hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Edward Adrift

2017年09月28日 | 洋書
辛口書評が続きますが、つまんなかったです。
前から思ってたんですけど、主人公がアスペルガーシンドロームの作品って、overrated な物が多くないですかね?
それだけで手放しで絶賛、みたいなレビューをよく目にします。
確かに、ROSIE PROJECT は文句なし面白かった。The Curious Incident of ...も衝撃的で must read。
でもこれはなんの魅力も感じませんでした。
主人公が苦しんでいる子供の支えになる、理解のある女性に出会う、が半々。
なんか受けを狙いすぎ。
シリーズで買っちゃったので他も読みますけど....

4 out of 10
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Crime against a book club

2017年09月27日 | 洋書
Amazon Unlimited に再度登録したので、ただで読み易そうなものに飛びつく。
最近戦争ものが多かったので、軽くて何にも考えなくてもいい感じなものをチョイス。

ガッチャガチャ

内容がなのか、音源1.75倍もしくは2倍で聴いてるせいなのか、落ち着きのないしょうもない話でしたわ。
乾いた苦笑が何度も起きるような。
Where did you go, Barnadette? が好きならこっちもOKかな。

5 out of 10

あ、一つすごく良いところがあるのを思い出した。
主人公たちが本好きなので各章の最初に色々な作品が紹介されていて、今後本を選ぶ時の参考にしたいと思いました。
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Beneath a Scarlet Sky

2017年09月05日 | 洋書
 第二次世界大戦中のミラノで生き抜いた少年ピノの物語。
 最初から最後までドラマティックで息つく暇もないくらいなのに実話に基づいているという驚きのストーリー。
 angelさんのレビューを読んでどうしても読みたくて、過去記事であれだけケチをつけた kindle unlimited に入り直してオーディオと一緒に入手しました。オーディオを1.5倍の速度に設定して二日間で読み終えました。
 途中何度も何度も「Life of Pi のように実話風に書き出した全くのフィクションということかな?」と疑ってしまうほどに信じられないことの連続です。
 どれだけの数の戦時下を舞台にした小説を読んでもまだまだ想像を超える出来事が実際にもあったのだということでしょう。
 
 私がこの作品で一番残酷に思ったのは、ナチスでもなく戦後の余波の国内での仕返し的な行為でもなく、主人公の両親と親戚の残酷さです。
 子供たちの純粋な心につけ入り、愛情を振りかざしながら子供を所有物のように扱う大人たちの行為が何よりも恐ろしいものに映りました。

 英語は非常に簡単なのでサクサクと読み進めることができるでしょう。
 とてもパワフルなストーリーで、主人公とその弟、主人公の愛する女性、要所要所で主人公の支えとなる神父たちなど魅力的な登場人物がたくさんいるし、響いてくるセリフもいくつもありました。
 でも評価は 

 6 our of 10  何だろうなぁ、素材はいいけど、小説としての魅力となると・・・・ってところかな。

 トム・ホーランド主演で映画化が決まっているそうですね。ドラマティックなので映像化にはピッタリのストーリーです。楽しみ!
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