hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Dead Poets Society

2014年12月22日 | 映画
 私が「懐かしの青春映画」といえばというお題でいくつかタイトルを上げるとすると、必ず「それから『いまを生きる』でしょう、あとは・・・・」なんて言っていたものですが、最近になってふと映画を本当に観たのか?という疑問が湧いてきた。
 どうも自信がない。
 学生の時に間違いなく本は読んだ。泣きながら読んだ。表紙も誰から借りたのかも覚えている。
 けど映画を見に行った記憶がない。
 
 最近何度かテレビで放送されたので観た。観たことあるような気もするし観てないような気もするし・・・
 
 
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Hugh Dancy in Adam と  Martha Marcy May Marlene

2014年12月17日 | 映画
 今の今までダーシーだと思っていました、彼の名前。
 彼を最初に見たのは David Copperefield。見た目も声も嫌でね・・・・・前日に見たニコラスニクルビーのチャーリー・ハナムがすごく良くてつい比較してしまったんですけど、チャーリーの方が全然売れてないんですよね・・・・・全く見る目がないです、世間は、、、、、じゃなくて私が。
 その後は全く気にかけることもなく、見ても気づくことなく、 shopaholicでのあまりの「ザ英国お坊ちゃま発音」の話し方に心底驚いて(あそこまで堂々としているものはあの手の映画の中ではなかなか聞かないから)、Shooting Dogs の演技で「なかなかやるなぁ」とつい最近認識した(認めてやった(笑)わけですが、「Adam」も悪くなかったです。
 アスペルガーの青年の役なのですが、とにかく難しい役どころ。
 よく知りませんが、この病気は「アスペルガーってこういうもの」って括りがはっきりしないんじゃないでしょうかね?あってもあまりにも色々な症状があるみたいで。
 そのためキャラクター作りがすごく難しそう。
 例え役者側がある程度理解して表現したとしても、見る側の知識が曖昧だと伝わり方も曖昧になってしまうというか。
 この物語はそんなアスペルガーの青年を理解し受け止めようとする女性が出現して、愛を育み、みたいな話なんですが、

 私にはこの彼女の方が理解できない!

 出だしから「重い荷物を持っている私を手伝わないあんたおかしくない?」的な態度で登場し、ズカズカと人の生活圏に入って来た感じもするし、空気が読めなくて人に合わせられないのも彼女の方に感じたけど?(笑)
 上の写真のシーンもですね、彼は夜中の公園でハートウォーミングな話をするんですけど、彼女の方が雰囲気読まずぶち壊してこんな表情ですよ。
 自分の思い通りにいかないと彼の病気のせいにしている様な気もするし・・・・
 
 そんなわけで全体的には悪くはなかったけれど、作品の伝えたいところが何なのかよくわからないままでした。
 でも最後の終わり方は好き。美しい景色と・・・・二人がくっつかなくて良かった!!
 
  3 out of 5


 続いて「Martha Marcy May Marlene」。
 

 山の中のカルト宗教団体から逃げ出してきた少女が姉夫婦と生活を立て直そうとするが、異様な集団生活をしていた過去の思い出から逃れられなく苦しむ話。
 ダンシーは姉の夫役。作中で唯一のまともな人間なのになんとなく現実的で冷酷な印象を与えてしまう損な役どころ。これまでの彼のイメージと違ってちょっとあたりの強い役できつい口調で話すのですが、それもそう悪くはない感じだった、ということが書きたかっただけのチョイ役です。
 
 主人公はエリザベス・オルセン。丸顔にクリクリの大きい丸い目、なのにふくよかなボディでなかなか色気のある女の子で、演技もなかなかでした。女版マイケル・ピットという感じでしょうかね。
 グルにはウィンターボーンでもカッコいいなぁと思ったジョン・ホークス。
 
 え?55才って書いてあるけどホント?
 作品自体は、サンダンスやカンヌで絶賛されただけあって、私には難しかったけれど、純粋だったがゆえに洗脳されてしまった本人や支える家族の苦悩なんかがよく表現されていたと思います。

 3 out of 5


 それで、ヒュー・ダーシーに話を戻しますが、彼、よく出るけどやっぱり地味な俳優という位置づけには変わらないのですが、クレア・デインズの夫なんですってね。
 
 ちゃっかり大物捕まえてたか。育ちの良いインテリな二人のカップル。どんな感じなんでしょ。
 
 ついでにクレアの Homeland、もう毎週手に汗握りながら見ています。
 主人公女性が「24」のジャックが天使に思えるほどの人でなしぶりでビックリ。
 先週から今週にかけてオーストラリアやパキスタンで本当に痛ましい事件が続いたので、ますます見るのが辛くなりそうです。でも見逃せない!

  
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The Woods

2014年12月14日 | 洋書
   


 人気ミステリー作家ハーラン・コーベンの作品。

 弁護士のポールの元に二人の警官が訪れた。
 身元の分からない死体が上がり、手がかりは被害者が持っていたポールの連絡先だった。
 犯人として疑われながら遺体を確認すると、それは20年前にポールの妹と共にサマーキャンプで殺されたとされている男のものだった。
 20年前、ティーンを対象としたキャンプ場で4人が殺された。二人は遺体が見つかっていたが、ポールの妹を含むあとの二人は深い森の中に埋められているであろうというままであった。
 この男が生きていたということは、もしかして妹も生存しているのでは?

 という感じで、主人公ポールは現在のレイプ事件と殺人事件、20年前の事件の両方を解決しようと奮闘するわけです。なんと本人も軽く両方の殺人事件の容疑者でもあるんですけどね。
 
 印象に残った点や感想を書くと全てがネタバレに繋がってしまうのでここまでしか書きませんが、20年前に森の中で何が起こったのかがすごく気になってあっという間に読み終わりました。
 なかなか面白い結末だったのですが、その後のグダグダがちょっとしらけたというか要らんかったなぁとか「出てくる人出てくる人美形って、シドニーシェルダンかよ!」と思うこともありました。
 
 7 out of 10

 ハーランコーベンはこれで2冊目ですが、非常に読みやすくすっきりしている印象です。
 洋書に読み慣れていなくても簡単に読めそうです。読み終えた達成感を味わうには簡単なミステリーが最適だと思います。
 音源と共に読んだのですが、そのせいなのか文体のせいなのか主人公の語り口が好きなタイプです。
 でも比較をすると前回の Hold Tight の方が楽しめました。
 
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The Flash

2014年12月03日 | テレビ
 新しく始まったドラマを親子で楽しんでいます。
 アメリカのDCコミックのフラッシュの実写版です。
 
 バリーは警察の化学班で働いていたところ、研究室で落雷にあい多量の薬品を浴びてしまいます。
 一命をとり止めたのですが、高速で動くことができる特殊な能力がつきました。
 科学者たちの助けを借りて力をコントロールできるようになったバリーは、誰にも見られることなく大きな火事や事故などの現場から人々を運び出すなどの人助けを進んでしていますが、犯罪が絡んでくると、高速で動けるというだけで戦いに強くなったわけではないので上手くいきません。
 人を助けたいという強い思いが空回りして、無力感におそわれることがしばしば。
 犯罪現場には時には彼同様特殊な能力を身につけた者が登場することがあり、そうなると対応しきれません。鼻息荒く戦おうとして命を危険に晒し仲間にいつも叱られます。
 心配をしなくてはいけないことはほかにもあります。高速で動くことによって起こる摩擦です。しっかり考えて行動しなければ体が一瞬で燃える程です。ここも科学者の仲間たちがその都度計算をしてアドバイスをする感じです。
 彼が参上したばっかりに人が死んでしまうなんてことも何度か。でも思ったほどへこたれません。繊細のようで図太いちょっと不思議な青年です。ここが魅力。
 でもこの図太さは恋愛には生かせていません。幼馴染の女の子に好意を寄せているのですが、思いっきり friend-zone に入れられていて、いや、友達どころか家族の一員くらいに思われていて打つ手なしです。モタモタしているうちにバリーの職場に新しく配属になった刑事にとられちゃいました。
 
 この刑事君が見た目がいいだけじゃなく、案外感じも良くて憎めなく、ますますバリーの出る幕なしという感じ。

 だいたいトビーマクガイアがやったスパイダーマンみたいな感じですが、ピーターパーカーの方がデリケートで、バリーの方がメンタル面ではタフです。
 調べたところ、フラッシュの仲間はバッドマンやスーパーマンで、DCコミックはワーナーがバックについているそうです。
 ライバル社が、スパイダーマンやハルクなどがいるマーベルコミックで、こちらはディズニーが主要株主なんだそうです。
  

 毎回スリルある展開にワクワクし、母親を殺した疑いを持たれ刑務所に入っている父親とのこと、親代わりを務めてきた刑事との関係、そして好きな彼女とのやりとりなど切ないシーンにホロッときたりしています。
 
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The House at Riverton

2014年12月01日 | 洋書
   

 オーストラリアの人気作家ケイト・モートンの作品を読みました。

 98歳のグレイスは昔仕えていた館で起きた事件に隠された秘密を長年一人で抱えて苦しんでいたが、あるきっかけでようやく肩の荷を下ろすことができる・・・・・

 長い!長い! 長い!!!!

 いや、買った時に気づいていましたよ、分厚いですもん、600ページありますから。だけどですよ、

 Editor は一体何をやっていたの?

 最後の Acknowledgements でたくさん名前が挙がっているのですが、この中の誰一人として注意をしなかったの?注意はおかしいかな、アドバイスはしなかったの?不必要な部分がたくさんあるって。
 
 確かにたくさんのエピソードがあった方が一人一人の人となりがわかりやすいし、読者も親近感がわくかもしれない。
 でも登場人物への肉付けの意味をはき違えてるんじゃないか。

 パート3に分かれているけれど、正直言って分けている意味もあまりないようだし、乱暴なこと言えば、300ページにわたるパート2丸ごと要らないのでは?ってくらい。

 文章の雰囲気も登場人物の感じもいいんですよ。
 最初のつかみもいい。一体どういういきさつで何が起こったのか、グレイスが抱える秘密が何なのか、本当に気になるんです。
 結果一か月かけて読み切りましたが、

 秘密までがたいしたことない・・・・・・ガーン!(久しぶりに言ってみたかった)

 600ページ引っ張ってとんでもなく predictable・・・・勘弁してくれよ~ 

 3 out of 10

 オーディオで聴き読みしました。ナレーターはオーストラリア人ですが、すっごく聴きやすい好きな声です。アイリッシュアクセントも上手。でも正直アメリカンは酷かった・・・・
 実はオーディオには本にない部分もたくさんあって、この作品、どうやら元はもっともっと長かったみたいだ。
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