そして、振り返った。そこが草と潅木の原野であることは第一候補地となんら変わらなかった。
一同の認識の中には、第三の候補地を云々する気は失われていた。
イリオネスはアエネアスに歩み寄り、第三の候補地を確かめた上で協議するか否かについて質した。
『その必要はないと思う。第一候補地か、第二候補地かで話し合い、決めればそれでいい』
『判りました』 イリオネスは一同に声をかけた。
『諸君、歩きながら考えてくれたまえ。これから第一候補地に戻る。そこで決定の話し合いをしたい』
一同の認識の中には、第三の候補地を云々する気は失われていた。
イリオネスはアエネアスに歩み寄り、第三の候補地を確かめた上で協議するか否かについて質した。
『その必要はないと思う。第一候補地か、第二候補地かで話し合い、決めればそれでいい』
『判りました』 イリオネスは一同に声をかけた。
『諸君、歩きながら考えてくれたまえ。これから第一候補地に戻る。そこで決定の話し合いをしたい』
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