砦の方角から、こちらに向かってくる二つの人影が見えた。まさに思惑(おもわく)の接近遭遇であった。
『おうつ!オキテスではないか。帰りが少々遅くなったようだな、何かあったのか』
『いやいや、申し訳ない。釣り糸を海に入れたら、面白いくらいに釣れるじゃないか、つい夢中になってな。ところで森を見てきたのか。いい用材が伐りだせそうか。造船のこと、統領から正式なゴーサインが出たそうじゃないか、よかった』
『おう、それについては、砦に帰って詳しく話す。それから今後のこともな。期間は40日、目一杯だ。お~お、カイクス、お前、一緒か忙しくなるぞ。オロンテスは、小麦の事もある、造船の仕事にしばりつけとくわけにもいかん。仕事が順調に動き出したらお前と俺とが主役になる、よろしく頼む』
『判った、パリヌルス。いい仕事をしようぜ。おい、お前カイクス、俺たち二人の助手を努めろ。判ったか』
『判りました。しっかりやります』
『そうだ、しっかり努めてもらう。いいな』
『おうつ!オキテスではないか。帰りが少々遅くなったようだな、何かあったのか』
『いやいや、申し訳ない。釣り糸を海に入れたら、面白いくらいに釣れるじゃないか、つい夢中になってな。ところで森を見てきたのか。いい用材が伐りだせそうか。造船のこと、統領から正式なゴーサインが出たそうじゃないか、よかった』
『おう、それについては、砦に帰って詳しく話す。それから今後のこともな。期間は40日、目一杯だ。お~お、カイクス、お前、一緒か忙しくなるぞ。オロンテスは、小麦の事もある、造船の仕事にしばりつけとくわけにもいかん。仕事が順調に動き出したらお前と俺とが主役になる、よろしく頼む』
『判った、パリヌルス。いい仕事をしようぜ。おい、お前カイクス、俺たち二人の助手を努めろ。判ったか』
『判りました。しっかりやります』
『そうだ、しっかり努めてもらう。いいな』