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『判りました。全て、その予定で事を運びます。統領のほうも、その予定に合わせて準備のほうをしていただければよろしいと思います。その予定を決定として準備を整えます』
イリオネスは、トリタスのほうへ顔を向けた。
『トリタス、天候のめぐり具合は、そのようか。風の具合はどのように考えられる』
『三日後の天候は晴れ、風は北からの大陸降ろし、やや強めの風と思われます。船足は、満帆航走、順調に速めが期待できます。いよいよ、皆さんと別れのときとなりますね。航海の無事を祈って止みません。さびしくなります』
『トリタス、そのように感傷的になるな。それから、昨日は有難う。いろいろ配慮してくれて有難う、深く礼を言う。全く感謝にたえない』
イリオネスは、頭をたれて礼を述べた。なおも感謝の言葉を続けた。
『あ~あ、それから、この地に残して行く者たちをお前の生活圏に快く受け入れてくれて、本当に有難う。これについても重ねて深く礼を言う』
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