エドモン浜頭が慎重な口ぶりで話し始める。
『オキテス隊長、いいですかな、事の詳しい事情については、語らないが、テムノス浜頭のレテムノン、俺のイラクリオン、互いに集散所と取り交わした商取引に関する権限を持っている。解りますな』
『はい、解ります』
エドモン浜頭がオキテスと合わせる目が鋭い。
『レテムノンにおいてはテムノス、イラクリオンにおいては俺だが、クノッソスの集散所に話を通して、船舶の展示試乗会を催行する!オキテス隊長、いいですかな!そのように決めました』
『ありがとうございます!了解しました。よろしく願います』
『そのように、我々のほうで取り計らいます。集散所方の船舶の売り出し、展示試乗会の開催をやります。今夜、マリアにおいて開催の日程、催行の計画等の詳細を打ち合わせます』
『解りました。よろしく願います。ありがとうございます』
三人が手を握り合う、オキテスが感謝の意を込めてテムノス浜頭の手を握りしめる、オキテスの気持ちがテムノス浜頭に通じていく。
三人の心をカタチにしてくれるエドモン浜頭、握り合った三人の手のひらの血脈を通して、船舶の売り出し展示試乗会の開催が決まる。
いい風に押されて一行が乗った艇がマリアに着く。
『お~お、オキテス隊長、なかなかいい走りじゃないか、早く着いたな』とエドモン浜頭が艇の走りを誉める。
エドモン浜頭が集散所との交渉要領をオキテスに説明する。
『解りました。その要領でマリアの集散所と話し合います』
『おう、それでいい!我らのほうは、明朝、集散所と話をして折り合いをつける』
『解りました』
『明日、話し合いを終えて、イラクリオンへ帰る。以上だ』
『全て、了解しました』
オキテスの返事を聞いて、テムノス浜頭が告げる。
『今夜の打ち合わせは、エドモン浜頭のマリアの営業所で話し合う。オキテス隊長、俺らはこの係留岸壁の浜で待っている』
『解りました。では、行ってきます』
オキテスは、漕ぎかた一同を浜に残し、持参した手みやげを持って、マリアの集散所へ歩を運ぶ。
オキテスがマリアの宮殿の前に立つ、建物を見あげる、キドニアの宮殿と同じデザインである。その左横にある集散所の建物に目を移す、これもキドニアの集散所と同じカタチで建っている。
オキテスは大きく息を吸い込む、吐く、意が固まる、一歩を踏み出す。
身体から力みが抜けている、歩運びがすんなりと出る、集散所の玄関の戸口に立つ、集散所の者が声をかける。
『こちらにおいでになったのですか?どちらの方ですかな?』
『はい!キドニアから来ました。船舶を建造している者です。船舶担当の方に、そのように伝えていただければよろしいのですが』で言葉を切り自分の名を告げる。
『私は、オキテスと言います』
『解りました。少々待ってください』
船舶の担当が顔を見せた
。
『オキテス隊長、いいですかな、事の詳しい事情については、語らないが、テムノス浜頭のレテムノン、俺のイラクリオン、互いに集散所と取り交わした商取引に関する権限を持っている。解りますな』
『はい、解ります』
エドモン浜頭がオキテスと合わせる目が鋭い。
『レテムノンにおいてはテムノス、イラクリオンにおいては俺だが、クノッソスの集散所に話を通して、船舶の展示試乗会を催行する!オキテス隊長、いいですかな!そのように決めました』
『ありがとうございます!了解しました。よろしく願います』
『そのように、我々のほうで取り計らいます。集散所方の船舶の売り出し、展示試乗会の開催をやります。今夜、マリアにおいて開催の日程、催行の計画等の詳細を打ち合わせます』
『解りました。よろしく願います。ありがとうございます』
三人が手を握り合う、オキテスが感謝の意を込めてテムノス浜頭の手を握りしめる、オキテスの気持ちがテムノス浜頭に通じていく。
三人の心をカタチにしてくれるエドモン浜頭、握り合った三人の手のひらの血脈を通して、船舶の売り出し展示試乗会の開催が決まる。
いい風に押されて一行が乗った艇がマリアに着く。
『お~お、オキテス隊長、なかなかいい走りじゃないか、早く着いたな』とエドモン浜頭が艇の走りを誉める。
エドモン浜頭が集散所との交渉要領をオキテスに説明する。
『解りました。その要領でマリアの集散所と話し合います』
『おう、それでいい!我らのほうは、明朝、集散所と話をして折り合いをつける』
『解りました』
『明日、話し合いを終えて、イラクリオンへ帰る。以上だ』
『全て、了解しました』
オキテスの返事を聞いて、テムノス浜頭が告げる。
『今夜の打ち合わせは、エドモン浜頭のマリアの営業所で話し合う。オキテス隊長、俺らはこの係留岸壁の浜で待っている』
『解りました。では、行ってきます』
オキテスは、漕ぎかた一同を浜に残し、持参した手みやげを持って、マリアの集散所へ歩を運ぶ。
オキテスがマリアの宮殿の前に立つ、建物を見あげる、キドニアの宮殿と同じデザインである。その左横にある集散所の建物に目を移す、これもキドニアの集散所と同じカタチで建っている。
オキテスは大きく息を吸い込む、吐く、意が固まる、一歩を踏み出す。
身体から力みが抜けている、歩運びがすんなりと出る、集散所の玄関の戸口に立つ、集散所の者が声をかける。
『こちらにおいでになったのですか?どちらの方ですかな?』
『はい!キドニアから来ました。船舶を建造している者です。船舶担当の方に、そのように伝えていただければよろしいのですが』で言葉を切り自分の名を告げる。
『私は、オキテスと言います』
『解りました。少々待ってください』
船舶の担当が顔を見せた
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