hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

30年以上遅れて今わかった!

2015年11月28日 | 和書
真壁くん、カッコいい!

「ときめきトュナイト」が無料だったので久しぶりに読みました。
連載開始時ちょうど読んでいたんですよね。
私は特に好きな作品でもなかったのですが、瞬く間に人気ナンバーワン作品になっていきました。
そして今ほど二次元に恋する読者は多くなかったと思うのですが、真壁くんはこれまた人気ナンバーワンの男の子キャラでした。私はあんまり好みじゃなかったんですけどね。
やっぱりツンデレ系男子キャラって昔から人気あるもんだったんですねぇ。
で、まぁ今回改めて読むと彼の魅力がようやくわかっちゃった、ってそれだけの話です。


そうそう、この間職場でつい無駄話がヒートアップしちゃって、「キャンディキャンディ」では誰派だった?ってところに至った時は、社員さんに「暇な時にこれやってください」と仕事渡されました。やばいやばい。
それで、私の周りはほぼ全員がテリーだったのですが、みなさんはどうですか?
私はキャンディはオンタイムで読んでいなくてアニメの記憶も曖昧だったのですが、学生時代におくらばせながら読んだ時はやっぱりテリーでした。
でも45歳の今は「安定のアンソニー」笑
財力もあり、子供の割にしっかりしていたもんね。
メンタルの弱い舞台俳優を支える気力も能力も私には備わっていないもので。

どっちにしろしょうもない話です。おそまつ。
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Second Glance Audiobook

2015年11月08日 | 洋書
 前回の記事は、本編を聴き終わってすぐに書いたもので、とにかくキャラクターたちの悲劇の人物ぶった言動や自己中心的な態度が気に入らないということで、作品の評価も低くついたのですが、ストーリー的にはそう悪くはないんですよ、今更ですが。
 前回も書きましたが、テーマや取り上げている話題は興味深いですし、ドラマティックでスリリングなシーンもありますしツイストもあって、さすが Jodi Picoult 、上手い!って感じではあるんです。
 さて、前記事ではロスの悪口などで長くなったので書けなかったのですが、Audiobook がとても良かったので追記として今回も同作品について書こうと思います。

 ナレーターは年配の男性なのですが、すごく聴きやすくて惹きつけ力のある朗読でした。
 後からインタビューで話していることでもわかるのですが、とてもピュアなお方で、生死に関わるところなんかはもう興奮して目を見開いて唾を吐き散らかしながら読んでいる姿が想像できるくらいでした。
 オーディオブックの最後に、ナレーターと作者の対談がついていたのですが、それがとっても良かったんです。
 Jodi Picoult は写真で見る限りいかつい感じで気の強い生意気そうな感じで話すのかと思いきや、とてもかわいらしい声で話し方もすごく魅力的で、まぁものすごいおしゃべりなんですけどずっと聞いていても退屈しないくらい面白い。さすがストーリーテラー、聞き手の心をわしづかみにする能力に長けています。

 それで今作を書くにあたってゴーストハンターのところに体験しに行った話や大学の教授に遺伝子組み換え(ここでは eugenics project といって ethnic cleansing のこと)について教えてもらったりした話などや、それぞれのキャラクターについてどう考えているか、どういう意味合いで存在しているのか、などを細かく丁寧に説明していたり、どうしてこのようなストーリー展開にしたのか、など詳しく話していました。
 
 本編より断然面白い!

 この対談のほうがジーンと来たり声を出して笑ったりしました。
 朗読の素敵だったナレーターは聞き手としても素晴らしく、質問の内容も的を得ていますし(的を射るが正しい?)、とにかく素直。
 本当にこの本を楽しんだらしく、電車の中で読んでいて意外な展開に思わず「わー!!!」と声をもらしてしまったらしく、隣の人にびっくりされたとか。それに作者の意図したところを正確に読んでいた気がします、彼は(私と違って)。
 結論は、主人公ロスの性格を complicated but interesting person と思える懐の深い人はこの作品を楽しめる、私のように「なに自分だけが不幸な顔してんの?周りのことも少しは考えなさいよね!」と思う人は楽しめない、ということでしょう(笑)

 最後にハリウッドで映画化されるなんてことになったらどうする?という会話。
 作者はノリノリで、ロスにはジョニー・デップがぴったり!ぜひやって欲しい!と言っていました。うん、私も合っていると思う。
 そしたら、ナレーターが「僕にスペンサーかアズをやらせてくれない?」なんてちゃっかり立候補をしていました。かわいいなぁ。「その二人の役をするにはあなたちょっと若すぎるわ」とサラッと断られていましたけれど。

 とにかく、作品からも感じられる彼女の賢さは本物だということがわかった対談でした。
 この作品の後に書かれたのが「My Sister's Keeper」だったようです。今はこんなのを書いてるよ、と話していました。
 彼女の作品の一番の魅力は、読後に余韻が残り、誰かと内容や取り上げられた問題について話をしなければ気が済まなくなることではないでしょうか。ジョディも対談の中でぜひ周りの人と話してみて欲しい言っていましたし、ナレーターさんも「いや、本当だよ。俺も読み終わったすぐほかの人にこのテーマについて語らずにいられなかったよ」と言っていました。
 

 ちなみに私が彼女の作品で好きなのは「My Sister's Keeper」と「Perfect Match」がダントツです。どちらについてもいっぱい思うところがあって、あっちこっちで熱く語っていましたよ。今回この作品に関しては娘に Eugenic Projectの事実や歴史について語り意見を求めました。
  
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Second Glance

2015年11月07日 | 洋書
長年本棚で眠っていた本です。
本棚どころか車の中でも眠っていました。最初の数ページなんて何度も読んだ記憶が。
そして本が眠っているどころか読み始めた私まで眠ってしまう、、、、というパターンの繰り返しを数年経て、ようやく図書館でCD book を取り寄せてもらってようやく読了しました。本棚にスペースが必要なのでね。

愛する女性を事故で死なせてしまい、何度も自殺を図るがどうしても死ねないロス。死ねないのは最後の一歩で勇気が持てなくてとか誰かに助けられてではなく、本当になぜか不死身な不思議な男。
生きる希望もないのに生かせられている彼は、ゴーストでもいいから亡くなった彼女と再会したくてゴーストハンターの仕事をしている。他の人々の超常現象を調べていく過程で、なんらかの形でエイミーに会えないかと。
そんな彼は、同じように愛する者と死に別れたリアという女性と知り合う。

Jodi Picoult のいつもの作品とは一味違った、ファンタジーとロマンス要素が多い作品でした。そうはいえ、そこは彼女、ネイティブアメリカンへの差別を中心とした白人至上主義や、遺伝子組み換えについて考えさせられる話になっていました。
後からナレーターと作者のトークを聞いたのですが、1930年代でしょうか、実に36州で劣性遺伝の排除的な医療行為が行われていたらしいのですが、あまり知られていないそうです。(ここの情報私の耳からの理解度不確か) ヒトラーと同じ考えが米国でも根付いていたことがショックですよね。
後半には現代の医療による先天性疾患を回避するための遺伝子操作についても触れていて、そういったところはとても興味があるのですが、いかんせん主要キャラクターたち全員が悲劇のヒーロー、悲劇のヒロインになりきっちゃって、自分の気持ちが一番大事、自分が可愛くて可愛くて他の人の気持ちを考えられない、最近の言葉でいうと、「察してちゃん」?過ぎてうんざりしたのが本音です。
因みに私がここ数年で読んだ作品中最も嫌いな主人公ベスト3は、一位はイザベル from The Light Between the ocean、頭に血がのぼるくらいカッカしながら猛スピードで読みました(笑)、二位はこの作品のロス。辛いのはわかるけど、禁煙のところでタバコを吸い注意されると口答えをする様なinmature な部分が多々。結構な年齢なんですけどね。しかも女性キャラクターはこの時にこんな彼に惹かれて行くのですよ。憂いを帯びた彼、他の人とは違うの、なんて言っちゃって。アホか!三位はMidas from The girl with glass slippers。ロスと似た感じ。僕ちんを理解して~オーラ満載。おっと、話はずれましたが作品の評価は

4 out of 10 個人的に登場人物全員に魅力なしなため

遺伝子の操作に関しては同作家の「My Sister's Keeper」がなんといっても面白いですよね。大好きです。
そして今ドラマ「デザイナーベイビー」毎週泣きながら観ています。
私はドナーベイビーに関しては絶対反対ですが、病気を回避する遺伝子操作には賛成です。よく知らないでの意見ですけど。
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The Parent Agency

2015年11月02日 | 洋書
私の好きなコメディアン、David Baddiel が書いた児童書。
内容は知らないまま評判が良いということだけ確認して買いました。とりあえず子供達にも強制的に読ませて元を取るつもりで。
うーむ、、、、本物の子供が読むと面白いのかしらん⁈

友達の親と比べて厳しいし貧乏だし四六時中疲れているし妹たちばかり可愛がるし、と不満だらけのバリー。
しかもバリーっていつの世代の名前だよっつーの!
ある日怒りを両親にぶつけて、Go to your room! と部屋に送られたバリーはなぜなのか別の世界に迷い込む。
そこでは子供達が親を選んでいいことになっていた。
5日間1日づつ色々な親をお試ししてみるチャンスを与えられたバリーは、日頃から心に抱いていた理想の両親像をエージェントに伝え、それぞれにマッチした家庭に行ってみる。

ほぼ同じ設定の本を以前に読んでいるんですよね。 The mum shop っていう。

子供達は小さい時何度も繰り返して読んでいましたっけ。あまりにも何度も読むので私も読んだんですよ、Mum Shop。すっごい面白かったんです。それに比べるとこっちは残念な感じです。特にコメディアンらしいウィットもないし、メッセージ性も薄いし、良さがわからなかったなぁ。

6 out of 10

David Baddiel はこんな人。

なんというか見た目から知性溢れるコメディアン。(って思うのは私だけ?)
昔フランク・スキナーというコメディアンとやっていた番組で最後にお約束に白いグランドピアノを弾くのがカッコよくてねぇ、、、、
今調べたら、51歳で若年性アルツハイマーに苦しんでいるとか、長年鬱に悩んでいるとか。そうだったのかぁ、、、
私も初めて聞いたのですが、この若年性アルツハイマー(こちらではdementiaという方が多いです)、Picks disease と呼ばれているそうです。

ちなみにバリーが自分の名前を時代遅れでカッコ悪い、と言ったようによくあるクリスチャンネームでも今時の子供にはついてない名前があります。私が知っているところでは、ピーター、ポール、マーティンなど。
そしてバリーがカッコいいと思う友達の名前は、ルーカス、ジェイク、タジ(!)です。
日本に比べるとそれほどないですが、やはりその時代その時代で流行はあります。うちの15歳の息子の代だと、ジェイク、アレックスあたりが多そうです。

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