『イリオネス軍団長、さきに試走した戦闘艇のことですが、いい船に出来あがっていますな。いい船を造られました。このテカリオン、船について詳しいのかと言われるとそうではないが』
ジイ~ッとイリオネスの目を見る。
『前回の訪問から数か月、この間にえらく進歩されています。そのうえ、建造の場とその設備、また建造作業に携わる者たちもとても立派です』
『テカリオン船長、そのように言われると照れますな。ただただ海洋を不安なく航海する安心度の高い、いい船を造り、それを使う人に届けたい。それが統領以下この仕事に携わる私らの心情です』
『よく理解しました。私にできることがあれば何なりと申し付けてください。あなた方の役に立ちたい、そのように考えています』
『船長、ありがとう。その言葉、遠慮せずいただく!』
イリオネスは、語尾を力強く言って気持ちを伝える。
好条件とは言い難い海上状況で戦闘艇と改造ヘルメス艇の試走を終える。
イリオネス、テカリオン、パリヌルスがヘルメス艇から降りて浜に立つ。
イリオネスがアエネアスのいる場の会所へと向かう。
テカリオンがパリヌルスに話しかける。
『パリヌルス、試走でお前らが造った船についてよく解った。俺が2艇を引き取る。その引きとる価格と条件について話し合わないといけない。どのように事を運ぶ?』
『おう、そのことか。それについては軍団長に話を通してある。引き渡し引き取りの件を話し合ってくれ。その場の準備は俺がする』
パリヌルスが陽の位置を確かめる、口を開く。
『テカリオン、陽は思ったより高い位置にある。この頃合いだ。少々休んでいてくれ』
『おう、了解!俺は二人を連れて浜においてある船を彼らに見せる。準備ができたら呼びに来てくれ』
『おう、了解!』
パリヌルスは、場の会所に足を運ぶ、アエネアスとイリオネスが戦闘艇とヘルメス艇の試走状況、テカリオンと交わした話のやりとりについて話し合っている。
『ほう、そうであったか。テカリオンがそのように言っているのか?心強いように感じさせる言葉だな』
『はい、そうです。完成した戦闘艇ですが、気に入ったようです。テカリオンが望んだ条件を満たしているようです』
アエネアスがうなずく。
『イリオネス、戦闘艇を構想し設計したパリヌルスを誉めてやってくれ。そして、それを造りあげた者らを誇りに思う。言葉をかけてやってくれ』
『解りました』
二人が会所に足を運んできたパリヌルスに気づく。
『おう、パリヌルス、何か用か?まあ~、腰を下ろせ』
『はい、テカリオン船長をのせての試走を終えました』
『おう、ご苦労であった。軍団長から試走状況についての話は聞いた。テカリオンが出来あがった戦闘艇に満足しているようだな。重畳!』
『はい、そのようです。私として、その件について安堵しています。テカリオン船長が戦闘艇の引きとりについて話したいと言っています』
イリオネスがパリヌルスに問いかけた。
ジイ~ッとイリオネスの目を見る。
『前回の訪問から数か月、この間にえらく進歩されています。そのうえ、建造の場とその設備、また建造作業に携わる者たちもとても立派です』
『テカリオン船長、そのように言われると照れますな。ただただ海洋を不安なく航海する安心度の高い、いい船を造り、それを使う人に届けたい。それが統領以下この仕事に携わる私らの心情です』
『よく理解しました。私にできることがあれば何なりと申し付けてください。あなた方の役に立ちたい、そのように考えています』
『船長、ありがとう。その言葉、遠慮せずいただく!』
イリオネスは、語尾を力強く言って気持ちを伝える。
好条件とは言い難い海上状況で戦闘艇と改造ヘルメス艇の試走を終える。
イリオネス、テカリオン、パリヌルスがヘルメス艇から降りて浜に立つ。
イリオネスがアエネアスのいる場の会所へと向かう。
テカリオンがパリヌルスに話しかける。
『パリヌルス、試走でお前らが造った船についてよく解った。俺が2艇を引き取る。その引きとる価格と条件について話し合わないといけない。どのように事を運ぶ?』
『おう、そのことか。それについては軍団長に話を通してある。引き渡し引き取りの件を話し合ってくれ。その場の準備は俺がする』
パリヌルスが陽の位置を確かめる、口を開く。
『テカリオン、陽は思ったより高い位置にある。この頃合いだ。少々休んでいてくれ』
『おう、了解!俺は二人を連れて浜においてある船を彼らに見せる。準備ができたら呼びに来てくれ』
『おう、了解!』
パリヌルスは、場の会所に足を運ぶ、アエネアスとイリオネスが戦闘艇とヘルメス艇の試走状況、テカリオンと交わした話のやりとりについて話し合っている。
『ほう、そうであったか。テカリオンがそのように言っているのか?心強いように感じさせる言葉だな』
『はい、そうです。完成した戦闘艇ですが、気に入ったようです。テカリオンが望んだ条件を満たしているようです』
アエネアスがうなずく。
『イリオネス、戦闘艇を構想し設計したパリヌルスを誉めてやってくれ。そして、それを造りあげた者らを誇りに思う。言葉をかけてやってくれ』
『解りました』
二人が会所に足を運んできたパリヌルスに気づく。
『おう、パリヌルス、何か用か?まあ~、腰を下ろせ』
『はい、テカリオン船長をのせての試走を終えました』
『おう、ご苦労であった。軍団長から試走状況についての話は聞いた。テカリオンが出来あがった戦闘艇に満足しているようだな。重畳!』
『はい、そのようです。私として、その件について安堵しています。テカリオン船長が戦闘艇の引きとりについて話したいと言っています』
イリオネスがパリヌルスに問いかけた。