hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

おおきな木

2010年10月30日 | 我が家のお気に入りの本
 私の大好きな一冊です。
 大好きだけれど、いつもいつも繰り返し読む勇気がないというか・・・
 とっておきの時だけ、の特別な一冊です。
 子供たちにももしかしたら1回づつしか読んであげていないかもしれません。
 
 よく語られている「これは無償の愛を描いている」だとか「これは母性を表している」とか全く考えたこともありませんでした。そんな風にも考えたくないし、自分なりの解釈、なんかを並べたてたくもないかな。
 ただただ大好きでどこへ引っ越しても必ず本棚に並べてあります。
 
 最近、村上春樹が翻訳したものが出たんですってね、とっても気になります。
 でも私は本田錦一郎さんの訳もとっても好きだったので、なんとなく手が出ないような気もします。

 実は本田先生は私の大学で教えられていました。残念ながら私は先生の授業をとったことはないようですが(記憶が曖昧)、校内で見かける先生は、おだやかな感じで、いつも笑顔でいらしたジェントルマンの印象です。
 留年した友だちが本田先生とT.S.エリオットをゼミで読んでいたことは覚えています。とっても楽しんでいました。その時は私は卒業をしていましたし、詩が苦手なのでエリオット自体はあまり羨ましいとは思っていなかったのですが、大好きな「おおきな木」の訳者の方の授業を1年間あの狭い教室で受けている友人のことは羨ましいと思っていました。
 
 きっと先生のお人柄が(この友だちがかなり尊敬していてよく先生の話をしていましたよ)作品にも反映しているのではないでしょうか。やわらかで、優しくて、あたたかい感じがしますよね。
 訳者を知っている、ということでも特別な本であるわけですが、実は村上春樹も好き。
 でもイメージ的にはもっとシニカルな感じに仕上がっていそうで、ちょっと怖い・・・(評判はいいみたいだけど)
 ああ、どうしよう・・・
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Slumdog Millionaire やっと読了

2010年10月28日 | 洋書
 結局長くかかってしまいました・・・・
 この本はびっくりするくらい映画とは別物です。だったら違う表紙のが欲しかったぁ・・・
 貧しいインド人の少年がクイズショーで全問正解し、大金を手に入れ、警察に疑われる、という設定だけが同じで、彼の生い立ちから、クイズの内容、そしてエピソードまで全く違っています。

 主人公は、原作では「教養がない」といっても、英語が堪能で、ただの貧しく無教養な少年に比べてずい分恵まれています。孤児院から引き取られた先がイギリス人牧師の運営する教会だったため、英語を流暢に話します。私が原作の中で一番好きな設定はこのことです。
 たまたま2回殺人を犯すことになり(!)逃亡生活を繰り返すので、貧しく辛い生活からは抜けられないのですが、オーストラリアのディプロマの家で重宝されたり、タジマハールでも英語でガイドをするなど、映画のように「生きるためには盗みなどの悪事だって仕方がないじゃん」的な要素が薄く、身についた語学力を武器に生き延びている姿が好きです。
 映画の中のギャングっぽい雰囲気もダニーボイルのものだし、根本になっていた生涯をかけて思い続ける女性の存在もありません。銃、意図的に子供たちを clipped にして金儲けをしようとする集団、タジマハールなど、ちょっとした共通ピースがあるのみで、ここまで原作に忠実じゃない映画って不思議です・・・・
 映画では主人公の「思いやりと愛情のベクトル」がラティカや家族へ向かっていることに対して、原作では広くその場面場面で出会った人々へ向かっています。そこが原作ファンを惹きつける点でもあるように感じます。

 セッティングは本当に unique で interesting ですが、各エピソードにインドにおける階層、戦争(パキスタンやイスラム教徒への感情)、犯罪、同性愛、DVなど様々な問題をとりいれている点で、ちょっと欲張りすぎているような印象を受けたことを否めません。エピソード自体も、なんていうか舞台がインドなだけで、使い古されている「ありがちな話」が多かったように思います。
 残念ながら、個人的には「The White Tiger」のような力強さが感じられなかったし、映画の方がインパクトが強かった、という点で、評価は 7 out of 10 

 作者あとがきのところで、エディターや家族への感謝の言葉の他に、グーグルへの感謝の言葉もあって微笑ましく思いました。
 Golders Green library という、ユダヤ人が多く読書人口が多そうな地域のわりには小さく、蔵書数もあまりない図書館で、この世界的ベストセラーが創作されたかと思うとなんだか感慨深いのですが・・・弁護士一家で育ち、外交官になり、ミリオン・ハウスに住みながらスラム出身の少年の声を代弁するのもどんなもんだろう、とか、恵まれた環境で育った作家の夢見がちな甘ったるさが少し見え隠れしていたような・・・・とか、あんまり心に響いてこなかったのでつい考えちゃいました。
 
 映画の感想は昨年の10月10日の記事です。

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Wayside School Gets Little Stranger

2010年10月27日 | Captain R 13 読書
 1冊目を大興奮で読み終わった Nancy が Captain R に先にとられまいと死守して、自分のベッドに持ち込んだのですが、一話目が面白くなかったのか、ピンとこなかったのか、それとも作風が変わっていることに馴染めなかったのか、「なんか違う・・・」と言って返却。
 Captain R が結局は先に読んだのですが、一冊目同様、Funny なだけではなく、Creepy なところ(多分ブラックユーモアのことだと思うんですが)が unique で面白い、ということです。
 私の前回のレビューを読み返してみると、ほんわか、なんて言っちゃって、かなりブラックなことを全く mention していないことに気がつきました。
 まだ読んでいない方がいましたら誤解のないように。ほんわか優しい内容の本ではありません。
 不思議な毒のある、それでいて軽い感じのする、ショートストーリーが詰まっています。
 うまく紹介できませんねー。とにかく私にとっては今まで読んだことのないタイプの変わった本であります。
 Nancy は順番に読みたいそうで、2巻を待ってもう一度挑戦すると宣言していました。
 ちなみにこの巻では、書式にこんなのが。

 えっと、こんな感じで、
 今度は反対側から
 文字数が少なく
 なっている章
 も時々ある
 のです。
 
 きっと深い意味無いんでしょうね(笑) なんであんなに気になっちゃったんだろう?

 
今日の日記:

 スクールホリデー中。まだまだ半分しか終わっていないのに、親子そろってすでにグッタリ。
 あさっては、うちで Captain R の Birthday Party & Halloween Party。何となく制限しきれなく、総勢14名がこの狭い我が家に集まる予定。どんなことになるやら全く想像もつかず。
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Sideways Stories from Wayside School

2010年10月26日 | 我が家のお気に入りの本
 たまたまコンディションの良い児童書を学校のサマーフェアの古本コーナーで見つけて買ってきたこの本。
 我が家で大ヒットであります。
 最初は私が合間になんとなく読み始めました。
 私の感想は、

 えー・・・不思議ー、なんだろ、これ・・・・星新一のショートショートのようでもあるし、ふんわりとした Non-sense World とっても Unique な作品

 と、こんな感じです。
 その後 Nancy が読み始めて、「これ、すっごく面白い!」
 Nancy と私が日本語の本を一緒に読み出した隙を狙って、Captain R が手に取り、ノンストップで読破。
 Nancy 翌朝起きてすぐ手に取り、一歩遅れて読了。そのまますぐ続きに手を伸ばしました。(でも2巻目ではなさそう。なんといっても古本市からの掘り出し物だから)
 結局私がまだ途中までしか読んでいないと出遅れています。

 ところでまたまた読んだことのある皆さんにお訊ねしたいことが。
 各チャプターが子供の名前になっているのですが、その最初のページの書式が必ず尻つぼみ型、というか、一行目から順番に語数が少なくなっていて、左側の頭出しが各行どんどん引っこんでいっているんです。意味分かります?

 えっと、こんな感じです。
  えっと、こんな感じで。
   こんな感じにずれて。
    最初は建物の形を
     イメージしてい
      るのかとも思
       ったのですが。

 どなたかご存知な方がいましたら、どうかコメントを。気になっています。
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Artemis Fowl

2010年10月24日 | Nancy 10 読書
どういう気まぐれか Nancy が読んだそうです。
 すっごく面白かったけれど、ちょっと長すぎるので続きは読まないようなことを言っています。
 一応記録。
 詳しい内容については過去の記事で、と書こうとして、いつだったか調べてみると、どっこにも本の内容については触れていないようなので、アマゾンから内容を抜粋しておきます。

 アルテミス・ファウルは、伝説的な犯罪一家に育った12歳の天才少年。コンピュータを駆使して「妖精の書」を解読したアルテミスは、妖精が隠し持つという黄金を手に入れようともくろむ。だが本物の妖精たちは、物語に登場するような可愛らしい連中ではなく、ハイテクで武装した危険な集団だった!アルテミスと妖精たちの激しい戦いが、ここから始まる―。


今後の読書

 Captain R は読書欲はかなり低いです。毎晩何かしら読んでいるようですが・・・ゲームの説明書とか。
 投げ出し本は夏休み前の「Inkheart 3部作」。一冊だけオーダーしたら、図書館が気を利かせて全巻用意してくれましたが、日本帰国のため時間切れ。でも改めて借りて欲しくもないようです。
 そして帰国後に、本人からの強いリクエストのあった「Eragon 3部作」を買いましたが、一向に進まず。色々な本を再読したり、ダール・セットに手が伸びているようです。
 Nancy はお兄ちゃんの棚からジェレミーを引っ張り出したり、懐かしい絵本を読んでみたり、ダールを読んだり(少し読んでは違うのにフラフラしているので読了本は少ない)。少しずつではあるけれど、未読本もクリアしていっているようでもあります。
 とにかく何がすごいってダール・セットが人気ですね、我が家でも断トツ。今年は例年以上に本を買いましたが、その中でも一番のお買い得(値段も手に取られる頻度も)というかヒットでした。
 私はスラムドックの次は児童書を、と思って「Report Card」を買ったのですがなかなか届かないので、Wayside School に手を出しました。いや~不思議な感覚になる本ですね・・・・あの本について考えると頭の中がポワ~ンとします。簡単なのに一気に進まない。
 そうこうしているうちに「The Help」が届きました。字が思いのほか小さいので怖気づいていますが、近いうちに始めます。
 何となくですが、大人の本と児童書を交互に読んでいこうと計画しています。
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Danny the Champion of the World

2010年10月22日 | Captain R 13 読書
 ぼくは、父と二人きりで、古い箱馬車に住んでいた。箱馬車の前はちっぽけなガソリンスタンドで、持ち主は父。ぼくの父は、男の子にとって最高の、わくわくする父親だ。いっしょに凧をつくり、熱気球をつくり、樹上の家を、弓矢を、竹馬を、ブーメランをつくった。八歳まで、父と暮らす毎日は、楽しいことばかりだった。ところが九歳になって、ぼくは父の秘密を知った。そして―楽しいというのとはちょっとちがう、あの騒動が始まったのだ。(Amazon Jp より)

 Captain R の読了本。父と息子の心温まるお話のようです。表紙からその様子が伝わってきますね。
 ダニーの住んでいる空色のジプシー・キャラバンは、実際ダールが子供たちの遊び場として所有していたそうです。ダールはそのキャラバンの中でこの作品を書いたそうですよ。
 来週からスクール・ホリデー。二人とも何冊もダール作品を読んだので、ダール博物館に行ってみてもいいかな~
 
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こまったさんのコロッケ

2010年10月20日 | Nancy 10 読書
 Nancy と二人で読みました。
 日本語の本を読むのはお互い久しぶりです。
 一年生になって半年が過ぎて、大分読むのが上手になってきましたので、比較的字の少ないカラーページとこまったさんの台詞はナンシーが担当することにしました。いつまでたってもカタカナを読めるようになる気配なしですが・・・・
 タイトル通り、今回はコロッケを作るお話なのですが、私たちは初めて、こまったさんの旦那さんの「ヤマさん」にお目にかかれました。これまではいつも「声の出演」だけで、一向に姿を現わさなかったので、てっきりそういう方向でいくのかと。
 こちらでは油の処理が簡単にはいかないため(言い訳)、我が家では揚げ物を滅多にしません。時々天ぷらをしたり、ザンギ(鳥のから揚げ)を作るくらいです。
 それで、あのー、言い訳がましいのですが、パン粉も簡単に安く手に入るわけではないので、フライやコロッケなどは作ったことがありません。ハンバーグの時はパンをミルクでふやかして使っています。
 私にとっても、こまったさんが新しく習うコツみたいなのが、新鮮で「ほう、ほう、なるほど」という具合でした。
 これまで「こまったさんのハンバーグ」や「こまったさんのスパゲッティ」の時は読後にナンシーと一緒に調理したのですが、今回はどうしようかと迷っています。
 油処理に関しては夏休みに「固めるテンプル」もどきをダイソーで大量に買ってきたので良いとして(100円でもちゃんと効果が出るかは謎)、パン粉を仕入れに行かなければならないし・・・
 どうしようかなー・・・・
 
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えー、そこだけ?

2010年10月18日 | 日記
 Captain R の Class Assembly(参観日もどき)がありました。
 「このクラスは知っての通り、男子が可哀想なことに10人しかいないのですが、子供たちが自分たちで選んだトピックはフットボールです」と最初に校長が話し、Year 5 がホールに入ってきました。
 みんなそれぞれにフットボールシャツを着ている中、明らかにど忘れした Captain R の体操着に姿にムカッ(怒)!
 そもそもこのアセンブリーのことだって、他のお母さんから聞いて初めて知ったし、フットボールがテーマなことだって知らなかったのは私だけ。ユニフォームが必要なことをなぜ一言伝えるくらいのことができない?
 ちょっと脱線しますが、weekly newsletter や重要な手紙類は机の中(時々カバンの中)に入れっぱなしの息子。私はいつもいつも他のお母さんから情報を仕入れなければなりません。そこで、先生に「うちだけ例外に下の子に大切なものは渡すようにして欲しい。」と懇願してみたのですが、「それでは Captain R が学ばないから」と却下。それからかれこれ数年・・・・
 内容はフットボールは世界中で愛されているスポーツだぁ、僕らも大好きさ、という感じだったのだけれど、あきれるやら情けないやらでぼんやり Captain R を見つめるだけの母親。
 と、 Captain R が1人前に出てきて、なにやらしゃべって、後ろ向きに戻っていく時に、あること発見!
 「あ、あれは!!!」
 急に曇り空に晴れ間が出てくるような気分になる。
 それがこの写真であります。
 ユニフォームを忘れるボンクラだし、多分学校の代表選手にも選ばれないだろうけれど、

 髪型だけ、キャプテン翼クラス!!! 


 ところで、今週三者面談があるのですが、Captain R の方は欠席というか、no appointment needed と書いて出しました。
 急に辞めることになって job hunting をしているのか、ほとんど子供と一緒に過ごしていないようだし、学習に関して今後どう進めて行くかの計画もないだろうし、会う意味がないと判断しました。
 面談とかって希望ですよね?
 普通は学校行事は積極的に手伝うし(積極的というか雰囲気に流されて手伝う、が本当)、こういうことに行かないなんて初めて。
 先生から Captain R が確認され、Doesn't your mum want to see me? と訊かれて、

 Yes, she said she doesn't want to see you.

と答えた息子。 Well, I can't blame him cos it's true, but... なんか他に言いようが無かったのかな(苦笑)
 ちなみにここは、 No, she doesn't want to see you. とノーで答えるのが正しいと思うんですけど、まぁ、二ヶ国語を話している弊害でしょうね・・・ 
 
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イライジャ・ウッドかあたしか・・・

2010年10月16日 | 絵本・児童書
 いくら読書が進まないからって、芸能人コラムニスト気どりで書くつもり?
 いえいえ、今日は絵本のことを書きますよ。
 storyonline で「Me and My Cat?」という絵本の朗読を聴きました。
 今回のストーリーテラーはなんとあのイライジャ・ウッド君であります。
 やっぱり長いこと売れている役者さんって、朗読一つとっても上手いんですよねー。
 内容は、ある朝、僕とペットの猫の体が入れかわっちゃう、という話。
 体と心のスワップもの、いつの時代でも楽しく味わえますね。傑作は「転校生」、ドキドキしながら観ましたねー、「どうせ入れかわるなら、あんなしょぼいのじゃなくて、もうちょっとカッコいいのにしてくれよ」と、小学生の私は思ったものです。
 日本人作家の絵本で、とっても絵が可愛いですよ。

 それで、イライジャなんですけどね、いつまでも子供に見えて可哀想で・・・・辛いだろうな~、だから髭とかやっぱり生やしてみたりしたんでしょ?気持ちわかるわー・・・・
 今は30くらいなんでその辛さはまだまだですよ。10年後がね・・・・

 先日も学校見学で(またこのネタ。たかだか学校見学もドラマに変えてしまうような人のことを多分 big mouth と呼びます)、校門のところで学校案内が1人1人の保護者に学生さんから手渡しされたのですが・・・・
 私が手を出すと、14歳くらいの男の子がパンフレットをヒュっとひっこめました。あれ?と思ってさらに前に手を出すと、もっと後ろにひっこめる。
 なんで?と思ってその子の顔を見ると、Are you separated? と訊かれる。一緒にいた日本人親子とグループだと思ったのね。でもだよ、一緒に来ようがなんだろが、願書は各家庭必要なんだからさぁ・・・とここまで考えて、まさか!と思い当たる。Captain と自分を交互に指さしながら、I'm といいかけたところで、焦った相手についに冊子を渡された。
 お母さんと思わなかったんでしょ、どうせ、はいはい。
 後日この話を何人かの友だちにしました。「どうも big sister だと思われたみたいだ」と言った私に、全員「多分、お手伝いさんだと思われたんじゃない?」と言いました。さすがに big sister は調子に乗りすぎだったみたい(恥)

 スーパーでワインを買う時に20歳いってなさそうなお兄ちゃん店員にIDを求められる時には、鼻がツンときます。「あんたにまで?」って。
 大学生の時に、弟の高校受験の願書を代わりに取りに行って「うちは男子校ですけど」と言われたなんて序の口です。
 こうなったら、訪問販売が来た時に「お母さんは出かけています」って言ってみようかなーとも思うのですが、相手に「あら、そう」なんてまともに受け取られたら、それはそれで傷つくのでまだ実行にはうつしていません。

 先日誕生日があり、10の位の数字が変わりました。
 今現在、何が欲しいって、それは、

 貫禄......

 太ったら多少は貫禄がつくかと思ったけれど、なんかそういう問題じゃないらしいですね。服装だって気をつけているんですけどねー・・・・
 そんなわけで、イライジャ・ウッドのことは「同志」だと思っていまうのです。
 イライジャくん、頑張ろう、お互い。とりあえず、髭、生やしておきな。
 
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Artemis Fowl and the Atlantis Complex

2010年10月15日 | Captain R 13 読書
 Young Artemis has frequently used high-tech fairy magic to mastermind the most devious criminal activity of the new century. Now, at a conference in Iceland, Artemis has gathered the fairies to present his latest idea to save the world from global warming. But Artemis is behaving strangely, he seems different. Something terrible has happened to him . . . Artemis Fowl has become nice. The fairies diagnose Atlantis Complex (that's obsessive compulsive disorder to you and I) , it seems dabbling in magic has damaged Artemis' main weapon: his mind. Can Holly get the real Artemis back before the robot probes destroy every human and life form?

 主人公 Artemis は頭脳明晰の悪者です。ところが、今回何かの魔法のせいで「いい人」になってしまった彼。
 これじゃ、困るんです・・・・よくわかんないですけどねー、私には。

 待ちに待った「Artemis Fowl」の最新刊です。なんとちょうど1年くらい待ちましたねー。
 最近惰性で本を読んでいる Captain R にとって良い潤滑油になるかと思いきや・・・・
 以前は一晩で読み切りたがったのに、今回は1週間かけてようやく終えました。
 うちの息子はシリーズ最新刊を「待つ」行為が苦手なようです。その間にすっかり熱が冷めてしまうのね。
 私たちが「ガラスの仮面」や「天上の虹」を心待ちにしているようで、それでも待ちくたびれて少し気持ちが離れ、最新刊発売と共にまた熱が上がる(みなさん、そうでしょ?)、のとはちょっと違うようです。
 特に全巻がクリフハンガー的に終わっている方が、あまりにも期待し、待ちくたびれて冷める傾向にあります。逆に一巻一巻読み切り、の方が次のシリーズの発売を落ち着いた気持ちで待てるので、細くファンでいられるようですよ、彼の場合。難しいところです。
 感想も訊けば「面白かったよ」と応えるけれど、1年前の目の輝きはなし。
 これは、と思うシリーズがあれば、完結してから与えた方がいいのかなー。そうすると流行りを逃しちゃいそうだしねー。
 どっちにしろ当分は子供たちには本を買ってあげる予定なし。私、いっぱい欲しい本あるし!いひひ
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山田孝之を考える

2010年10月14日 | テレビ
 す、すみません。なんか思わせぶりというか、変なタイトルで。
 私、彼のこと決してイイと思わないのですが、気になって気になってしょうがなかったんです・・・・
 ここから私の心の変遷記?いきますよ。

 彼を最初に見かけたのは多分「Water Boys」。こんな地味な特徴のない子、なんで?
 っていうか、ヤスケン(安田顕)とどこか違う?(当時まだ単なる道内タレントだったヤスケン)

 そして「世界の中心で愛をさけぶ」。う~ん、なるほど、このポジションでいきますか。昔でいうところの「緒形直人のポジション」ですね、なるほどなるほど。朔ちゃん、いいですなー。

 だけど、「H2」のヒロ、「白夜行」の亮司は全然違うでしょう?事務所、強すぎー。
 隠し子騒動どうなってるの?KわいGもん君は似たような話でポシャッタでしょ?ちょっとここらで反感。

  途中髪を伸ばし、インタビューでもおかしな発言が目立つように。そんな時はますます気になるように。
 「一体どこへ行こうとしているの?」
 「BOSS」で犯人役。うーん、上手いかも・・・・・

 玉鉄見たさに「手紙」観る。なんか重宝されるのが分かってきたかも・・・・
 

 そして昨日「闇金ウシジマ君」を観ました。
 「なんか・・・カッコいい・・・・・・」
 今までで一番イイと思いました。原作漫画を読んでいないので、合っているのかどうかなんてわかりません。Wiki を読んだところによると全然違っているのでは?とも思わないこともありません。だけど、だけど、私にはこの山田孝之が一番しっくりきたのでした。

 私の山田孝之をめぐる逡巡は一応、完。

 相当なファンだと思われてもいた仕方なし。
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Charlie and the Chocolate Factory

2010年10月13日 | Nancy 10 読書
 たった今、Nancy から読了本として上がってきました。
 190ページで行間も狭いので、彼女にとってはかなりの大物のはず。かなり好きなように飛ばしながら読んでいたなと疑っていますが、本人が読み終わったと言い張るので記録を。

 私は読んでいないのですが(なんとCaptain Rも読んでいないそうです!)、最初の数ページがちょっと面白いので紹介。
 
 There are five children in this book:

として、一人ひとりの名前と「greedy」「spoilt」などそれぞれの特徴が書いてあり、最後に

 and

Charlie Bucket, the hero

とあります。

 そして次のページに Chapter 1 があるのですが、まず最初になぜか父方の祖父母の紹介、そして母方の祖父母の紹介、そして両親、最後にようやくチャーリーが登場です。

 This is Charlie.
How do you do? And how do you do? And how do you do again? He is pleased to meet you.

とあります。なんだか独特で素敵なインストラクションですね。
 多分 How do you do? を繰り返しているのは何かの Nursery Rhyme から来ていると思います。どんな歌かは思い出せないんですけど、左手と右手の指と指を曲げてあいさつさせる手あそび付きの traditional nursery rhyme だったと思います。 

 私は映画は新旧両方観て、どちらもデザインと音楽が素晴らしいと思いました。その点については甲乙つけがたいですね。
 小さな Captain R はオレンジ色のウンパールンパーが怖くて泣いていました。

 チョコレートファクトリーといえば、私にとっては「白い恋人パーク」かなー。
 こっちだと Cadcury World なんて行ったら子供たちも喜びそうだなぁ。
 
  
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THE LAMB WHO CAME FOR DINNER

2010年10月12日 | 我が家のお気に入りの本
 子供も私もなかなか本が進みません。
 私は「スラムドッグ」の戦争とクリケットに関するエピソードでダラダラ、Captain R は「Eragon」にてこずっているというか、思ったほど面白くはないらしくノラリクラリ、Nancy はいつも通りあっちの本へフラフラこっちの本へフラフラ、でも一番読んでいるかも・・・・
 そんなわけで今日は、手持ちの中からとっておきの絵本の紹介です。

 When a hungry old wolf gets an unexpected visit from a little lamb, he starts planning a delicious lamb hotpot.
But the lamb doesn't want to be the wolf's dinner, she wants to be his friend.....

 寒い寒い冬の日のこと。オオカミは野菜スープに飽きてきて、ラム肉の入ったスープを食べたいなぁと考えていました。
 そこへなんとまぁいいタイミングで凍えた子羊がやってきます。
 「うひひ、うまそうだなー」とは言っていませんが、そんな感じで調理しようと思うのですが、このオオカミ君はどうもこだわりが合って、「I hate Frozen Food!」
 そこで自然解凍するまで、しばらく待つことにします。

 密室の中で羊とオオカミが二人きり(どこかで似たような話を聞いたことがありますねー)で、「どうなっちゃうのかなー」というドキドキ感と、それでいて全体的にほんわかした雰囲気と、そして最後にホロり、たっぷり味わえます。
 イラストはとにかく可愛いし、キャラクターの表情が豊かで楽しいですよ。
 語数は意外と多いですが、難しい単語はなく、子供に読み聞かせるのにも、絵本好きな大人が楽しむのにも向いています。
 
 大好きな絵本です。たくさんの方に読んでもらいたいなぁ
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NARUTO 1

2010年10月11日 | Captain R 13 読書
 日本から帰ってきてから、Captain R の読書記録の更新が圧倒的には少なかったのは、この本のせい。
 テレビで観て以来すっかりハマってしまいましたよ。
 MP3にもナルトのテーマ曲を入れ、宿題をするときは必ず聴きながらしています。
 1時間のコンピュータ使用時間にはナルトの動画を観ています。
 朝から晩までナルトのことを考えています。例えば、誰かが「もしこれがこうなると・・・」なんて話そうものなら、「え?ナルト?!」とくいつきます。意味分かります?彼の耳には「もしこれがこうナルト」に聞こえているのですよ。
 いつものことですが、ちょっと病的です。

 Captain R のこの「NARUTO」は英語版のマンガです。なぜ日本にいるうちに欲しいと言わなかったのか、と一言文句をつけてからアマゾンで購入しました。日本でマンガを買った方が断然安いし、日本語の本を読むならマンガでも何でも奨励してあげるんだから!

 ここは木ノ葉隠れの里。忍術学校の問題児、ナルトは今日もイタズラ三昧!! そんなナルトのでっかい夢は歴代の勇者、火影の名を受けついで、先代を越える忍者になることだ。だがナルトには出生の秘密が…!?

 裏表紙にはこのあらすじがもう少し詳しく英語で書いてあります。そしてそこを開くとエディターからのメッセージが。
 
 You're reading in the Wrong Direction!!(ここにナルト君が宙づりになって手足をバタバタさせている絵がついています)

Whoops! Guess what? You are starting at the wrong end of the comic!
...It's true. In keeping with the original Japanese format, Naruto is meant to be read from right to left, starting in the upper-right corner. Unlike English, which is read from left to right, Japanese is read from right to left, meaning that action, sound effects and word-balloon order are completely reversed......

 読む順番の説明があります。どのコマから読むかの番号のふった図解もあります。
 それで面白いのが、この後に書いてあったことなのですが、大抵は日本語のマンガを英語のマンガに変えるときには、ひっくり返して使うのだそうですよ。鏡に映したように。
 でもそれだと当然Tシャツに書いた文字が逆だったり、多少の問題が出てくるそうです。
 そこで、

 We are proud to bring you Masashi Kishimoto's NARUTO in the original unflopped format. For now, though, turn to the other side of the book, and let the ninjutsu begin....! -Editor-

 普通に日本のマンガのように読めるように手をかけたようです。

 もう何回も何回も読み返していますよ。でも2巻を買ってあげる予定は今のところありませーん。
 今日はキャプテンが、3本歯が抜けたためゲットした£3(今までは tooth fairy からもらっていましたが、彼女が何日も何日も訪れないので今回からはパパマネー)と、両親のマッサージ(15分50P)をして稼いだお金を足して、PS2の「NARUTO」ゲームをオーダーしました。我が家はゲームソフトは自分で稼いだお金で買うルールになっています。厳しいですよ!
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映画「さまよう刃」

2010年10月10日 | 映画
 これは原作を読んでいないと全く楽しめない、楽しむ、って言葉はおかしいですね、響いてこない、でいいかな、そういう作品だと思いました。
 しかもアマゾンの出版社からの小説の方の作品紹介文が、

 蹂躙され殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。遺族に裁く権利はあるのか? 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!?

って変じゃないですか?「警察まで巻き込んだ」の「まで」って言葉、違いませんか?
 それに、復讐をした遺族を「どう裁くか」という問題を投げかけるのは理解できるけれど、復讐「殺人」の権利の是非って・・・

 全体の感想としては、竹野内のキャラクターがちょっと不自然で違和感が。というのも、新人刑事ならあのような発言をしたり、そういったジレンマに悩まされるのは分かるのだけれど、彼の年代だともうその職に就いて10年は経っているのでは?何度も同様の事件を扱ってきてそういう段階を超えているのでは?
 誰もがみな「Hurt Locker」になるわけにはいかないのかなー・・・・それとも社会人の精神面の低年齢化とか職業意識の低さを示唆しているのか?なんて歪んだ視線で見てしまうのだけれど、きっと純粋で正義感が強いということなんでしょうね。
 原作では新卒の刑事あたりなのかな?その方が私にはしっくりくるのですが。

 シローさんが言った「彼にはもう未来なんてないんだよ」が一番重たくて印象的でした。たった一人の大切な人を失った気持ちを一番表現していると思いました。

 台詞と台詞の間にたっぷり間を入れれば、重々しい雰囲気が出る、という安易な演出が残念です。そこら辺をもっと短くして、少年法に対する世論やマスコミの反応なんかを入れて掘り下げてあった方が私の好みでした。
 私個人的には少年法についてよりも、今の日本で陪審員制度を入れた方に疑問を感じるのだけれど、こういった事件に関しては陪審員制度の良さが生かされるだろうと考えます。

 同じようなセッティングなら「Time to kill」、現在の司法制度に対する疑問を問いかけられ、やるせない気持ちになったのは「それでも僕はやってない」(最悪の後味の悪さですけど)。この二つの作品の方が私にはずっしりきました。

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