hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

もうすぐ2015年が終わります!

2015年12月31日 | 日記
年始に私はgoodreads で25冊読む目標を立て、最後の最後にズルして家庭内で一番薄っぺらい本を読んだりもしながら何とか challenge completed しました。( レビューを書いてない本が2冊あります)
読書ペースは例年以上によかったのですが、内容的にはあまり当たりの年ではなく、中で好みだったのは、
Mother, mother と We are completely beside ourselves の2冊です。Bloodchild が次点。

一方、映画はほとんど見ていない状態ながら面白い作品に恵まれました。
Perks of a wall flower, Ruby Sparks, Headhunters が今年のベスト3です。


来年の challenge は26冊。無理はしない慎重派。というより私、何においても向上心低い方です(笑)

1月の本は、Brooklyn, Nightingale 余裕があれば Inside O'brian になります。全部すでに入手済み。
相変わらず読むことより買うことの方が好きでーす!

それでは皆様良いお年を

hinajiro
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Where'd You Go, Bernadette?

2015年12月27日 | 洋書
 つ、、、、つ、、、、、疲れたぁ(涙)

 今年最後の本がこんなに消耗させられる本とは、、、、、
 英語も非常に難しいし、話されている内容もちょっと難しい。
 何よりも登場人物全員が落ち着きなくてガッチャガチャ。話の展開もバタバタしているし。
 それにすっかり呑み込まれて読んでるこっちまで落ち着きなくなっていって、最初はなかなか乗れなかったのが、ストーリーがわちゃわちゃしてくるのと一緒にこっちもガガガガ!と読み終わってしまった。
 って、この文読んでてわかるでしょ?擬音語が多いし(笑)
 疲労度半端ないです、、、、

 6 out of 10  cleverly written book だとは思います。

 個人的に、この主人公バーナデットのように何様のつもりなのか、小さい世界で一生懸命生活している人を馬鹿にする人、に疲れて最近付き合いをやめたばかりなので、また似たような人と読書体験を通して付き合わなければならなかったことがきつかったかな。
 まさにタイミングの問題です
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The Twits

2015年12月15日 | 洋書
 私は今年の初めに年間で25冊の洋書を読もうと目標を立てました。
 いい調子で読み続けてきたのですが、肝心の「読書の秋」あたりから急にペースダウン。
 それというのも今シーズンの日本のドラマが面白いから。デザイナーベイビー、コウノドリ、破裂、無痛、サイレーン、今日子、5人のジュンコ、そのほかも色々見ちゃってます。
 それでもなんとか25冊読みたいと思った私は家の中で一番薄っぺらい未読の本を見つけました。
 それがこちら。我が家にはロアルド・ダールのセットがあります。

 私は元々ダールの作風があまり好みではないので、ホント、読んだってだけです。
 ただ不潔で性悪な夫婦の話ではあるのですが、この人たち、そう悪くはないんじゃない?と思ってしまいました。
 基本は夫婦でお互い意地悪をし合う話なのですが、例えば、妻が作った「みみずのスパゲッティ」。気づかず食べる夫は「今日のはあんまりおいしくないなぁ」といいつつちゃんと完食するんですよ。「次からは今まで通りのスパゲッティにしてね」というだけで。
 優しくないですか?
 それに奥さんのほうも。毎週火曜日は旦那が罠にかけて捕まえる鳥で「バードパイ」を作るんです。パイなんて手間のかかる料理を作るなんて、
 良妻じゃない?

 さてさて、ズルをしたのも手伝って残すところあと一冊になりました。
 面白いと評判の作品ですが相性が悪いのかなかなか進みません。図書館から借りてきて一度返してまた借りて延滞してとこんな調子でいますが、とりあえず今日から本腰を入れて年末までに読み終わろうと思います。
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And Mountain echoed

2015年12月13日 | 洋書
「Kite runner」「A thousand Splended Sun」の作者の作品。
「Kite Runner」は発売当時に読んで本当に衝撃を受けた作品でした。
当時私たちの周りにはアフガニスタン人がたくさんいて、多くを語らないその人達からの情報とテレビのニュースで見聞きしたタリバン勢力のこと、時を同じくして観た「オマー」という映画などを通して、アフガニスタン問題を今よりもっと身近に感じていたせいもあります。次作の方はあまりにも辛すぎて丁寧に読めなかった気がします。逃げからの流し読み。
そして数年を経てこの作品。
この作品は前二作に比べるとソビエトの侵略やタリバンによる残虐な行為の描写はかなり控えめでしたが、戦争で犠牲になった家族、戦争が残した心の傷などについてはこれまで同様丁寧に描かれていました。
貧しさ故の究極の選択を迫られた人、嫉妬心から、または愛情への渇望から一生涯後悔する行為をしてしまった人など、次から次へと苦しむ人々が登場します。そのどれもが本当に酷い行為なのですが、だとしてもどうしても彼らを責められないと感じるストーリーテリングはさすがです。
苦しい話と心暖まる話のバランス。辛いだけじゃないのが魅力でしょうね。
ただ、創作段階でアイディアが膨らみ過ぎてしまったのか、あれもこれも詰まっていて、最後が気になって気になって止まらずものすごい勢いで読んだのに、ほんの一部しかスッキリしなかったのが非常に残念。

7out of 10 気になる人々の気になるところが放ったらかしで終わってしまった感が拭いきれません。
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Looking for Alaska

2015年12月08日 | 洋書
「The Fault in our Stars」や「Paper Town」 の John Green のティーン向け青春小説です。

これまでの生活を一新したいと思い、ボーディングスクールに編入したマイルズ。
ルームメイトはマジョリティにあたる金持ちの生徒たちから少し浮いた感じの奨学生チップ、通称コロネル。
マイルズはすぐにコロネルや彼同様奨学生の女生徒アラスカ、日本人のタクミと仲良くなり、たばこ、お酒、ドラッグと次々と初めての体験をしていく。
そんなある日悲劇が。

ずいぶん前にKindle本を入手していたのですが、今回偶然音源を見つけたので、通勤時間とご飯支度の時間などをフルに活用して2日で一気に読み終えました。
会話文が多く英語も簡単で聴きやすいのもありますが、素早い読了の理由は内容が興味深いというよりは、これまでに読んだり観たりしてきたものと似ているから。
乱暴に言ってしまうと、The Perks of a wallflower meets Dead Poets Society
主人公のキャラクターは paper town の主人公とほぼ同じ。

この本は読むタイミングが大事だと痛感しています。
ところどころマイルズが特技?の著名人の死に際の言葉の引用したり、文学好きのアラスカやチップがふとした瞬間に本のシーンを重ねたりするところなんか好きなんですけど、、、、
単品としては充分に面白いのに、上記の3作品を知っていると妙に色褪せてしまう。
時間をおいていれば新鮮な気持ちで読めたかも知れませんが、私の場合はここ数年の内に全部だったので。
Dead Poets Society は25年以上前?映画化された当時に日本語で原作を読んだのですが、ここ数年で何度も繰り返し映画を観てしまっていて、、、、

映画といえば、この作品も近い内に映画化が決定しています。
私のお気に入りのチップ(コロネル)が本人の意思ではなく貧しいトレーラー暮らしの実家にアラスカとマイルズを連れて行くことになるシーンが一番すきなので、そこは絶対カットしないで欲しいなぁ。

7 outbof 10

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