『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY          第4章  船出  41

2012-01-06 08:40:01 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 日没間近かの頃には、トリタスが手配した、荷役に使用する小舟10艘と水夫たちが到着していた。それとともに、魚の干物も70梱包余りも届けられていた。
 オキテスが砦に帰って来た。彼は、作業を続けているオロンテスに声をかけた。
 『お~っ、オロンテス、作業の進み具合は。どんなだ』
 『お~っ、オキテス、ご苦労っ!まあ~まあ~だ、順調に事はいっている』
 『ところでだな、オロンテス。第五船、第六船の点検整備は終わった。補修箇所の補修も全て終えた。明日、朝から荷積みにかかっていいぞ。そこでだ。ただ積み込めばいいというわけにはいかん。洋上に浮かぶ船のことだ、バランスよく洋上に浮かんでいなければならない。この荷積み作業に詳しい、俺の手の者が積み込み作業の差配と積み込みを手伝うがどうだ。いいか』
 『お~っ、それは願ってもないことだ。積み込みを手伝ってくれるのか、それは有り難い。オキテスの言う、そのあたりのことに事については俺は詳しくはないのだ。それは願ってもないことだ、有り難い。よろしく頼む』
 『あ~あ、それから、トリタスから、小舟10艘と水夫たちが到着している。それに魚の干物が大量にとどいている。浜に山積みしている、それでいいか。ただ、夜露の心配があるので、コモガケをしておいた。それでいいか。それから、水夫たちのこと、お前に引き継いでおく、彼らの宿舎と夕めしのことを頼んでおくぞ』
 『判りました。いいですとも、いいですとも、品物の検分と水夫たちのことは、私が計らいます』
 オロンテスは、あとをアンテウスに任せ、浜へ徒歩を向けた。



 お詫びいたします。昨日の投稿で字を間違えました。一行目です。
 イリオネス軍団長の激としました。檄に訂正いたします。
 深くお詫びいたします。
               山田 秀雄