アエネアスの目指した<エノス>の地は、現在、トルコの西端に位置するエネズ市の辺りではなかろうかと思われる。エネズ市は、北より流れ下ってきているエブロス川の河口より、すこしさかのぼった左岸にある市である。このエブロス川の向こうはギリシアである。
ブルガリア、ギリシアの北東地方、トルコの北西地方の一帯は、エブロス川、及び、その支流を中心にして東は、黒海に至る地方(バルカン半島)は、広大な平野であり、古代トラキア文明の栄えたところでもある。エネズ市からの北には、GOTU山の丘陵があり、さらに、その北にはGALAの湖がある。
ギリシア本国の狭い平野とは比較にならない広い平野が、このエネズ市の北に広がっているのである。
トロイ戦役の、この時代のトラキアの平野のあちこちに、小さな砦を築き、小豪族、いや、領主が割拠して、1000人足らずの人民を擁して覇を競い、戦闘に明け暮れ、一部族として存在していたのである。
アエネアスと対峙する、ポリメストルの率いる部族は、そういった部族の中でも大の部類に属していた。
ブルガリア、ギリシアの北東地方、トルコの北西地方の一帯は、エブロス川、及び、その支流を中心にして東は、黒海に至る地方(バルカン半島)は、広大な平野であり、古代トラキア文明の栄えたところでもある。エネズ市からの北には、GOTU山の丘陵があり、さらに、その北にはGALAの湖がある。
ギリシア本国の狭い平野とは比較にならない広い平野が、このエネズ市の北に広がっているのである。
トロイ戦役の、この時代のトラキアの平野のあちこちに、小さな砦を築き、小豪族、いや、領主が割拠して、1000人足らずの人民を擁して覇を競い、戦闘に明け暮れ、一部族として存在していたのである。
アエネアスと対峙する、ポリメストルの率いる部族は、そういった部族の中でも大の部類に属していた。
