hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

the Magic Strings of Frankie Presto

2020年10月12日 | 洋書
 音楽を愛し音楽に愛された一人の男の奇跡の物語。
 
 これまで色々な語り手の本を読んできました。
 猫、馬、死神、そして衝撃的な”胎児”まで。
 そして新たな記録が。
 この本の語り手はなんと Music  です。ついに生き物ですらないのでした。

 この作品の興味深いところは、架空の人物のフィクションでありながら、実在の有名ミュージシャンたちが主人公と関わりをもった人物として登場することです。
 音楽好きな人にはたまらない設定だと思います。
 ただ登場するだけではなく、語り手として登場します。
 あとがきによると「こういう物語で、こんな風に登場して欲しいんだけど、いかがでしょうか?」と打診したそうです。なかなかのアイディアですよね。ベストセラー作家ならではの特権ですね。

 残念ながら私が唯一知っているのは、ジュリアロバーツの元夫のみ。それも彼の音楽を知っていたのではなく、「当時売れっ子女優の彼女がキーファーサザーランドを捨ててこいつ?」と思ったので憶えていただけです。性格悪すぎ(笑)
 今彼の音楽を聴きながらこれを書いていますが、とってもとっても良いですぅ~

 6 out of 10 

 分厚いですが大きな文字で簡単な英語で書かれているのとても読みやすいです。物語自体ドラマティックですし、スイスイ読めるでしょう。音源もとても良いですよ。
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