イリオネスは、ためらうことなくテカリオンの要請に答える。
『これはこれは、ありがとうございます。テカリオン船長、その要請、承諾します。総額2100ドラクマということでよろしいですね』
『よろしいです。私からの要請を受けていただいて、ありがとうございます。深く礼を言います』
イリオネスとテカリオンが席から起ちあがる、両者の『誠意の出精』が決めた価格である。二人のあいだには何らの異存もない、二人は商談の決着を握手で締める。
周りの者らも起ちあがる、この光景の感動に盛大に拍手をする。商談が終わる。
イリオネスがパリヌルスに声をかける。
『パリヌルス、聞いての通りだ。オキテスとドックスを呼んできてくれ』
パリヌルスは、オキテスとドックスを呼びに走る、間をおくことなく二人が場に顔を見せる。
イリオネスがオキテスに商談の決着を話し、用件を伝える。
オキテスがドックスに戦闘艇の帆一式4枚2艇分と櫂24本の調製事情を尋ねる。
『はい、明日、午前中に全品を取りそろえます』
オキテスが『ドックス、間違いなくいけるな!』と念を押す。
オキテスがその旨をイリオネスに伝える。それを受けて、イリオネスがテカリオンに伝える。
『了解しました。ありがとうございます。よろしく願います。決済は明日午前中に行います。なお、パリヌルスから聞きました、新々艇の発注の件、これの返事もしたいと考えています』
『それはそれは、ありがとうございます。何よりです』と応える。
二人のやりとりを見て聞いていたアエネアスが姿勢を改めてテカリオンに声をかける。
『テカリオン船長、いろいろとありがとう。君に心から礼を言う!』と言って手をさしのべる、さしのべられた手を強く握るテカリオン、二人は目を合わせる、目で感謝の言葉を交わす。
アエネアスと握手を終えたテカリオンは、イリオネスに手を差し出す、ありがとうの気持ちを込めて強く握るイリオネス、小麦の商談、建造依頼の戦闘艇の引き取り引き渡し、商談が完結する。
テカリオンがパリヌルスに体を向ける。
『おう、パリヌルス、お前はいい船を考えてくれた。俺の望んだとおりの船に仕あがっている。ありがとう、礼を言う』と言い終えてオキテスとドックスのほうに身体を向ける、声をかける。
『オキテス隊長にドックス棟梁、いい船を造ってくれました。あなた方が精魂を込めて造ってくれた戦闘艇2艇を引きとりました。いい商いができると考えています。ありがとう』
オキテスがテカリオンの言葉にこたえる。
『テカリオン船長、我々に戦闘艇を造らせてくれました。このことに礼を言います。本当にありがとう!建造に携わった者ら一同に代わって礼を言います』
『おう、オキテス隊長、そのように考えていてくれるとは、このテカリオン、君らに感謝の気持ちが胸にあふれている』
テカリオンは、パリヌルスら三人とかわるがわる握手を交わす、力強く手を握り合う。
会所に会同した一同が握手をして話し合いを終えた。
『これはこれは、ありがとうございます。テカリオン船長、その要請、承諾します。総額2100ドラクマということでよろしいですね』
『よろしいです。私からの要請を受けていただいて、ありがとうございます。深く礼を言います』
イリオネスとテカリオンが席から起ちあがる、両者の『誠意の出精』が決めた価格である。二人のあいだには何らの異存もない、二人は商談の決着を握手で締める。
周りの者らも起ちあがる、この光景の感動に盛大に拍手をする。商談が終わる。
イリオネスがパリヌルスに声をかける。
『パリヌルス、聞いての通りだ。オキテスとドックスを呼んできてくれ』
パリヌルスは、オキテスとドックスを呼びに走る、間をおくことなく二人が場に顔を見せる。
イリオネスがオキテスに商談の決着を話し、用件を伝える。
オキテスがドックスに戦闘艇の帆一式4枚2艇分と櫂24本の調製事情を尋ねる。
『はい、明日、午前中に全品を取りそろえます』
オキテスが『ドックス、間違いなくいけるな!』と念を押す。
オキテスがその旨をイリオネスに伝える。それを受けて、イリオネスがテカリオンに伝える。
『了解しました。ありがとうございます。よろしく願います。決済は明日午前中に行います。なお、パリヌルスから聞きました、新々艇の発注の件、これの返事もしたいと考えています』
『それはそれは、ありがとうございます。何よりです』と応える。
二人のやりとりを見て聞いていたアエネアスが姿勢を改めてテカリオンに声をかける。
『テカリオン船長、いろいろとありがとう。君に心から礼を言う!』と言って手をさしのべる、さしのべられた手を強く握るテカリオン、二人は目を合わせる、目で感謝の言葉を交わす。
アエネアスと握手を終えたテカリオンは、イリオネスに手を差し出す、ありがとうの気持ちを込めて強く握るイリオネス、小麦の商談、建造依頼の戦闘艇の引き取り引き渡し、商談が完結する。
テカリオンがパリヌルスに体を向ける。
『おう、パリヌルス、お前はいい船を考えてくれた。俺の望んだとおりの船に仕あがっている。ありがとう、礼を言う』と言い終えてオキテスとドックスのほうに身体を向ける、声をかける。
『オキテス隊長にドックス棟梁、いい船を造ってくれました。あなた方が精魂を込めて造ってくれた戦闘艇2艇を引きとりました。いい商いができると考えています。ありがとう』
オキテスがテカリオンの言葉にこたえる。
『テカリオン船長、我々に戦闘艇を造らせてくれました。このことに礼を言います。本当にありがとう!建造に携わった者ら一同に代わって礼を言います』
『おう、オキテス隊長、そのように考えていてくれるとは、このテカリオン、君らに感謝の気持ちが胸にあふれている』
テカリオンは、パリヌルスら三人とかわるがわる握手を交わす、力強く手を握り合う。
会所に会同した一同が握手をして話し合いを終えた。