hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

It's complicated

2015年07月31日 | 映画
何度見始めても途中で眠ってしまった作品をようやく何度かに分けて見終えました。

夫が若い女と不倫からの再婚。
数年経ちようやく立ち直りかけたというのに、NYでの息子の卒業式に出席するため宿泊したホテルが偶然一緒になり、バーで飲んでるうちに盛り上がって酔っ払って元夫婦が不倫状態!
別れたとはいえ元々気が合うからこそ一緒になった二人ですから、一緒にいるのが自然だったりして居心地いい、、、そのままフラフラ続行。

悩みながらも雰囲気に負けて関係を続けてしまう元妻にメリル・ストリープ。
最近では普通のおばちゃん役が板につく、というか、落ち着きのないおばさん役はピカイチ。演じてるというより、地なんじゃない?と思ってしまうくらい上手い。
そして恋しちゃってる表情もなんていうかキレイで可愛い。(これがデンチだと気味悪いという感想になってしまう私)
そして思うがままに生きているのか、結局のところ流されてしまっているのか、浮ついた元夫にアレック・ボードウィン。ただの太った毛むくじゃらのオッサンだと思っていたのに、よく見ると妙にカッコいいい、、、、



わー?!この人カッコ良かったんだ‼︎ なんかショック、、、、というのがこの映画一番の感想。
3 out of 5 悪くないです。


そしてすっかり忘れていたけど、メリル・ストリープが熟年夫婦の関係を見直したいと奮闘する映画も見ました。タイトルは「Hope Springs」。


妻はいて当たり前、色々やってくれて当たり前、という日本の昔の旦那気質のようなトミー・リー・ジョーンズ演ずる夫を強引にカップルセラピーに連れ出し、あれこれ挑戦して昔のような熱い関係を取り戻そうと奮闘する。
気持ちはわからないでもないけれど、妻の方はなんか一方的で強引だったなぁ。
同じ気持ちじゃないんだから夫が乗り気じゃないのは当たり前なのに、いちいち拗ねて陰気くさい。
始終夫の方に同情的に観てしまいました。
そもそもカウンセリングが私はどうにもこうにも嫌いなんですよね。プライベートなことを明かすのも嫌だし、大事なことに他人が口出ししてくるのがすっごくいや。アドバイスなんて絶対素直に聞けないわ(笑)
そんなんでイラッとしている夫の気持ちはよ~くわかる。
それでもこの夫、嫌々ながらもなんだかんだと妻とカウンセラーの計画に付き合ってあげるのよ、えらい!
態度はどうあれ、妻のことをすごく大事に思っている人でした。それがわかれば充分じゃないの?



2.5 out of 5

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Eleanor and Park

2015年07月29日 | 洋書
甘酸っぱい高校生の恋愛小説。
母親が新しい男と結婚したため新しい学校に転入してきたエレノアは、赤毛のモジャモジャ頭に太っちょ、エキセントリックな服装、といじめられる要素ばっちり。
案の定、通学バスに乗った瞬間から口撃を受ける。
ギャング達とは一定の距離を保ち当たり障りなく付き合っていて、バス内では自分だけの空間を死守していたパークは見かねて、隣の席をオファーする。
それから二人は互いを意識しながらも無言を突き通し、いつしかほとんど会話もないままコミックを一緒に読んだり音楽を一緒に聴き始める。

家庭にも学校にも居場所を見つけられないエレノアにとって、パークと過ごすバスでのひと時が唯一の救いになる。
一方、自分を消して周りに適当に合わせる事で調和を保ってきたパークは、人と違うという事実に自分とは正反対の方法で対峙しているエレノアに憧れを抱いていく。

語り手がエレノアとパークの二人で、一つのエピソードについてそれぞれの心中が語られるところが魅力的な構成。とにかくバスの中で不器用に距離を縮めていく二人が微笑ましい。
幸せな家庭で両親に愛情たっぷりに育てられているパークは相手の気持ちを優先して考えることに対して、問題のある家庭で愛情不足で育っているエレノアは自分の気持ちを大事に生きているところが印象的。自分を守ることができるのは自分だけの環境だとそうならざるを得ない。

7 out of 10

主人公の一人パークはアイリッシュと韓国人のハーフで、弟がほぼ白人で大柄なのに対して自分は東洋人の血が濃くやや小柄で黒髪。そのことにいつもひけのようなものを感じている。
時代設定が昔なので今現在同様にマイナーな東洋人の我が子達とパークのアイデンティティーの感じ方は相当違うようだ。ただ、東洋人男子はモテない、というのは時代が変わっても共通らしい(笑)

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え?ここでもやってるの?なSpelling Bee

2015年07月02日 | 映画
 学校から

 N recently won the school Year 7 Spelling Bee competition and as a result has been selected to take part in the Masterinds competition at another school this Friday.

(この文章、文法合ってないような気がするんだけど)区のスペリングビーの本選に出ることになったので、スリップにサインして出してくれ、という手紙を受け取りました。
 自分の娘が校内の代表の一人というのもびっくりなんだけど、この国でも Spelling Bee が存在していたことにもっとビックリ。
 よくアメリカが舞台の映画やドラマなんかに出てくる、先生の言った単語のスペリングを発表する大会。
 よく映像なんかで見かける光景は、生徒も専門の先生について猛勉強し、親もスポーツ観戦並みに白熱しているんだけど・・・・・

 私、全然興味ない!!

 弁論大会や英語のスピーチコンテストと同じくらい全く興味が持てない。
 でもなー、我が子となるとまた違うかもしれないし、なぜに親が熱くなる要素があるのか、そっちに興味がある。 都合がついたら見に行ってみるのも良かったなぁ・・・・と思っていたら、

 本人まるで興味がなければやる気もなし

 私は選ばれたからには頑張ってほしいと思ってスリップにサインをして持たせたのだけど、本人が何かの間違いじゃないかと担任に掛け合った。予選を受けた記憶もないしーと。
 で、結局は本当に間違いで、数学のコンペにクラスの代表で出るらしい。
 もっと謎・・・・・人当たりがいいという理由でグループの調和を保つためだけに選ばれた?

 私が観た Spelling Bee をテーマにした映画はこの二つ。
 「Akeelah and the Bee」
 
 言語学か何かの専門の先生が主人公の女の子の才能にいち早く気づき、全国大会での勝利を目指して猛特訓する話なんだけど、色々とドラマティック。
 「Bee Season」
  
 こちらは父親のリチャード・ギアと娘が二人三脚でスペリングビーでの優勝を目指す話。
 こちらもドラマティック。
 どちらの映画もとにかく主人公の女の子たちの演技がすごく良かったはず。

 ドラマチックな映画になっているとそれなりに観ていて面白いのですけどねぇ。
 それで、こういった勉強がらみの大会に興味のない私はどうしているかというと、息子のクリケットの試合の時に膝を地面につける度白のユニフォームが汚れることを心配したり、先週は子供たち二人が演奏するコンサートに大張り切りで出かけたり、今夜は娘のダンスの発表会に鼻息荒く出かけたけれど娘以上にテンパって肝心な時にぼんやりしてきて娘の姿がかすんでしか見えなかったり、娘のベストフレンドの踊りがあまりにも素晴らしくて泣きまくるとか(笑)そんな感じです。
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