hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Bewilderment

2024年12月31日 | 洋書
 とても良いレビューを読んで興味を持った本なのですが、タイトルの意味もわからず、その後本の紹介文やあらすじなどを読んで完全に勘違いして手にしてしまった作品。
 こんな骨太な作品で、苦しく辛い読書時間を過ごすことになるとは……
 あの広告というか紹介文ダメじゃないかなー、なんか本来のテーマや作者のメッセージとかけ離れてるような気がする。
 というわけで、私もここでこんな話です、って中途半端には書けないくらいの深い深い(これ便利な言葉)内容でして、読むために相当な覚悟を必要とします。

 7 out of 10 

 作品の良し悪しではなく、太刀打ちできないくらい難解だったという意味でこの評価。
 良い作品には間違いないし、多くの人に読んでほしいとは思うので、日本語訳での読書もおすすめ。
 ただし繰り返しにはなりますが、心の準備と覚悟を決めてじっくり読む時間を確保する必要あり。
コメント

お探し物は図書室まで

2024年12月27日 | 和書
 たまにはこういうほんわか系も良いですね。

 9 out of 10

 普段読まない分新鮮でしたし、癒されました。
 減点は、各作品の主人公が似たような性格をしていることです。みんな素直で感受性が高い。キャラを立たせるために躍起にならないという意味では逆に好きかもしれないですが、それにしてもちょっと気になりました。
コメント

Yellow Wallpaper

2024年12月22日 | 洋書
 産後鬱になった女性の日記として書かれたホラー。
 日記を書いている女性のワードセンスが魅力的。

 7 out of 10

 設定が産後鬱への理解度が薄い時代であり、女性が抑圧された時代であるため、ショートストーリーでありながらフェミニズムなどについて多く語られた有名作品です。
 英語と日本語の両方を読みました。
コメント

Color Purple

2024年12月13日 | 洋書
 これまでにたくさんの黒人差別を扱った作品を読んできましたが、一番有名なのでは?と思っていたこの作品は読まずにきてました。
 今でこそ差別を扱った作品は飽和状態ですが、この作品が出版された頃にこの内容とあれば相当前衛的であっただろうと思います。
 予想と違い人種差別よりも女性差別に重点が置かれています。それも背景には人種差別があってのことではあるのでしょうけど。
 私が1番興味深く読んだ点は、アフリカの黒人から見たアメリカの黒人に対する感情について描かれているところです。そういえば今までに読んだことも聞いたこともなかったような気がします。アフリカの話、アメリカの話、イギリスの話、それぞれをたくさん読んだことがあるけれど、この時代に一つの作品に含まれているということが、この作家の視野の広さや経験に基づいていることを表していて、それがこの作品の魅力なのだと思います。

 8 out of 10

 最近は人種差別と移民問題、それにLGBTQを扱えば話題にもなるし評価もされる風潮にあるので、こんなこと言ったらダメなんでしょうけど、ちょっと飽きてきています。なんとなくどれも似たような感じというか、、、、とにかくそればっかり、っていうか、、、、
 私が好んで選んでるような気もするのですが(笑)、恋愛小説もクライムサスペンスもそれほど好きじゃないとなると、どうしてもそういうのになってしまいますものね。
 それらに比べると、この作品は一味も二味も違う感じがします。意外と過剰な主張もみられませんので、フラットな気持ちで読むこともできます。ずっと読みたいと思いつつも、主張が激しいのでは?とちょっと敬遠していたのだけれど、読んで良かったです。
 来年は近年の話題作よりも、こういったモダンクラシックやクラシックをもう少し読んでいこうかなと思っています。
 
コメント

映画 Wicked

2024年12月10日 | 映画
 映画館に観に行きました。
 Amazonプライムに入っていると、月に2枚安い映画のチケットが買えるらしいです。
 評判通りとても良かったです。
 アリアナグランデ出演のファンタジーでしょ?なんて思ってる方、良かったですよー、彼女。とにかく可愛いですし、演技も歌も上手。
 主人公の歌声が見た目のイメージでドスの効いた感じかと想像していたのですが、意外と可愛らしい。それでいてパワフルで、ラストのシーンが特にですがど迫力でした。
 なんならウエストエンドのミュージカルより好きかも。
 けど続きは来年の今頃なんだそうです。なんか冷めますねぇ。
 
 4 out of 5

 鑑賞後に「王子がややおじさんだけどカッコいいよね」と言った私に、「Bridgertonのアンソニーだと気づいてなかったのね、やっぱり」と娘。近頃ホント人の顔が覚えられません。
 
 
 
コメント

Under the Whispering Door

2024年12月02日 | 洋書
 死後の世界を描いた物語。
 設定的には別作品でいうと「Midnight Library」というよりはどちらかというと「死役所」に似た感じです。こちらは役所ではなくティーショップです。
 設定も良いですし、扱ってるテーマも良く非常に読みやすい悪くない作品なのですが、あんまり好みの作品ではないです。
 ちょっとユーモアのセンスがダサいというか子供っぽいと感じちゃって。

 6 out of 10

 気づかなかったのですが、前にも同じ作家の人気作品を何の理由もなく投げ出しています。タイプじゃないんでしょうね。
 今回は娘が友達から貰ったので本棚に入っていました。せっかく読み終わっても手放すわけにもいかず、本棚のスペース作りにはなりませんでした、残念。
 近いうち読む予定の本も、同じ作家の別の作品を以前に読んでそれほど好きじゃなかったのに気づかず買ってしまっています。こういうパターンでの成功率ってどうなんでしょうね。
 今年は比較的読書の当たり年だと思ってるのですが、ここへきてちょっと様子が変わってきたかな?
コメント