hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

A Man

2025年01月28日 | 洋書
 平野啓一郎の「ある男」を英語訳で読みました。
 何かの作品がドラマになっていて、この作家が好みの様な気がすると思って購入したのですが、自分の勘は間違いないと確信しました。
 すっごい良かったです。
 映画化もされて話題にもなっていた様ですが、この原作の良さって映像で表現し切れるかな?とちょっと不安に思うくらい細かいところまで響いてきました。
 ま、読んだタイミング的なものもあるのでしょうけど。

 10 out of 10

 オーディオブックも良かったです。日本人の方の朗読で、英語になんの問題もなく非常に聞き取りやすいのに、でも確実に日本人だとわかる発音なんですよ、どういった経歴なんでしょうね、なんか不思議体験でした。


 またしても投げ出した本もありました。
 これまたずっと読みたくて仕方なかった One hundred years of Solitude です。
 図書館の若い女の子が「Netflixでもやってるから、併せて見てみたら?」なんてアドバイスもくれて張り切っていたのですが、登場人物の名前が繰り返された時点で挫折、、、、フルネームでずっと通される作品が苦手なのか?
 なんだかんだで日本の作家の作品が好きなのでは?と思い始めました、、、、、
コメント

The Vegetarian

2025年01月18日 | 洋書
 全体を通してとても繊細な描写が秀逸な作品。
 3つの短編の中で別の人物の視点から1人の女性が描かれているのだけれど、それぞれが違った質感を持っているというか、、、別の媒体から吸収している様な、、、
 一作目は乾いた紙の鉛筆画が何枚も続く感じで、2作目はそれにちょっとだけ色が入って動き出して湿り気を帯はじめて、3作目は肉がつき始めて3Dだけれど色合いが昭和のドラマの様な感じ。主人公女性は食べることを拒否して痩せ細っていくのに、肉付き出したという表現があまりにも相反しているけれど、そんな印象の作品。
 ただ、テーマもメッセージもしっかりしていて良作なのは充分わかるのだけど、好きではなく個人的な理由で「読みたくなかった」作品でした。

 7 out of 10
コメント

ロシア文学は英語で読まなくて良いのでは?

2025年01月15日 | 洋書
 年明け早々自身のブログに全くアクセスできずにいました。今日ようやくできました。
 みんなができないのかと思いきや、アクセスできる方もいたようで、この2週間訪問者数も閲覧数もなんなら通常より多いくらいだったようです。
 そしてその間、2冊の本を投げ出しました。

 一つは、以前からずっと読みたいと思っていた The Master and Margarita です。黄色と赤の表紙に黒猫という表紙に一目惚れしていたのですが、もう、何が何だかチンプンカンプン。登場人物の名前が一向に覚えられないので、簡単に見える会話文すら頭に入ってこないのであります。
 そして最悪なのが、せっかく買ったオーディオブックとようやく手に入れた本の英訳が微妙に違っていて、これが思いの外併せ読むのが難しい。こんなことってある?ebook を探してダウンロードしてもオーディオの方とマッチしない。
 そこでふと「そもそもロシア文学を英語で読む必要ってある?別に日本語で読めばよくない?」という考えに至ったわけです。
 いずれ日本語で再チャレンジするつもりです。

 もう一冊はずいぶん昔にすごく読みたくて中古で取り寄せた Gone, Baby, Gone です。映画化されたクライムサスペンスですね。
 ようやく音源を見つけて半分まで読んだのですが、どうしても興味がわかず、事件の真相もわからなくてもいいや、と投げ出しました。


 そういえば去年も半分以上読んで投げ出した本がありました。
 桐野夏生のOUTのインド🇮🇳バージョンの様な話。
 悪くはないけど、なんか途中でどうでもよくなっちゃいました。


 昨年は良い作品に恵まれた年だったので、今年は更に外さず、本当に読みたいものと本棚とKindleの整理に勤しもうと思っていますが、作品との相性が悪かったり、ブログにアクセスできないなど出鼻をくじかれた2025年のスタートです。

コメント

2025年に読む予定の作品リスト

2025年01月02日 | 洋書
    
               

 
 
コメント