hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

学校生活がハンガーゲームのようだと思うのは妄想が過ぎるか

2013年02月28日 | 日記
一週間スクールホリデーだったので、三人で全力で遊び尽くしていました。公園、アイススケート、ダンスクラス、スイミング、ボウリングなどなど。
ところがですよ!
どこへ行っても母親たちの話題は成績の話ばかり。超うんざりしました。
休み前にCaptain RのクラスとLKのクラスで5人ずつの入れ替わりがあり、そのうちの上がってくる二人と下がる二人がよりによって息子の特に仲の良い子達だったのです。上がる側の親はものすごくエキサイティングしてるし、落ちる側の親のがっかりした様も痛々しかったし。

それでなんですけど、クラスの上がり下がりがあるのはもちろん承知でこの学校に決めてはいたのですが、よっぽどテストの結果が下降の一途を辿っていたり、宿題の提出率が悪いなどの問題が顕著な子が落ちて、明らかに伸びてきている子が上がって来るなら納得が行くんですけど、そうでもないみたいなんですよね。どちらの側の子もボーダーラインだからと言われているんだそうです。たいして変わりがないんだったら入れ替えなくていいんじゃないか、というのが私の意見です。
変に揺さぶりをかけたり、プレッシャーをかけたり、なんだかゲームの駒のように、子供達を動かしているように感じます。
うちも一教科成績不振のレターがきました。ほとんどの家庭では親が一生懸命宿題を手伝ってるらしいし、本人の姿勢や取り組み方もうちとは違っているだろうし、同じクラスの子達に比べて足りないというのなら、それはその通りだろうなと思っていたのですが、翌日にクラスのほとんどの子供がその手紙をもらったことが判明しました。
これって、なんだかイヤラシイ脅しのように感じてしまったのですけど、、、、、
ほかの進学校や私立でやるならわかるんです。親もそれを期待してあえてそういう学校を選んだのだから、私のように不満も不安もないでしょう。でもですよ、うちは入ってしまえば楽しくゆったり過ごせるものと思い、ほとんどの子が無試験で入る近所の学校を選んだのに、、、

学校のレベルを上げたいのはわかるけど、もっと褒めることでやる気を持たせるやりかたをしてもらえないものだろうか。プレッシャーかけておびやかすことで意欲を高めるというやり方にはどうも賛成しかねるんですよね。

やらないとやられる、みたいな状況に陥れられているあたりが、あたし的にハンガーゲーム。理不尽って程じゃないし、命をおびやかされているわけでもないけど、落とされる恐怖と戦うように勉強しなければならないような感じ。前に進むことに対して、突き動かしているものが正しくないというの?

 でも私のこの考えは誰にも賛同してもらえませんでした。
 LK母とAK母は今回は上がる側なのでもちろんおかしいとも思わないようだし、ほかの人には、私がどんな意見だろうと、You are not in charge. とバサッと切られたり。よいアドバイスなのか?そのうち慣れる、という話も。
 北海道の友達には、こんだけ都会に暮らして熾烈なお受験も経験して、なおまだこんなことを言っている私には「ここまできて染まらないhinajiroってすごいね。まるで国産の竹のようだ」と感心されたような呆れられている様な。
 ついでをいうと、いい大学に入るため、よい就職をするために勉強するという考えも違うんじゃないかと思うんですよね。学ぶことは成長する上で大切なことであって、その時その時に自分なりのベストを尽くして、その結果として良い成績がつき、良い大学にいくチャンスが出てくるべきなんじゃないのかなぁ。
 って、甘いんだろうなぁ。田舎で伸び伸びと育ちましたんでこんな感じなんでしょうね。
 都会の子供は大変だぁ
 その親をやるのも大変だー
 またしても子供はどっしり構えているのに、妄想をふくらませプレッシャーを感じている私でした。
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へんてこな一週間

2013年02月27日 | 絵本・児童書
 久しぶりに娘と日本の児童書を読みました。
 今回は鼻ヅマリの娘に読ますわけにもいかず、2日かけて読み聞かせをしました。
 おしゃべりなら何時間でもできる私ですが、音読となると結構大変です。何がそう違うんでしょうねぇ。

 鍵っ子小学生のところにある日宅配で大きな段ボールが届きました。それはとっても不思議な箱でした。

 「はじめに」というところで不思議なポケットの歌のことを持ち出しているので、欲しいものが出てくる夢のようなお話かと思いきや、これが意外と spooky でハラハラドキドキしたり、箱の登場の仕方や登場人物の対応がとぼけた感じで笑えたり、面白くてその上雰囲気が不思議な作品でした。
 会話なんかもすごく自然で読みやすいなぁと思っていたら、作者は北海道の出身でしたよ。普段は標準語と変わらないと思っているのに、やっぱり独特なニュアンスが多少あって心地よさを誘うんでしょうねぇ。
 この作家は懐かしいドラマ「暴れはっちゃく」や、これまた懐かしの大好きな映画「転校生」の原作者だそうです。そりゃ面白いに決まってますわね!
対象は一応小学校中学年になっていますが、低学年でも大丈夫。親子で楽しめます。
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Unstoppable

2013年02月25日 | 映画
   

 無人のままフルスピードで走る列車を止めろ!
 この暴走列車は非常に危険な化学物質を運んでいるため、より一層のケアが必要となる。
 一体誰がどのような方法で止めることができるのか。

 なんて感じの内容で、主人公のデンワシはこのままではその列車と正面衝突しかねない列車の運転士。
 勤務場所がオフィスか列車の中かが違うだけで、内容や主人公のキャラクターは以前に見た The Taking of Pelham 123 とほぼ同じ。まー、向こうはハイジャックでこちらは事故なので、同じ扱いはずいぶん乱暴かもしれませんが・・・・でもやっぱり同じ。スリル満点、ヒーロー大活躍、ちょいと腹が立ったり、イライラしたり、ほろっときたりね。
 普通に楽しめます。 3 out of 5

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Tideline

2013年02月19日 | 洋書
 

いやはや、これは全くもって、変な気分になる本でした。

40代半ばの女性が知り合いの15歳の少年に強く惹かれ監禁する話。

そもそもこれだけで恐ろしい話に聞こえるでしょうが、想像以上でした。
出だしから、彼女の彼に対するねっとりとした視線と感情が思いっきり描写されているんですよ。かなり creepy なのが、そうかと思えば静かに壊れていて冷静すぎたり、なぜかあまり性的な欲求でもなく、、、、、
とにかく主人公に一切共感できないし、被害者の方にも全然リアルな人間味が感じられないし、とことん気分が悪くなる展開なのに、続きが気になって気になって、あっという間に読み終えました。
人間の執着心、嫉妬心、渇望、解放されることのない過去からの後悔の念、などがダイレクトに溢れ出している作品。

英語は比較的簡単。それなりにわからない単語も出てきますが、どれも big word ではなく、調べたら次から使い易そうな感じ。

寝る前に読んだので夢の中で、ある夜は監禁されたり、ある夜は監禁する側だったりと、自分でも呆れるくらい素直に影響されまくりました(笑)

7.5 out of 10

 登場人物のほとんどがいまいち現実味に欠けるところが気になるし、よい作品とは言えないけど、変な引きつけ力がある作品。
 似たような軽い読み物では、Before I go to bed が記憶に新しいけれど、私は Tideline の方が面白かったですね。主人公の静かな壊れぶりが似たようなキャラと比べてももっと面白いし、使用する言葉の選定もこっちの方がいい。
 女姉妹の間に色々感じるものがあった、もしくは潜在的には現在進行形だったりする読者は一層楽しめるかもしれないですし、カッコいい息子または可愛い娘がいる方も、ゾワゾワしながら楽しめるか、とことん嫌悪感を感じるか、のどちらにしろ、それなりに興味深いかもしれません。
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いくえみ綾 The Best

2013年02月09日 | 和書
    

 私はどっぷり「いくえみ世代」です。
 あっと、いくえみと同じ世代じゃないですよ。いくえみの漫画にどっぷりハマっていた世代です。
 その中でも「エンゲージ」や「ポップス」なんかが大好きでした。
 それに登場人物たちが北海道弁で話すので余計に馴染み深いといいますか。
 大人になってから書店でバイトしたことがあるのですが、その時も休憩時間によく漫画を読んでたものです。その当時のいくえみのコミックは、タイトルは忘れちゃったけど、民生に似た学校の先生が出てくるような話でした。
 そのバイト先で一緒だったお友達と昨年11年ぶりに再会して漫画の話に花が咲き、先日今回の漫画2冊を貸してもらうことになりました。嬉しい、嬉しい、ひっさしぶり~。
 
 あらー・・・・イメージががらっと変わっていますねぇ。
 なんというかファンタジーなんですよね。それに精神世界が絡み合ったり。
 でもいくえみのいくえみたるところは健在ですけどね。絵もそれほど変わっていないですし。相変わらずなにげに芸能人の誰かさんに似ているキャラも出てきたりして。

「The Best 1」

 あの星になるから・・・・・臨死体験をする男の子の話

 My Dear B・F ・・・・・・老衰し死が近づいた犬と目標を失って苦しんでいる少女の交流の話

  私は2冊の中でもこのお話が一番好きで何度も繰り返して読む、何度もジーンときています。

 10年も20年も・・・・・二冊中唯一ファンタジー要素のないストーリー。高校生の青春物語。

「The Best 2」
 


 ラブレター、・・・・・・・クラス会をきっかけに不思議なことが。生き霊関連!

 アイスクリーム チョコレート・・・大好きな彼に振り向いて欲しくて、彼の好きな女の子の顔を手に入れた女の子の話。
 
  このストーリーもとても好き。強い思いが無意識の中で引き起こす妄想の世界。主人公の女の子の発想と言動が可愛いような、切ないような、またまたジーン、、、、

 ケチャップ マヨネーズ・・・・・・母親の再婚で新しい家に引っ越した高校生のアツシには他の家族には見えないその家の前妻のゴーストが見えてしまう。

 幼い子供を残して亡くなってしまった元妻の心残りのある思いがよくわかってつらい。ドラマ11人いる、みたいな話。

 赤い月の話・・・・・・・不安と後悔の思いから、無意識に現状を少しすり変えて記憶しまう女性が、ある不思議な出来事をきっかけに強くなり、前に進んで行く話。
 
 誰もが無意識なのか意識的なのか記憶を書き換えたりすることってありますよね。
 過去の話をしていると「それってそうじゃなくなかったっけ?」と思うことがしばしばで、嫌な事実なんかは勝手にすり替えたりなんかして、人はそれぞれ前に進むしかないんだなぁなんて思うことってありませんか?人間のそんな点を浮き彫りにした作品がこの中にもいくつかあったような気がします。
 昔の作品に比べて、深層心理にスポットを当てた作品や超常現象をとりあつかったものが多い傾向にありました。
 今ちょっと気づいたんですけど、絵のちょっとした変化ぶりはくらもちふさこの絵が変わった時と同じような変わり方をしているんですよ!
 そうそう、くらもちふさこも大好きですよぉ。
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Fracture

2013年02月06日 | 映画
 ライアン・ゴスリング主演作です。
 ライアンが若く有能な検事で、殺人未遂で捕まっているアンソニー・ホプキンズの罪を証明しようと努めるが、逆にどんどんアンソニーに追い詰められていく、様な話。
 妻の浮気に怒り彼女を銃で殺そうとしたアンソニー。ちょっとした工作をし無実に持ち込もうとします。ストーリーの焦点は、凶器に使われた銃の行方。その場にあった銃は犯行に使われたものとは一致しない。家宅捜査を重ねてもどうしても出てこない。銃はいったいどこへいったのか。
 ここでびっくりしたのが、証拠不十分で釈放されるアンソニーは、刑務所を出る際にほかの所持品と一緒に銃も受け取って帰るんですよ。例え銃の携帯が認められている国だとしても、一度捜査上の上がった人物からは没収でいいんじゃないですかね?
 
 オバマ大統領が銃規制法の強化を最近発表したらしいけれど、内容的に全く持って不十分じゃないかと思ってしまうんですけどどうでしょう。
 以前、英国の子供番組でなぜアメリカ人が銃の携帯にこだわるのかをインタビューしたところ、「それがアメリカ人のアイデンティティ」みたいな発言をしている人がいて、Captain R が呆れて吹き出していました。そんなことでしか「アイデンティティ」を保てないなんて可哀想にねぇ、もっと別の形で誇りを持って欲しいなぁ。
 
 内容は普通に楽しめる&最後がスカッとする、と悪いことはないです。ただ、勝手なイメージが先行してライアンがスーツ着て検事をやっていてもなんだがしっくりこないんですよ。最後に仕事を辞めることになった時にTシャツとジーン姿のシーンがあり、ライアンはやっぱりこっちだなぁって。ライアンの演技力をもってしても、やっぱり優秀な法律家にはちょっと・・・

 3 out of 5
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Source Code

2013年02月04日 | 映画
  

 シカゴ行きの列車が爆破された。
 特定されていない犯人の次の目的はシカゴの中心部。
 次のテロを阻止するべく、元軍人のStevensは犯人を見つけるために、新しいプロジェクト「ソースコード」によって、何度も何度も過去に送り込まれ、何度も何度もその列車の中で爆発に立ち会う羽目に。

 基本的に過去に行き「やり直し」をする話が好きですし、この作品も面白かったです。
 「ん?どういうこと?」と思うことがしばしばあっても、考えている暇も与えられず、勢いでグイグイ引っ張られていく力強い作品でした。
 私はどこかでレビューを読んで軽く内容を知っていたので楽しめましたが、夫は最後まで「よくわからなかったけど・・・・」という印象を受けていたので、事前にある程度内容を知ってから観た方が楽しめるような気がします。

 3.5 out of 5

 最後にショーン(体の持ち主)が消えてしまったのかどうかが気になるところ。そうだとしたらあんまりじゃない?
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2月の本

2013年02月02日 | 洋書
   

 YAというジャンルにはなかなか手が伸びないものですが、2冊だけどうしてもどうしても気になったので今年はその2冊を読むことに決めていました。ティーン用なせいか図書館には入荷したとしてもすぐ紛失になって手に入りそうもないんですよねぇ・・・・・というわけで、

 ええ、そうです、買いましたとも!
 
 キンドル版の方が£1安かったので ipad に入れるかどうか迷ったのですが、私はまだ実体のないもの(?)にお金を払う勇気が出ませんでした。ちょいヘタレ。
 そんなわけで、本の購入を我慢していた期間は3ヶ月弱でした。

 まずは今月こちらを読むことにします。内容も興味があるし、映画キャストのメイン3人も好きなタイプぞろいなので、イメージしながら読むのも楽しみ。
 それにうちの Captain R が今年ティーンになるんですよー!!それもきっかけの一つです(笑)
 裏表紙のあらすじ紹介の文がすでに興味をひきつけます。主人公の性格が結構息子に近いかも、とか。彼にもねぇ、一度は弾けてみて欲しいんですが、そんな日は来るんでしょうかねぇ・・・・

 それでプレティーンの息子ですが、ここんところ体調が優れません。
 健康だけが自慢だったのに、今では月一ペースでダウンしているような状態です。成長期といいますか、背がすごい勢いで伸びているので(まだみんなより小さいので言い過ぎかな)、そのせいかとも思ってるんですけどね。
 やせ細って、目の下黒くて、顔色悪いです。気のせいか制服がぶかついているような・・・・
 先週は2日学校を休みました。二晩続けて夜中は吐き続けて、昼間はベッドから出てこれず、横になっているだけじゃなく本当に眠り続けていました。高熱を出し、うちのヒーターより彼に近づいたほうが暖かい、みたいな。中毒のようなブラックベリーのメールチェックもせず、ただただぐったり。暇さえあれば何か口に入れている人が「食べたくない」「食べられない」ばかり。それに二日続けて学校休んだことなんて今まであったっけ?
 3日目は少し良くなったので、大事をとらず学校に連れて行きましたが(鬼?)、行ってしまえば元気になったみたいで、帰宅したらいつもの鬱陶しいプレティーンに。
 なんだかうるさいので、「具合良くなったの?よかったね!自分の部屋に行けば?」みたいな(笑)

 で、休んでいる間にJ君 the drummerが、別のギタリストをバンドに入れていました!
 おちおち休んでいられないようです(笑)
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