hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Paper Towns

2014年09月30日 | 洋書


高校の卒業式を間近に控えたある日に家出をした幼馴染のマーゴを探して奔走するクエンティンとその仲間たちの青春物語。
高校に入ってからは派手なグループに属しているマーゴと本人曰くロー・カーストに属するクエンティンは疎遠だったのにもかかわらず、マーゴはクエンティンにいくつかのヒントを与えて消えてしまった。
僕に探してもらいたがっているサインだ、と考えたクエンティンは何よりもマーゴの捜索に躍起になる。
マーゴはなぜ姿を消したのか?
クエンティンたちは彼女を見つけ出せるのか?

The Fault in Our Stars の作者ジョン・グリーンだったので期待していたのですが、思っていたよりずっと普通のティーン小説でした。特に子供たちが探偵ごっこみたいなことをするタイプの小説が苦手な私は、なかなかストーリーに入っていけず。
だって大人なんだもん、私(笑)

良かった点は、マーゴが手がかりとして残すホイットマンの詩がとても効果的に使われていることや、テーマかな。
多分だけれど、この小説が含んでいるメッセージは、自分は自分、人は人、というところをしっかり捉えようということじゃないかと思います。そしてそのことが現代を生きる若者たちがとても必要としているメッセージだと思うのです。
友達がこうだから、友達が、友達が、ってもちろん誰もが言っていましたよ、子供の時は。
ただ今は昔以上に20代、30代の人々までが、いつまでも「友達が、友達が、友達なのに、友達なんだから」と適度な距離を保てず、最近では「友達」の存在が、社交だけじゃ済まなくなって、「自分と同化」しようとしている傾向にあるような気がしています。それゆえにトラブルも多くなります。話題のママ友がどうこうっていうのも要するにそういうことでしょ?
この作品の中では、マーゴの捜索に執着しすぎたクエンティンが、自分と同じくらい真剣にマーゴのことを考えていないじゃないか!と友人たちに怒りをぶつけるのですが、親友たちにはっきりと自分と同じ考えや気持ちを期待するのは間違えている、と言われて気づきます。女同士や大人だとなかなか言いづらいものですが、男の子同士だと意外と感じよく伝わりました。
もう一つのメッセージは、いつも一緒に過ごしていても自分の知っている相手が全てではないということ。
これをいつでも忘れることのないように。
そんなの当たり前だよ、と思っていても案外できていないものですよ。

6 out of 10

私はkindle本と youtube にアップされている音声を頼りにして読みました。じゃないと無理だったと思う・・・

最後に一つ英語について。
本には出てきませんが、ちょっと悪い言葉を教えてしまいます。
クエンティンにとって特別な女性であるマーゴですが、一般的にはdrama queen で attention seeker. この「注意を引きたいがために面倒くさいことを引き起こすような人物」のことを、attention whore なんて言ったりもします。
まさにマーゴは私にとってはそう。最後にはようやく彼女の気持ちも理解できるところはあったのですけどね。
親しい間柄、というよりは、口の悪い人たちの集まりの時にのみ使えます。
コメント

McConaughey Steal the Show

2014年09月29日 | 映画
 新聞の見出しのようなタイトルをつけてみましたが、「 Magic Mike 」を 観ました。
実際元ストリッパーだったというチャニングが主人公なのですが、そのプロっぷりハンパないです。
美しい肉体を余すところなく徹底的に披露し、キレッキレのダンスを踊ります。いやいや、ファンじゃないどころか、魅力ゼロとぶった切っていた私もその姿にはメロメロよ。
その主人公マイクが弟分のように可愛がるアダムがアレックス・ペティファー。一言喋っただけでブリティッシュだとはわかったものの調べるまで誰だかわかりませんでした。。相変わらず遜色のないハンサムながら魅力にかける男なんです。
マイクには自分のデザインしたインテリア家具を販売する会社を起こすという夢があって、そのためにストリッパーをしてお金を貯めているのですが、急にお金を手にして浮かれてしまったアダムの招いたトラブルに巻き込まれていきます。
という内容はどうでも良く、とにかくストリップのパフォーマンスシーンがたっぷりあって見応えバッチリ。中でも、

 オーナー役のマコノヒーが最高!

 

 前半はMCやちょっとしたエンターテイメントに登場するくらいなのですが、それでもその貫禄たるやさすがです。そして最後にはついに脱いでパフォーマンスをするわけです。
 体だってチャニングにも負けていません!と言うのは贔屓も過ぎるところだけれど、どちらがダビデだ?と聞かれるとマコじゃない?というくらいに仕上げてきています。

本当は大事なところにポーチみたいなものだけつけて踊っている姿をお見せしたかったのですが、写真が見つからず。

 ストーリーはどうってことないので、「ストリップショーを観る」ということに徹するだけで満足できると思います。もちろん臨場感はないですが、臨場感よりやっぱり「あのスターが脱いで体をくねらせている」ってのがね、いいんです。
 いやー、ストリップ、一度見に行ってみたいかも。
 ストリップの映画といえば、名作「Full Monty」ですが、ストリップの完成度とショーのゾクゾク感は完全にマジックマイクの勝ち。ただストーリの良さは100%フルモンティの勝ち。

 3 out of 5 

 ここからちょっとネタバレ感想。

これおまけ。Saturday Night Live でジョゼフゴードンLが真似して踊った時の写真。ビデオもお薦め。

 マイクとアダムの姉の恋愛もちょっと絡んでくるのですがそれも無くて良くない?って程度なんですよ。
 最後は店が成功してマイアミに進出するということでマイクとアダムはマイアミに移るのですが、マイクは「30歳にもなってストリッパーやってるなんて!」というアダムの姉の言葉に目覚めて、帰ってきちゃうんです。
 ノックが聞こえてマイクの姿を見た時、私が彼女の立場だったら、「帰ってきて欲しいのはあんたじゃなくて大事弟の方なんですけど?」と思っちゃうし、ストリップ辞めたのは結構だけど、無責任にショーの途中にトンズラしてくる30歳、特に先のことは考えずにただ女の元に走った男、ってどうなのかな?と思いますしね、全然主人公が成長せずに終わっているところがなんだったわけ?となりました。成長しなくてもいいけど、ポジティブな一歩を踏み出したわけでもないし、ただストリップを投げ出してきただけで満足してていいわけ?と。
 ストリップの世界に自分の居場所を見つけ出した弟も描いてイーブンに見せかけておいて、ストリップという仕事を見下して差別している風な終わり方。ショーの世界をあんなに素敵に描いていたにもかかわらず、その流れというのがなんだかがっかりにもほどがありました。
コメント (4)

Adore

2014年09月27日 | 映画
 ナオミワッツ演じるリルとロビン・ライト演じるロズは子供のころからの大親友。
 結婚してからもお互いが地元の海辺に家を構え、ほぼ毎日を共に過ごしている。
 二人はどちらも高校生の息子が一人だけいて、その二人も同い年ということで仲が良く、たいていの時間を息子たちと母親たちの四人でビーチで過ごしたり、どちらかの家で食事をしたりして過ごしている。
  
 リルの息子イアンはロズに憧れていて、お泊りをしたある夜彼女にキスをしてそのまま彼女の寝室へ。
 母親の部屋からイアンが出てくるのを見たロズの息子はショックを受け、「だったら俺だって」ということでリルの元へ。
 こうして二人の女性は親友の息子と関係を持ち始め・・・・・

 なんてザワザワするプロットでして、怖いもの見たさで観たのですが・・・・・

 Totally Rubbish!

 互いの関係がばれてドロドロになると期待していたら全然。
 二人の母親どちらも、「自分もしているし仕方ないよね。いいんじゃないこのままで?」シレっと続行。苦しむか割り切ってがっちり楽しむか、どっちかならまだしも、なーんにも考えてない感じ。
 特にリルのキャラクターが頭を振ったらカランカランと音がしそうなくらい空っぽ。前から思ってたんだけど、ナオミワッツは本当に仕事の選び方考えた方がいいと思う。

 1 out of 5

 本当はゼロだけれど、ナオミとロビンがあまりにも美しくて(特にロビン)、そりゃ息子たちが憧れても仕方ないよね、という姿に仕上げてきているところに評価。カメラさんの腕もいいのかな?四人がいちゃついているビーチもとってもきれいなので、せっかくの衝撃的なプロットなんだからもう少し面白い物語にできたんじゃないの?と非常に残念。

 あ、でも、大人気だった「昼顔」が好きだったなら、この映画もありかな。
 私はあのドラマはどこが面白いのか知りたくて最後まで見続けたけれど、ひとっかけらもいいと思わなかったので。主人公の幼稚っぷりが似た感じ。
 
コメント (4)

homeland

2014年09月22日 | テレビ
ダミアン・ルイスがアメリカのドラマに出演して大当たり!なんて聞いて気になってはいたものの、 クレア・デンスがどうも昔から好きになれずに見る気にならなかったシリーズもの。
日本で飛び飛びではありますが見る機会があって、今ではすっかりハマっています。
CIA とイランのテロリストの攻防戦がストーリーの中心。
24の二番煎じ的で、24ほど無茶苦茶な面がなく筋が通っているのに?いるから?24ほど盛り上がらない、という今一歩ぶりですが、それでも続きが気になる物語です。
欲を言えば、ダミアンの役柄は、もっとハンサムでセクシーな人がやるべきだったのにー、という感じ。どんなにカッコいい役でもクールなシーンでも鼻の下の長さが気になる!

一番の注目は、ハンサムなのに線が細く、存在感が薄い上声が残念で、てっきりマイナーなところでほそぼそと仕事をしていると思っていたルパート・フレンドが意外と大きい役で出ているということ。

実はシリーズ2で登場して「おー!あんた、こんなところに!」と思っていたら、すぐに仕事中にその場が爆破されて即死んだ風だったので、やっぱりこの程度か!と納得していたら、なんとシーズン4にもしぶとく出演中。頑張れ!
コメント

失恋ショコラティエ 原作 #1~3

2014年09月16日 | 和書
  

 一応自分の中でルールがあって、本当にどうでもいいことなんですが、映画の感想記事が続くのはできれば避けたい・・・・ 
 というわけで、漫画読みました。
 少し前にドラマで観ていたこの作品がお試しで三冊無料で読めました。それにしてもiPadで漫画を読むなんて、時代が変わりましたのぉ。
 時代が変わったといえば、本題に入る前に話は脱線しますが、珍しく家族で食卓を囲んでいた時のこと、音楽を聴く媒体についての話になりました。
 そこで、お父さんはレコードの時代、私はカセットテープの時代。ベストテンなんか見ながらカセットの録音ボタンを押したりしていましたよ。そしてあとからヤンソン(明星の付録ですよ)見ながら、テープに合わせて歌いました。みなさんもしましたよね?
 娘が言うには、息子はMPplayer 世代で、娘はiPod世代なんだそうです。最近はめまぐるしいですね。
 
 漫画の話に戻りますが、すごく面白かったです。
 ドラマはほぼ原作に忠実でした。でもどこがどうとは言えないけれど、原作のほうがちょっとだけ面白いです。
 違うところは、オリヴィエがすっごいかっこいいということと、想像以上にサエコさんの見た目が颯太君以外の人には可愛くもなんともない普通の人の設定だということでした。

 今は8巻まで出ているのかな?
 続きはただになるってことはないんでしょうね。どの本も最初の方の巻だけですよね、きっと。
 私は Yahoo のオンラインで読みましたが、アマゾンkindleでも無料で読めるみたいですよ。ここに載せた写真をクリックするとアマゾンのページに行けますよ。

 
コメント (2)

The Place Beyond the Pines

2014年09月14日 | 映画
 ライアン・ゴスリングが好きだから観たのですが、前半はなんとなく既視感が・・・・・
 彼の作品「ブルーバレンタイン」と「ドライヴ」を混ぜた感じ。愛情表現は不器用だが一途な男。母と子のために懸命に働こうとするが、つい犯罪に手を染めてしまう男。ね?同じキャラじゃないの?
 移動遊園地のバイクのショーのスターであるルークは、前回町に来た時に短期間付き合った女性に子供ができたことを知り、子供と彼女の支えになりたいと思い、バイクの仕事を辞めその土地の自動車修理工場に勤めだす。ところがその工場長に銀行強盗をする誘いを受け・・・
 なんとなくフラッと銀行強盗に手を染めてしまうのも「ドライブ」と同じもんだから、また?あんた馬鹿なの?と主人公に共感持てず・・・
 実生活で相手役のエヴァ・メンデスとこれをきっかけにお付き合いが始まるのですが、「エヴァって奇麗だもんね、ライアンよりも7歳も年上だけどアリだよねー」と余計なお世話にも思っていたけれど、「おでこの皺があんまりじゃない?」と、ますます余計なお世話にも忠告したくなるほどの劣化した姿で登場。役作りというにはあまりにも・・・・・
 そんな彼女が誠実な男の人をキープしながら、ルークともいい感じにやっていこうとする根性がまた共感できず・・・・
 ついでに、ライアンはやっぱりTシャツにジーンズよね!!と思ってるんだけど、いくらなんでもこの衣装はヨレヨレで汚くてあんまりだ(涙)
 とまぁ、なんだかなぁ・・・どうでもいいけど、ブラッドリー・クーパーはどこに出てくるの?二人が主演のような宣伝だったと思うんだけれど?
 と思っていたら、ルークを追いかけてきた若造の警官君が彼だった!若い!青い!これいつ?
  

 銀行強盗をしたルークを追って来て射殺をしてしまうのがクーパー。ここから彼の物語が始まります。
 焦って正しくない手順を踏んでしまったが、その辺はうやむやになり新人刑事が最近町を騒がしていた強盗事件を一人で解決したということでヒーロー扱いをされて心地悪い。相手は抵抗してきていたか?本当に撃つほどの状態だったのか?
 ルークにも自分と同じ年頃の息子がいたことを知り、ますます良心の呵責に苦しむ。
 クーパー演じるエイブリーは真面目でまっすぐな男で、いつでも正しいことをしたいと考えている人物。そのため自分の行為が本当に正しかったかに疑問を持ち苦しむわけですが、実際には為す術もなく、こうなったら別の形で正義を貫いていこうと考える。
 同僚たちの汚職を摘発するものの、腐敗は上層部まで浸透していて、取り合ってもらえず、逆に仲間を売る裏切り者のレッテルを張られ、昇進もできずにいる。それでも諦めることなく外部の人間の協力を得て、一斉摘発に成功し、もともと法学部出身なこともあり検事のポジションをゲット。
 過去をひきずりながらも、出世していく一方でティーンになった息子に足を引っ張られる。

 長々とあらすじを書いていてもしょうもないのですが、映画もものすごく長かった、のか、長く感じたのか?なのであとしばらくお付き合いを。
 エイブリーの息子が転校した先で知り合うのが、奇しくもルークの息子で、ここからルークの息子の物語が始まるのです。
 この息子君もなんというか意志のはっきりしているようなしていないようなで、フラフラとする辺りが父親似なんですが、今まで教えられてこなかった父親の秘密を知り・・・・・という展開。

 

 主人公はこの男三人なんですよね。
 それが同時進行ではなく、順番に見せられていくので、三つの映画を見た感じになりました。
 長々とあらすじを書いたわりには、感想は「特に良くはないけれど悪くもない」というところです。
 エイブリーの人物像が結構いい描き方をされていたことが最後まで見続けられた要因かな。弱さと強さがバランスよく出されているところが良かったですね。
 
 3 out of 5 
コメント

Friends with Kids その他

2014年09月12日 | 映画
 どう見ても主役級ではなく、最近「嫌な感じの男」役独占中?のアダム・スコットという男優と知らない女優さんが主演のマイナーな感じのロマコメでしたが、案外面白い作品でした。

 主要キャストの三組のカップルが高級レストランで食事をしているシーンから始まります。
 二組は夫婦なのですが、もう二人はカップルではなく男女の親友同士。
 その二人が隣のテーブルの家族連れの子供たちが騒いでいるのを見て、こういうところに子供を連れてくるのってどうなのかな?みたいな発言をします。
 すると気まずい沈黙が。
 実はそのうちの一組が子供ができたことを報告したくてその日は集まったのでした。
 「あ、でも私たちはこういう所に子供たちを連れてきたりしないし、今まで通りみんなとの時間は大切にするつもりだから!」

 月日は流れ、六人で集まるときはいつでも二家庭のどちらかの家、子供が騒いだり、おむつ替えや授乳などで話が中断されるのもしょっちゅう。
 それだけならまだしも、どちらの夫婦もお互いイライラし、言い合いの喧嘩ばかり。

 アラフォー独身のジュリーはなかなか結婚相手に巡り合えずにいるけれど、近い将来絶対子供は欲しいと考え焦っている。
 ジェイソンはいまだに女をとっかえひっかえして楽しんでいる状態。
 そんな二人が友人たちの姿を見て、子供がいてもお互いにフリーな状態でいれば、多くを期待せずにいられて衝突することもないし、子育てもスムースに行くのではないか?と考え、カップルにならずに二人の子供を作ることに決めた。

 二組のカップルは自分たちのことを批判されたととり、そんな合理的な関係がうまくいくはずがないと考えて、距離をとって見守るが、二人の子育ては見事なほど上手くいっていた。
 途中までは。

 と、こんな感じの話ですが、一人一人のセリフが結構いいんですよ。
 突拍子もないことを思いついて実行してしまう二人ではありますが、二人の言い分もなかなか真をついているんですよね。
 二組の夫婦の関係もよく描けていると思うんです。同様に子育てのストレス(主に旦那さんが奥さんの思うように動いてくれないことが原因)を抱え、同じような状態になるのに、その対応によって(主に旦那の)、夫婦関係に差が出ていく辺りなんかの描写もすごくいいんですよ。
   

 次にキャスト・トーク。
 まずアダムですが、可哀想なくらい人に好かれなさそうな顔だなぁと、姿を見る度心配していた私をよそに、小者の悪役は専売特許か?というくらい出まくっているみたいなんですよね。
 この作品も主演とはいえ、どちらかと言うとしょうもない男の役なのですが、なかなかいい味出していて非常に好感が持てました。
 主人公の女性の方は私の知らない人ですが、この作品は彼女がオリジナルの脚本を書き、監督もしたものでした。「Mad Man」のジョンハムの奥さんです。ジョンハムも夫の一人として出演していますが、彼、めっちゃカッコいいですねー、昔のデニーロをハンサムにした感じで。でもなんかピンと来ないんですよね。
 そして、この作品を一番心地よくしていたのは、クリス・オダウド演じるユルユルな夫。彼はいい味出してんなぁ・・・・誰も敵わないんじゃない?まず、顔がユルイ・・・・・

 最後の方はもうありきたりの展開でしたが、評価は 4 out of 5

 
 アラフォー女子が結婚はともかく子供だけは欲しい、というテーマではそういえばジェニファーアニストンの「The Switch」という映画も見ました。
  

 こちらはただ子供が欲しいのではなく、良い遺伝子の子供が欲しかったみたいで、ハンサムで優秀な男性のものをちゃんとした業者を介して人工授精で授かる予定だったのを、酔っぱらった親友の男が自分の精子と入れ替えた、さぁどうなる?という話でした。
 2.5 out of 5 
 忘れちゃったけど多分これくらい。アニストンってだけで評価低いですが、何より相手男性が友達としてでも魅力に欠けたため。


 でも一番強烈な印象を残しているのは、「ガープの世界」のグレン・クローズ。
 

 看護師をしていた彼女は子供が欲しいがために、どこの誰かもわからない戦争で負傷した寝たきりの患者の上にまたがって・・・・・って感じだったと思います。
 この映画は大好きなので、評価はもちろん満点です。
コメント (2)

Gone Girl

2014年09月08日 | 洋書
  

 人気作品、ようやく読み終えました。
 夫婦が交互に語るスタイルなのですが、何が引っかかったって、夫の方が私のこの世で一番嫌いなタイプの人間なこと!
 よくもここまで私の神経を逆なでするキャラクターを書けるもんだ!と感心するくらいの嫌がらせ(笑)のような文章。
 読みだしても、読みだしても、「ったくこいつめ!知るかよ、情けないことをいつまでもグチグチグチグチ・・・・」とまぁ、いちいちイラッとして投げ出していたわけなんですよ。

 ところがその幼稚で自分を正当化するのに必死なねっとりとした夫の言い分と、甘ったるい夢見心地な妻の語り口にはそのうち慣れてくるのです。そうこうしているうちに、ついには時間さえあれば続きが読みたくなっていきました。

 評判通りの面白さでした。
 妻が殺害されたような形跡を残し失踪し、夫が第一容疑者となるのですが、その割には警察が彼を野放しにしているところがなんとも不自然に思えて、サスペンスとしてはちょっと無理があるような感じでしたが、人間心理の深いところ(?)を描き出しているという点と、娯楽作品としての惹きつけ方の上手さは秀逸だと思いました。

 英語も簡単ですので、未読の方にはおすすめします。

 8 out of 10

 
 あら、今本の写真を探していたら、映画化されたことを知りました。
 夫はベン・アフレックなんですって!合ってるかも!!!(笑)
 妻役のロザムンド・パイクも正統派お金持ちの美女ってところが役にピッタリですね。
 個人的には Desi 役のニール・パトリック・ハリスに大注目。
 観るのが楽しみな映画です。
コメント (4)

映画 The Fault in Our Stars その他

2014年09月06日 | 映画
 戻りました。
 早速、食べ物が美味しくなくてイヤになっています(涙)お肉が獣くさいし、野菜は味気ない!
 
 いつも通り飛行機の中でたくさん映画を観ました。
 とりあえずいくつかの感想をざっくりと。
 

 「The fault in our stars」

 原作を読んだ作品です。
 この原作の一番の魅力は主人公二人の生意気でありながらなかなか洒落た感じの話し方にあったのですが、映画ではそこのところがイマイチ生かされていない脚本だったのが非常に残念でした。どうして作者本人が脚本を書かなかったんでしょうね?絶対その方がいいのに。
 決して悪くはなく上手く仕上がっている感じだったのは、主人公の二人の演技力がしっかりしていたからでしょう。
 私の好きなシーンは、若い二人がアムステルダムで高級レストランに行き、ドギマギしながらもちゃっかりアルコールも飲んだりやんちゃをする写真の場面。

 3 out of 5


 「青天の霹靂」

 

 言わずもがな、大泉が大好きだから観たわけですが、信じられないくらい面白くないです・・・・・
 セッティングもありがちで陳腐だし、特にこれといった捻りもなく。
 柴咲コウが美しいことだけが見どころかな。
 私の貴重な時間を返して!の 1 out of 5


 「Grace of Monaco」

 

 グレース・ケリーをイギリス人だと思っていた時点で、それ程興味はないですよね・・・・・
 かなり我慢を強いられて、幸せからは程遠かったみたいな描かれ方だったので、当事者たち(モナコサイド)はどう思ったのか鑑賞後に調べてみましたけれど、やっぱりいい思いはしていなかったようです。
 悪くはなかったけれど、作らなくてもよかった作品だったような気もします。

 2 out of 5

 逆にティム・ロスのことはずっとアメリカ人だと思っていて、なんだってこんなにイギリスの発音が上手なんだろう!といつも感心していたのですが、彼はイギリス人だったんですね。彼の声とアクセントが好きなんですよねぇ・・・

 今日はこの辺で。
 
コメント