平成24年5月23日(水)
中央アルプス・木曽駒ケ岳山頂。
素晴らしい天気で素晴らしい景色。
もう、言うことなし。
北アルプス。
何度みてもぐっと来る宝剣岳。
山頂にはお社がある。
とりあえずは黙って参拝。
本来であれば、サングラスや帽子を取り2礼2拍手1礼の作法でなければならないが・・・・。
省略・・・・。
山頂でエネルギー補給。
ゼリー飲料を飲み梅しばをポリポリかじる。
で、下山開始。
バックカントリーを楽しむ人は駒ケ岳東面の斜面を駒飼ノ池方面に滑り込み、上り返すなどして
滑りを楽しむようであるが、今日は夕方、用事があるし、第一、上り返しは絶対嫌だ。
そんなわけで駒ケ岳から中岳の鞍部までのちょこっと下りだけ滑り降りる。
鞍部からはスキーを担ぎ雪のほとんどない斜面を登り返す。
すぐに中岳山頂に到着。
小さな社の向こうには御嶽山が見える。
中岳からほんの少しの下り。
またまた宝剣岳。
ここから乗越浄土の向こうに見える2911mピークに向かう。
稜線の一番左の高みがそのピーク。
稜線の向こうに千畳敷に続く斜面があるはずだ。
2911mピークに向かう途中、振り返る。
ついシャッターを切ってしまう宝剣岳。
本当は、あのピークを極めたかったが、山頂直下の斜面が急で滑ったらまず止まらないような
臆病者には不向きなルートのようで、後ろ髪を引かれる思いもなく宝剣岳はパス。
しかし、いずれは山頂に立ちたいものだ。
そして中岳。
確かに滑り込んだら気持ちのよさそうな広大なバーン。
もうそこが2911mピーク。
この先の左側斜面(北斜面)は急になってくる。
ピーク到着。
しつこく宝剣岳。
そして中岳と右端が木曽駒ケ岳。
ほんとうに素晴らしい天気でよかった。
大満足。
さあ、下に小さく見える千畳敷駅に向かって下り始めるぞ。
斜面はザラメ雪、よい傾斜で気持ちよく下ることができる。
右側に宝剣岳を見ながら一気に下る。
雪は下までつながっている。
大きくターンしながら滑り降りる。
千畳敷に帰着。
大満足である。
赤い線が滑ってきたルート。
千畳敷はいろいろな斜面があり、初級者から超上級者まで楽しめるだろう。
また訪れてみたい。
千畳敷を後にしてロープウェイで下山。
「南アルプスの稜線の後ろに富士山が見える。」
そんな声が聞こえた。
へー、そうなんだ。
よーく見ると、なるほど、富士山の頭らしい白いシルエットが見える。
残念ながら近視のため遠くはよく見えない。
しかし、これだけ天気が良く、大展望を楽しむことができたので100点満点の山であった。
最後に駒ヶ根インターから宝剣岳方面。
◆◆◆今日の感想◆◆◆
最高の天気。
言うことなし。
紅葉も素晴らしいらしい。
宝剣岳山頂が呼んでいる。
■今回のコースタイムです。
08:35 千畳敷駅
09:32 乗越浄土
10:29 木曽駒ケ岳
11:42 伊那前岳の手前 2911mピーク
12:14 千畳敷駅帰着
■GPSのログです。(クリックで大きくなります。)
■そして今回の費用です。
2600円 道路通行料・行き 八王子IC~駒ヶ根IC
3150円 道路通行料・帰り 駒ヶ根IC~八王子IC
500円 菅の台バスセンター駐車代
3800円 菅の台~しらび平往復バス料金・ロープウェイ往復料金
4100円 ガソリン代(走行距離464.2km。燃費17km/L・ガソリン150円/Lとして)
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14150円 合計(飲食費含まず)
※車で50km寄り道しています。
日本百名山 第74座 木曽駒ケ岳 終わりました。
さてさて、次は、どこを目指そうか。
平成24年5月23日(水)
中央アルプスの木曽駒ケ岳に行った。
早朝、東京を出て中央道の駒ヶ根ICから菅の台バスセンターに向かう。
駐車料金500円を支払いここに車を止める。
7:00始発の路線バスで駒ケ岳ロープウェイ駅のしらび平まで。
駐車場とバス停から見える宝剣岳方面の山。
しらび平から一気に標高1000mを登り、千畳敷駅へ向う。
ロープウェイ車中から。
上がるにつれ、雪化粧の山が。
眼下には滝なども見える。
千畳敷駅が見えてきた。
千畳敷は、別世界。
まだ一面雪景色。
眼前に険しい宝剣岳がそびえ、アルペン的な雰囲気はテンションをあげる。
写真中央の鞍部が乗越浄土。
その左に突き出た岩峰が宝剣岳。
もたもた準備をしてさあ、出発。
ゲレンデを突っ切って乗越浄土へ。(本当は、ここを横切るとゲレンデの係員に怒られるらしい)
先を行く登山者。
乗越の上部は傾斜が急であるが雪は緩んでおり心配ない。
かちこちだったら怖い滑り台になるだろう。
夏道をとらず、雪渓を詰め上がると乗越浄土の少し上にでる。
登ってきた斜面。
上部は急で雪渓の幅が狭いため、スキーの初級者には手ごわい斜面。
今日はスキーを担いできているが帰りは別コースから下る予定。
雪原にひょっこりと宝剣岳の山頂が見えた。
天狗荘などのまだ小屋は閉まっている。
宝剣山荘の向こうに宝剣岳。
目的の木曽駒ケ岳は見えない。
まずは中岳へ向かう。
中岳を越すと木曽駒ケ岳がようやくその姿を見せる。
向こうには御岳山が遠望できる。
振り返って宝剣岳。
檜尾岳へ続く稜線も素晴らしい眺め。
乗越浄土の向こうには南アルプスが広がる。
中岳との鞍部からは駒ケ岳までほんの少しの登り。
山頂が見えてきた。
駒ケ岳2956m山頂到着。
お決まりのパチリ1枚。
24年5月20日
クラブ仲間と新緑の奥多摩・大菩薩方面にマウンテンバイク走行を楽しんできた。
マウンテンバイクでは木の根混じりの登山道の押しは辛い。
なだらかな尾根道になるとなかなか楽しい。
山スキーもマウンテンバイクも下りが最高。
そして・・・・・
下り終えたところで・・・・・温泉+山菜天婦羅+もちろんビール!
楽しい仲間と楽しいビール、あ~、生きていて良かった。
これ、大げさではありません。
平成24年5月12日(土)
クラブ仲間の3人で北アルプス・乗鞍岳に山スキーを楽しみに出かける。
本当は、東北の鳥海山を狙っていたのだが、天気予報が良くなかったため、場所を変更。
500km以上走って現地が雨だったら目も当てられない。
そんな訳で、急遽、行き先変更で乗鞍岳となった。
メンバーは、ハナタレ爺とクラブ随一のアスリート・マコゾッキーさんと私。
東京を深夜に出発し、松本の先の道の駅・風穴の里で仮眠。
朝、乗鞍の三本滝駐車場に移動。
ここから乗鞍・位ヶ原山荘行きのバスに乗車する。
土曜日とあって、スキー客は大勢。
始発は、大型バス5台の運行であった。
ここから歩きはじめ、除雪の進んだ道を登る。
雪の廊下。
なかなかの迫力。
草木のない大きな雪原:肩の小屋口(バス停)が見えてきた。
このころから視界はすぐれず、風も強く、地吹雪のように雪が吹き付けるようになった。
視界はきかない。
しかし、乗鞍には以前にも訪れており道に迷うはずはない・・・・・・・はずだった。
目指すところは蚕玉岳~朝日岳の鞍部付近。
傾斜は強いが、ここまで詰め上がれば剣ヶ峰山頂はすぐの場所である。
ひたすら進み、大きく向きを変えて登り続ける。
他の登山者の姿も時折確認できる。
そのうち、前方に這松帯が見えてきた。
ここを越して、少し登れば目的地の鞍部に出るはずだ。
ところが這松帯の横断がやけに長い。
おかしい。
振り返って後続のメンバーに声をかける。
「ここ、違うかもしれない。」
すると、その人は見ず知らずの他人だった。
3人パーティのはずが・・・・いつの間にか1人である。
いまさら戻る気はしない。
他のメンバーは、這松帯を避けて下にまわりこんだのであろう。
怪しい雰囲気で雪斜面に戻ると、登っているはずが水平と言うよりはやや下り始めた。
こりゃーおかしい。
視界の利かない中、突然、眼前に大きな建物が現れた。
「あちゃー、肩の小屋だよ。」
まいったな。
小屋にはたくさんの登山者(スキーヤー)がいる。
自分が登っている時、時々見える他の人は、皆、朝日岳を目指していると思っていた。
彼ら、摩利支天岳を目指していたんですね。
他のメンバーと合流できるであろうか・・・・・・。
ものすごく不安な時間が経過する。
そのうち、メンバーが到着。
一安心した。
ハナタレ親父さんは
「俺のGPS,調子が悪い。」
と思っていたとのこと。
GPSの調子じゃないでしょう。
あんたが調子わるいんだよ。
もちろん、自分などはGPSはもちろん、地図・コンパスですら確認していない。
(本当は、地図も忘れてきた。)
ただ絶対的な自信を持ってひたすら進んでいたのだから、人のせいにはできません。
天気はすぐれず、精神的なダメージもあったので登頂ギブアップの声があがると期待した。
ギブアップはなかった。
突然、一瞬ではあるが、眼前に小屋前~朝日岳の大斜面が見渡せた。
山頂に向かう人が小さく見える。
「うひゃー、まだ、あれを越さなきゃならないのか!」
そこから山頂までは春山とは思えない厳しい状況であった。
風は強く、雪が吹き付け視界はない。
雪面はパリパリに凍っている。
山頂下にスキーをデポしてアイゼンに履き替える。
剣ヶ峰3026m山頂到着。
まったく展望なし。
とにかく、お決まりの記念、パチリ1枚。
山頂社の陰に逃げ込む。
風が強く、小屋にはエビのしっぽが張り付いている。
ここは真冬。
穏やかな春山ではない。
先日の白馬岳でも天気が荒れ6名が亡くなった。
軽く見ていると自然の強烈なしっぺ返しを食らう。
山頂に長居はできない。
すぐに下山開始。
今、登ってきたばかりの斜面を下り始める。
足跡・トレースなど見えない。
「強い風でトレースが飛ばされたんだな。」
「おーい」
声がかかる。
「こっちだろう!」
なんということだ。
北に下るはずが90度ずれて西に向って下り始めたのだった。
ミスコース。
登りに引き続いて、下りでも・・・・・・。
なんと言ってよいのか・・・・・・言い訳できない。
スキーのデポ地点まで戻り、滑降して下山する。
後は下るだけだ。
しかし、今日は上部は固い雪面で転ぶとけっこう落ちるかもしれない。
山頂下の斜面は避けて、朝日岳下部のすこし傾斜の落ちたところを選んで下る。
天候・視界は相変わらず。
スキーのコントロールが難しい。
それでも充分に楽しむことができた。
振り返るとダイナミックな展望が広がり始めた。
もう少し早く雲が流れ去って入れればよかったのに。
だんだん雪も緩んできた。
しかし、三本滝の駐車場まで雪が繋がっており、ルート全てスキーで下ることができた。
無事、下山。
今日の乗鞍岳・剣ヶ峰は、厳しい冬の山であった。
ミスコースの失敗を忘れず、過信・慢心のないようにしなければならない。