きの旅費を稼ぐだけのつもりが、彼女のマジックハンドは爆発的な人気を集め・・・・・

 なんてストーリーです。
 主演の女性は昔有名な歌手で、ミック・ジャガーの恋人として人々に知られていたそうです。
 母親がそのようにして稼いだお金を子供の治療費とはいえ受け取りたくないと頑なになる息子と、孫のためにそこまでしてくれたことに感謝する嫁。どちらの気持ちもわかってしまいますよね・・・・
 例によって英国映画、じと~っと薄暗~い感じでずっ~と淡々と進みます。
 でもなかなか良い作品でした。
 
 3 out of 5

 ところで日本語でいう「中年」ってどのあたりの年齢層を指すのでしょうか。
 私は35才くらいから40代くらいまでで、私なんかは自分を「中年」と認識しているのですが、でも英語で私は middle-aged ではないんです。この風俗で働いたおばさんくらいが middle-aged の呼ぶ世代なんですってよ。気をつけなければいけません。
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Before I Go To Bed

2012年07月19日 | 洋書
 

 目覚めるたびにそれまでの記憶を失くしている女性の話です。
 
 まずはあまりにも英語が簡単なことに驚きました。
 私は単語力に関しては全く自慢にならない程度ですが、それでも平均してもページの中に知らない単語は1つあるかないか。先日映画公開になった「We Need to Talk about Kevin」の原作を読もうとしていた時は、情けないことに知っている単語がなんとたったの3つ、しかも I, and, he くらいというページも存在していたくらい状態でした。30ページで挫折。
 次には、こんな簡単な英語だけで、ここまでベストセラーになる作品を作り上げるとは、という驚きが湧きあがります。読み始めたら途中で止められないんですよ。止められないけれど、眠れますから(!)結局4日くらいかかったのですが、普段は30ページから40ページペースなのに、1日平均100ページ近く読めてしまいました。
 プロットがユニークなアイディアですし、回りくどい説明や比喩的表現がほとんどなく、「こうしたら、こうなった」「こんな風に考えた」というなんともシンプルな文章で400ページ弱なので、飽きることなくグイグイ引っ張られます。
 アイディアの面白さでベストセラーになったといえば、「Timetraveller's Wife」と通ずるものがあると思いました。タイムトラベラーの不必要なところをガンガン省いて、誰にでもアクセスしやすくなった感じ、かな。
 ニコール・キッドマン主演で映画化が予定されているそうです。私のイメージは若きサリー・フィールドだったのですけど。相手役は誰なのかな?全然調べがつかない。「黒髪でハンサム」 dashing な俳優と言えば私の中ではエリック・バナだけど、なんとなくこの際だからジョージ・クルーニーにやって欲しい。
 映画化したらとても面白い作品だろう。でも私はやっぱり活字を読むからには、もっと言葉を楽しみたいかなー・・・・・
 ということで評価は
 
 7 out of 10 

 とても良く練られているし惹きつけ力もある。でも人気の秘密は内容よりも簡単さ、わかりやすさにあるのでは?
 あとは表紙カバーがとっても人の目を引くいいデザインだと思います。
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Cherub #4,5

2012年07月18日 | Captain R 13 読書
 ずい分前に図書館に注文していたはずなのに一向に連絡がこないままだったこの本が、普通に本棚にあったので拍子抜けしながら借りてきました。

   

 もちろん一気読みでした。
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Milk

2012年07月17日 | 映画


 ゲイであることを堂々とカミングアウトし、人権運動の活動家として、そして政治家として活躍した実在の人物ハーベイ・ミルクをショーン・ペンが熱演した話題の作品。
 差別と人権問題を扱っている作品だけにとても見応えがありました。
 ゲイであるために社会から疎外されたり家族との間に亀裂が入ったりなどした孤独な若者たちの苦悩の様子がよく描かれ、それでいて多くの仲間や理解者の存在もアピールされていているところが気に入っています。
 気になった点は、世の中の多くの人々が同性愛者と小児愛好者の区別をつけ切れていなかったことです。彼らが活躍したころに比べ多少ましになった現在でも、多分これは変わっていないのではないかと考えます。

 ずっと胡散臭いと思っていたショーン・ペンの演技が素晴らしい!!!ちょっとしたシーンでも気を抜かずゲイしていました。やっぱり普段は特に男っぽい人だし、チンピラ風だし、「堅気上がりのゲイ」の役って無理があるような気がしていましたが、もうもう全然問題なしで、可愛らしいのでした。
 そして恋人役のジェイムズ・フランコがこれまたますます工藤静香そっくりで・・・・・活動に疲れただ一緒にいたいだけの彼と同じ悩みを抱えた人々のためにも社会的に認められることに重きを置くハーベイとの間に距離ができてしまい一人悩んでいる姿がまたね・・・・セクシーでした。

 4 out of 5


「Hot Tub Time Macine」

 ジョン・キューザックがコメディ・・・・・
 私の中では彼は面白い顔をしているのに硬派な役をしたがる俳優というイメージだったので、コメディをやるのは俳優生命を賭けているのか?と気になっていたのですが、何の違和感もなくコメディ俳優してました。安心、安心。
 映画自体は私には全然・・・・・・おっさんたちが喚き散らしながらドタバタやってるだけ。
 笑った箇所は二つだけ。
 1.ビリヤードの最初のブレイクをする場面でスカッ。あまりにもさりげなかったのでわざとなのか疑わしかったから、笑っちゃいました。
 2.へたれな男を叱咤激励するときに出てきた言葉ヒーロー。そしてそこから反撃に出るシーンでエンリケのヒーローがかかった場面。あまりにもベタで。
 
 1.5 out of 5 せめてもう一回くらい余分に笑いたかった。
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Crazy Heart

2012年07月16日 | 映画
 

 ジェフ・ブリッジズ主演、共演にコリン・ファレル、マギー・ギレンハール(読み方これ?)のカントリー・ミュージック&恋愛映画なんて聞いてもあんまり見る気にならないよ・・・・・なんて思っていたら、良かったですねー、これ。
 最近若い子にうつつを抜かしつつも、基本「おじ専」の私ですが、ジェフのような男くさい人はかなり苦手。しかもコリンファレルきらーい。でもどっちの二人もすっごく良かったんですね。

 アル中で落ちぶれたミュージシャンを演じたジェフはこれで主演男優賞を獲りました。なるほど、という感じです。カントリー・ミュージックが全くわからないので、歌の上手さはわかりませんが、ステージでのパフォーマンスはきっと本物にもひけをとらない貫禄。いやー、カッコよかったです。それ以外のところも良かったけれど、全編通してほとんどが上半身裸で酒飲みながら煙草を吸っているだけです・・・・・
 それにコリン。若きスターの役でしたが、いつもと違って何気に小奇麗。しかも歌がめちゃめちゃ上手いのね。最初は誰か別の人が歌っているのかとも思ったけれど、独特のアイリッシュアクセントがあちらこちらに登場。きっと歌ってると思う。ちょっとだけ見直した。ちょっとだけね。
 恋愛部分はいまいち。主人公が脱アル中するきっかけになったけれど。なんとなく子供の存在が好きじゃなかったかナ。ありきたりで狙っている感じが。そもそも子供が迷子になったのは彼のせいじゃなくて、親のしつけの問題じゃないの?それを人のせいにしちゃって!とか思ってしまってねぇ・・・・

 3.5 out of 5 

 ストーリーは特にどうってことないけれど、ジェフの演技、ジェフ&コリンのパフォーマンス、そして何より挿入されているミュージックがとっても素晴らしいですよ。
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なんちゃって Book Club の Summer Reading(8月の本)

2012年07月15日 | 洋書
   

 ブッククラブ第2作目はこちらの作品に決まりました。パチパチパチ
 Richard and Judy Book Club Summer Reading 10冊の中からそれぞれが3冊選び、一番 vote が多い作品にしようという私の提案。
 前回早くもリタイアしたLK母は今回はかなり乗り気で、一番最初に3冊をさっさと選びました。
 私も最後の一冊を決められずもたつきながらもなんとか。
 「私は日本に帰る前に本を入手しないといけないのよ」と言い、プッシュの成果でAK母も提出。
 ブッククラブ言い出しっぺのRH母、全然やる気なく「あんたたちの選んだのを黙って読むから、そっちで勝手にやって」ということで。

 3人それぞれのチョイスはこんな感じ。

LK母(順不同)

 The Thread by Victoria Hishop

 私はこの作家の本を過去に一度読んでていて内容は面白かったけれど、英語(語彙も言い回しも)が難しくて大変な思いをして読了したので内容にも触れず選ばず。

 The Night Circus

 Jubilee by Shelley Harris

 私も最後までこの本をどうしようか悩みました。興味があるけれど、どうせみんな選ばないだろうなと思いきや意外な人物(LK母)が選んでいました。

AK母(順不同)なかなか interesting なセレクトでいきますよと言っていました。

 Hypnotist by Lars Kepler

 これはこれは意外な選択。

A Perfectly Good Man by Patrick Gale

Alice Bliss by Laura Harrington

 どちらもブッククラブらしいテーマだと思う。だからってこのグループがそれらしくなるかはさ・・・・・怪しい。

そして Hinajiro (がっちり順位つき)

1.The Night Circus

 表紙に一目ぼれ。ブッククラブに関係なくずっと読みたいと思っていたので真っ先に選びました。ただブッククラブで話すイッシューがあるのか、やや気になっていた。

2.Tideline

 絶対誰も選ばないとは思っていたけれどやっぱり。LK母に「それってどういう話のだっけ?」と訊かれて、「中年女性が15歳の少年を監禁する話」といったら、「あー、あれか!もちろん真っ先にリストから外したよ」とのこと。その後「でもAK母が選んだら私もそれを読む可能性があるってことだよね???」と笑っていました。

3.A Perfect Good Man

 タイトルがやや boring だけど表紙が綺麗でしょ、Jubilee と最後の最後まで迷ったのだけれど、表紙に負けて。

 そんなわけで、サーカスとパーフェクトが2票ずつ。
 しょうがないので独断で私のランキングの上のサーカスに。そしてそれぞれにこんなメッセージを送りました、とさ。

Ok girls! Decision made. Our summer reading is dadadada(drum roll) THE NIGHT CIRCUS. Now get the book!

 文句言いながらも仕切り始め、本領発揮しだした私。
 さて、今回は何人読むでしょうねぇ。
 どうせあてにならないから、このブログを読んでいるどなたか一緒に読みませんかぁ?
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Up in the Air その他

2012年07月14日 | 映画
 楽で何にも考えずに見られるもの、と思って選んだけれど、意外と英語の言い回しが難しくてわからないところが結構ありました。
 思ったほど悪くなかったです。でも書くことは何にもないです。3 out of 5


「Silk」

 マイケル・ピットが好きだから観たけれど、うん?なんだかよくわかりませんでした。
 中谷美紀の英語が上手。 2 out of 5


「High Crime」

 何度見ても理由もなく一瞬で見る気が失せてしまうアシュレイ・ジャッドの映画。かけ流し。

 
「Mirrors」

 キーファ主演のホラー。かけ流し。


「Clueless」

 何回見ても全く覚えてられない映画。それもこれも多分主人公が最後にくっつく相手の男の顔が全く特徴がないから!
 その俳優の名前はずばり

 Paul Rudd

 あっちこっちで名前は見るけれど顔とは一致せず、見るたび「なんだかなぁ・・・・冴えんやっちゃな・・・・例えて言うならベン・アフレックが薄くなりすぎて目を細めなきゃ見えなくなってしまった感じ?」な人ですな。
 多分4回目くらいの鑑賞。

 あともう一つ何も起こらない一つもセリフもないイタリア映画を一つ観ました。
 最近ものすごい勢いで映画を観ています。ようやくハードディスクの容量が40%くらい空きました。
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ほぼ書きなおしの7月の本(ものすごく気分が変わったんでー)

2012年07月13日 | 洋書
 

 今日図書館から「Before I go to Sleep」を借りてきたので、読み始めます。帰国までに読破目指しますよ!
 「Me Before You」とどっちにするか迷ったのですが、ページ数の少ない方を選んでおきました。

 次は長年の積読本から Jodi Picoult「Second Glance」。←は、完全に本棚に戻ることになります。 実は何度も読みかけたけれど面白くなくて投げ出していた本。さっさと読んで「Sarah's Key」と一緒にチャリティショップに持ち込み本棚のスペースを作ろうという作戦。(そこまでして読む必要はあるのか?)彼女の作品は最初に読んだ2作「My Sister's Keeper」「Perfect Match」はすごく面白かったけれど(ただし後者はかなりドギツイので注意)、3冊目の「Keeping Faith」でいまいちとなり、この作品で完全ギブアップの下り坂状態。復活なるか?なりませんでした! 

 それと2月の本だった「The girl with glass feet」があとちょっとのところ。あと数ページ!

 7月21日から日本帰国の移動中に読む予定なのは、児童書「The Evolution of Calpurina Tale」
 この本だと日本で子供たちも読めるだろうから荷物になってもいいかなという計算上。(そう上手くいくか?)


今日の日記:

 しつこくCaptain R の劇の話。
 2回公演の最終日。LK母のとってくれた席からは残念ながら Captain R の姿はゼウスに隠れてほぼ見えず(苦笑)
 一回目はビデオ撮影に忙しく、ストーリーも話半分だし、ここが最も私らしいところなのですが、

 自分の子供以外全く目に入っていませんでした!(ビデオも自分の子供しか映っていませんから!)

 そんなわけで Nancy の友達の宙返りをしたのやら、ストーリーなんかは2夜目にしてようやく。
 最後の6年生全員満足げな顔でステージ上で歌っている姿にウルっと・・・・・
 終了後写真を撮りに教室へ行くと、「Captain R だけ、持ち服(自前衣装)なのでそのまま帰っていい」と。
 用意してくれるような話は聞いていなかったから、渋々衣装と小道具を作って持たせたんだけど、どうやらうちだけだったみたい。それでも嫌がりもせず着ることにしたのは、Captain R なりの私たち(Nancy もゴル吉も手伝っている)への気遣いなのか、ただただ無頓着なだけか、は謎。(多分、いや絶対、後者)
 校長が何度も「クラス全員の衣装をNちゃん母とA君母の二人で作ってくれた」と強調するので「一人を除いてでしょん」と心の中で。
 で、どうせシーツに首の穴空けて、£1で買ったクッションカバーをカットして広げてマントとして縫いつけて、ボール紙で作った鎧だからほぼゴミ。「要らないけどなぁ」と思いながら持って帰って改めて見ると・・・・・ちゃんと裾もカットして綺麗にしてあり、マントも縫い直してくれていた。やっぱり「全員分」だったか!
 どおりで最初の晩より見栄えがいいと思った!
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The Princess Diaries#1、3

2012年07月12日 | Nancy 10 読書
    

 長いこと本棚に手つかずでいたこのシリーズにやっとこ手が出ました。前に何巻かは読んでいるのですが・・・・
 Nancy なので別に順番なんかはどうでも良さそうです。楽でいいけれど、いつも不思議。
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Skin

2012年07月11日 | 映画
 アパルトヘイト下の南アフリカで、白人の夫婦の間に生まれたサンドラは褐色の肌とカーリーヘアーを持つ。
 両親は驚きながらも、そして周りの好奇の目にさらされながらも、サンドラを白人の子供として誇りを持って育ててきた。
 10歳になったサンドラは兄のレオンと同じ全寮制の学校に送られることになったが、そこでは肌の色を理由に差別を受ける。さらには有色人種とされ学校を退学させられる。
 激怒した父親はマスコミを使い政府を動かすことにする。何度も何度もその見た目だけで判断され有色人種のラベルを貼られながらも、最後には白人として認められる。
 しかし父親の努力の末、ペーパー上白人と認められても白人社会の中に自分の居場所を見つけられずにいたサンドラは黒人青年と恋に落ち、両親の元を去っていく。ところがそこでも・・・・・

 これは実話を元に作られた映画です。
 最初から最後まで、父親の思い、母親の思い、サンドラ自身の思いが痛々しい。
 「あるがままの娘を社会が受け入れる」こを願いその実現に必死なのではなく、あくまで社会が彼女を白人として受けて入れることを求めている事実に観ている者は少し戸惑うだろうと思う。せめて母親だけでも「もういいじゃない」と父親に話してくれるかと期待したけれど、それはこの時代には難しかったのだろう。今でこそ「あるがまま」を受けていこう、なんて言える社会だけど、この頃は不可能に近い。
 アパルトヘイトが廃止になったその時、サンドラは「I am happy for the country. But it's too late for me.」というコメントをテレビのインタビューでしています。
 父親とは絶縁したまま死に別れ、兄と弟は今でもサンドラと連絡をとることを拒んでいるそうです。きっと絶縁したとはいえ彼女のことばかり気にかけているまたは後悔している両親との関係が上手くいかなかったのかもしれません。
 アパルトヘイトは制度が廃止されても、まだまだ深い傷を人々に残したままです。

 映画自体の作りに関しては、いくらでももっとよくできたのでは、という感じで、けして良いとは言えないでしょう。
 3 out of 5 でも出演者全員とてもいい演技をしています。

 彼女 Sandra Laing に興味のある方は、映画よりもこちらの本の方が興味深いかもしれません。私は高くて買えないので読んでいないのにお勧めしていますが・・・・
 
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Physik

2012年07月10日 | Captain R 13 読書
  

 Septimus Heap シリーズ Book Three です。
 もう、いつ図書館に注文したのかも覚えてないくらい待って待ってようやく読みました。
 続きは夏休み明けですねー。
 
 あとはこの本も読みました。
 

 アマゾンのリンク復活しました。ご利用ください。


今日の日記:

 今夜は End of Year Junior Production でした。
 Captain R とその仲間たち Year 6 にとってはこれが最後のビッグイベント。
 クラスで一番出番もセリフも少なかった Captain R でしたが、意外とおいしいところを持っていってたというか、どのセリフも笑いをとるものでした。なんだか余計なことを言ってはゼウスに怒られる役です。
 Ares はこの下の写真の右側です。
 
 左側がゼウス。どうもゼウスの favourite じゃないみたいですねぇ。「Immortal」という映画でもゼウスに無残にも殺されるそうです。
 観る前までは、たった3つのセリフのために衣装を作らされて微妙な気持ちでしたが、まぁ、思ったより良かったかも(笑)
 Year6の劇の合間に Nancy たち下級生のダンスが入ります。そりゃー、ダンスといったら大好きで仕方ないですからね、いちばん前で笑顔を絶やさず大張りきりで踊っていましたよ。 
 一番の見どころは、ゼウスの登場シーンでしょうか。ゼウスがなんとラップを歌います。その後ろで息子の Ares (うちのCaptain R)がノリノリに?(微妙だけど)拳を振っていました。
 もうすぐ卒業だなぁ・・・・
 
 
 
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Interpreter of Maladies

2012年07月09日 | 洋書
 ようやく念願のこの本を読み終わりました。
 なにげない日常のひとこまを切り取ったような短編集です。
 あちらこちらであまりにも絶賛されている本ですし、アマゾンJPのレビューもかなりのハイレベルな感想がずらり。ここで私が語るようなことは何もないような・・・・
 そんなわけで、私は好きだった作品を4つあげます。好きな順です。

 1.When Mr. Pirzada Came to Dine

 これは10歳の少女が、毎週彼女の家に夕食時にやってくるお客さんのことが気になって気になって仕方ないという話。
 遠くパキスタンに家族を残してアメリカに来ている彼の存在によって、アメリカ生まれのインド人のりリアが印パ戦争とバングラディシュの独立について間接的に体験する。思いは遠く自国に向きながらもりリアの家族との交流を通してアメリカのより深い生活体験もすることになるのはMrの方も同じです。べたつかない距離を置いた関係がとても心地よい。
 淡々と話は進んで行きましたが、最後にホロリときました。

 2.Sexy

 22歳の白人の女の子がデパートの化粧品売り場で居合わせたインド人男性と不倫をする話。
 職場の友人から毎日のように夫がほかの女性の元へ入った彼女の従妹の話を聞かされます。
 なるべく自分のこととは切り離して聞くことにしようとするけれど、ついつい自分のことと重ね合わせてしまったり、考えてしまったり。そしてさらにはひょんなことから父親に出て行かれたその息子を一日預かることに。
 主人公女性がカッコつけたり強がったりせずにとても素直な所が魅力でした。
 二人がデートする mapparium すっごく行きたい!

 3.The Blessed House

 保守的で生真面目なサンジーブは半分 arranged marriage のような形で、出会って数カ月でトウィンクルと結婚します。いやー、やっぱりちゃんと付き合ってお互いを知った上で結婚しないとダメだなぁ、なんか、もしかして俺、失敗しちゃった?・・・と感じ始めてしまってどうにも止まらなくなってしまった男性の話。
 最初は奥さんの方のはじけちゃっている感じは「もしかして無理してる?」彼女の方も不安でわざとわがままを言って困らせて彼の気持ちを計ってみているのかもと思い、あとから二人で互いの思いをぶつけ合って、一件落着となるかと思いきや、どうも自然にそういう人だというオチなのが面白いと思ったので。

 4.The Third and Final Continent

 ちょこっとだけ出てくる arranged marriage でインドから初めてアメリカにやってくる奥さんが素敵な人で、少しずつ距離を縮めていく二人の様子が微笑ましい。応援したくなるんですよ。(でもこの話きっと前にどこかで読んだことがある気がしてならないんですよねー)

 英語はかなり難しく感じました。どう難しいのかの説明はできないのですが、あまり自信のない方は翻訳本の方がいいかもしれませんね。すみません、でも私は日本語で読みたかったかも、ていうのが正直なところ。
 アマゾンの書評を見て日本人がそんなにも翻訳本を読んでいるのかとびっくりしました。私は外国書籍の翻訳版を読んだことはほとんどないんですよね。別に「英語で読めるしー」という理由ではなく、やっぱり言い回しがぎこちなくて読みづらかったというのが本当。大学生の時に流行にのって読んだシドニー・シェルダンの翻訳はなかなか感心しましたがあとは苦手でした。最近はそうとう自然になっているのでしょうか。
 とにかくあれだけ読者が多く、しかもレビューをぜひ書き込みたい、と思わせるくらいなのだから、きっと素敵な翻訳になっているんではないでしょうか。
 
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The Power of Six

2012年07月08日 | Captain R 13 読書
 I am Number four の続きです。

 
 そのほか読んだもの。

「The boy in the dress」

David Walliams の自叙伝がかった作品。
 

「Return to Ribblestrop」

 Ribblestrop の続き。夏に「Ribblestrop Forever!」というタイトルの新しい本がでます。タイトルからすると三部作のような気がしますね。


今日の日記:

 卒業間近の Captain R は大忙しです。
 来週は卒業記念公演(いうほど大したものではないですけど、二晩あります)で、ギリシャ神ゼウスの息子 Ares をやります。
 その次の週はパーティ三昧です。最終日はリムジンパーティとパブで〆です。
 読書意欲はあるみたいですが、本を入手する暇がない。
 そんなわけで、Captain R の読書記録は多分9月までお預けです。楽しみにしている方(います?)ごめんなさいねー。
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