hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Red 2

2016年05月31日 | 映画
相変わらずの大スターたちが競演してド派手なアクションたっぷり。
もう人間の域を超えてスーパーヒーロー並みの強さ。
でもストーリーは複雑になっていてよくわかんなかったなぁ。



日本で人気の韓国人スターの彼、カッコよかった!
そういえば、お年寄りばかりでハンサムポジションとか前作にはいませんでしたしね。でも、そこが売りだと思っていたのだけど、、、、、
とにかく今回も出演者達が楽しそうに生き生き演技している様子が伝わってきて微笑ましかったです。
ところで、モーガンは元気?
今回は出演なしでした。残念。あれ、前作中亡くなったんだっけ?


前作で老人ホームで楽しそうにしていたモーガン


録画スペース作りに必死になっている最中なのでまだまだ映画記事続きます。
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Prisoners

2016年05月30日 | 映画
子供を誘拐された家族と捜索に尽力をつくす刑事の話。
なんだか内容も展開も平凡すぎて豪華キャストが集まったことが不思議な一作。
途中何度も寝てしまって三日がかりで見終えました。
大好きなポール・ダノが相変わらずの存在感で、ダブル主演の前からピンとこないヒュー・ジャックマンとさらに魅力のわからないジェイクなんとかが霞みまくりました。



ポールはこんなに痛めつけられます。ヒューめ!
ビデオでチラッと出てきた子役がある人物にソックリで、そのせいで犯人が早い段階でわかってしまったのですが、その子を探してきたキャスティング力に拍手。あとは終わり方がカッコよかったので、評価は

3 out of 5


つまらない映画で何度も寝ながら見終えたと言えば、「The Two Faces of January」というものもありました。



夫婦が旅行先でトラブルに見舞われる話ですが、なんだか陳腐でね、、、、
旅行先の風景があまりにも美しいのでそれ見たさに最後まで頑張りました。
危うくまた録画しそうになったので記録。 2 out of 5
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Albert Nobbs

2016年05月28日 | 映画
これ、今よりもっと理解を得られない時代に性同一障害で苦しむ人の話かと思い、興味がありながらなかなか手が出なかったのですが、思ったよりコメディ色もあり見やすかったです。
生活するためにやむを得ず男装をしているホテルのウェイターをグレンクローズが静かに熱演していました。堅実で淡々と働いている姿、女性であることがバレ職を失う恐怖に不安がる姿、抑えながらも将来を夢見たウキウキしている表情、どれもさすがでした。
社会的弱者とそうではない者の違いをホテルという狭い場所のみで、その時代を懸命に生きている人々を描き出している作品です。とても良かったですよ。



そしてもう一人男装をしている登場人物がこれまたいい味を出していて良かったです。



二人とも正真正銘の女性なのにこのハンパない女装感!

脇を固める(若者たちに使っていい表現なのか謎)ミアとアーロン。



無表情で陰気くさい(不思議な国のアリスですら!)か不思議キャラの役のイメージが強いミアの茶目っ気もある明るい子を演じている意外性も良かったし、途中から変な男にひっかかって変わっていく様子も上手でしたね。
そして若いうちからおばさんにがっちり囲われて可哀想な(余計なお世話!)かわい子ちゃんイメージが拭いきれないアーロン・ジョンソン、見るたびうっすら「演技力は本物だよなぁ」とは思っていたのですが、クズ男っぷりが上手でした。あー、若い女性との浮気とかスキャンダル起こして欲しいなぁ、、、、、私、特にストレスを抱えているとか病んでいるわけではありません(笑)普通にひがんでます。



映像もとても綺麗でおすすめの作品であります。4 out of 5
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How I live now & Transsiberian

2016年05月09日 | 映画
原作は読んでいませんが、人気YA作品の映画化。
アメリカ人のデイジー。母親は自分を産んだ時に亡くなり、その後父の再婚相手と暮らしていたが窮屈に感じ、イギリスの農場に住むいとこの家にやってきた。
最初はつっぱって頑なに距離を保とうとするデイジーだったが、無邪気でのびのびとしたいとこたちと過ごしているうちに少しずつ心を開いていく。
そんな中、第三次世界大戦?テロが起こる、、、、

タイトルからなんだか勝手に、家庭に問題がある少女、学校ではいじめにあっていて、そんな中彼女を理解してくれる男の子に出会い初恋を体験しているところに不治の病に襲われる、的な話だと思っていたので意外な内容でした。
正直この映画はつまんなかったです。
イギリスのカントリーサイドがとても美しく映し出されているところが唯一の魅力でした。

2 out of 5




「Transsiberian」

アメリカ人の夫婦。なんとなくギクシャクしてきた2人の関係を修復するきっかけを求めてシベリアン鉄道の旅に出た。
車内のコンパートメントをシェアすることになった若いカップルと仲良くなったことで、トラブルに巻き込まれていくスリラー。
ウッディ・ハレルソンが普通の人を演じることになかなか慣れません笑



3 out of 5
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On the Road 映画

2016年05月02日 | 映画
Beat Generation と呼ばれる文学の一つの時代を生きた若者たちの物語。
なんというか自由なんですよ。四六時中酒たばこドラッグ、その場にいたてきとうな人と男女関係なくSEX、フラッと旅に出て、その先々で変わらずドラッグ酒たばこSEX。そんな生活の中から思いついた詩や音楽、小説、随筆なんかを発表したものがビートジェネレーション文学なんですね。おそらく、、、、



中でも有名なのは、アレン・ギンズバーグでしょうか。
習ったんですよ、私、学生時代に。彼が動物園に行って、多分ですけど、その内容に問題があって出版をめぐる裁判があったらしい「Howl 」という彼の代表作の生まれた過程を話すようなドキュメンタリーだったのかな、そんなビデオを見たたった一時間だけを覚えています。
残りの時間は全く授業を聞いていず、一年を通してその講義がビートジェネレーションに特化したものだったのか、アメリカ文学を通して学んだものだったのか、なんという講義名だったのか、試験はあったのかすら記憶にありません。単位は落としていないので、先生が来年も受講されたら嫌だと思ってテキトウな成績をつけたんでしょうね、、、、
そんな感じで私の中ではアレン・ギンズバーグというわけのわからない作品を書く詩人の名前だけが全く興味のないものとして記憶され続けました。
でも、なんだかこの時代の作家たちって酔狂なファンがいるみたいで、よく映画になったりドキュメンタリーが話題になったりしているんですよね。それで多少知っとこうかと思って、ジェームズ・フランコがギンズバーグを演じた Howl の映画を見始めたんですけど、すーぐやんなっちゃいましたね。それっくらいやっぱり興味がないんだなぁ。
それでこの映画も見るだけ無駄だろうなぁと思いつつ、トレイラーが魅力的なので挑戦。
実は結構楽しめました。



Jack Kerouac が放浪の旅に出かけ、出会った他の放浪者と一緒に旅をしたり、数日を共に過ごしたりした日々をベースに書いた小説を映画化したものです。
中でも、奔放で過激なニール・カサディとの出会いとつき合いが中心。
ともすれば勝手気ままで周りを振り回すだけの男であるディーン(物語の中のニールの名前)ですが、主人公サル(ジャック)が戸惑いながらも惹かれていくのも、クリステン・スチュワート演じる女性が夢中になるのも理解できる描写だったのが良かったです。ディーン役の役者さんも魅力ありました。
そして色々あるんですが、私が一番好きだったシーンは、アレン・ギンズバーグが(!)サルとサシで呑んでいて、ディーンに友人以上の気持ちを持っていると語るシーン。その声のトーン、表情、なんか感動するくらい素晴らしかったです。アレン役はイギリス人俳優のトム・スターリッジ。彼、なかなかやりますよ。



それで、beat という語なんですけど、私は怒鳴るような叫ぶような感じで朗読するスタイルが打楽器的だからなんだと思っていたのですが、批評家の間では the word beat is in its literaly sense of tired and beaten down と思われているのだそう。ところが、原作者である Jack kerouac に言わせると sence of beatiful or blissful なのだそう。そしてこの映画はジャックのいうところが伝わってくる作りになっている点で良作なのではないかと思う。
音楽の使い方、カメラワーク、全体の色使いを明るくしているところが今までのイメージを変えてくれました。
Beat Generation の作品に興味が出てきたか?と聞かれれば微妙ですけどね。

3.5 out of 5

クリステン・スチュワート見直しました。「無表情で時々笑うだけ」ではなく女優を感じました。
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