アエネアスがぺリオスの口もとを見つめる、ぺリオスが姿勢を改める、話し始める。
『アエネアス、神託は告げている!神の告げるところをおろそかにすることはいかん!神託を正しく行う者だけに神は、見えざる手でその者の行く先々に手をさしのべる。それが摂理の至妙であると心得ることだ』
ぺリオスが息を整える。
アエネアスは、ぺリオスが座している空間に見えざるものの存在を感じる、アンドロマケがその場にいるのにその存在を感じない。
ぺリオスは、日常のぺリオスではない雰囲気を呈している、アエネアスは不思議を感じながらぺリオスの言葉を待つ。
ぺリオスが口を開く。
『アエネアスよ、神はこう告げている。お前が行こうとしているヘスペリアなる地はイタリアの地にある、このプトロトウムの対岸のケルキラ島の対岸がそのイタリアの地である。神は、お前の航海に就いて、お前がヘスペリアの地に着くまでを告げている。ケルキラ島の対岸の地といえば近いが、ヘスペリアへ至る道ははなはだ遠いと心すべきである。お前が海を渡り『建国の地』を目指す、それは神意であると告げている。それを避けて他を志すことは許されないとも告げている。しかと心すべきことである。しかし、それをよしとしない神能を有するものの存在を忘れてはならない、謙虚に敬い奉ずべきと諭している、心せよと告げている』
ぺリオスがアエネアスの目をジイ~ッと見つめる、見つめ返すアエネアス、ぺリオスが息を整える。
『神が告げていることは、お前がどのように海路をたどって『建国の地』に行きつくことができるかを告げている。海路を行くについて、避けがたい海難、また、戦いに明け暮れる日が続くだろうが、見えざる手を信ぜよと告げている。それは、お前に対して神が約束してくれている。お前の想いは、必ず実現するであろうと神託を受けながら俺は感じたことだ。神もお前の未来に真剣だなと感じた一瞬であった』
ぺリオスがテーブルの上の飲み物に手をのばす、喉を潤す、聞き手であるアエネアスも喉の渇きを感じている、喉の渇きをいやす、二人はうなずき合う。
ぺリオスは考える、アエネアスがプトロトウムを出航してからの航海のたどる海路の実情をいかにして神託として、アエネアスに伝えるかに脳漿を搾る。
ぺリオスは、それらについて、伝える神託の重みを増幅してアエネアスに伝えることにした。
『アエネアス、神託は告げている!神の告げるところをおろそかにすることはいかん!神託を正しく行う者だけに神は、見えざる手でその者の行く先々に手をさしのべる。それが摂理の至妙であると心得ることだ』
ぺリオスが息を整える。
アエネアスは、ぺリオスが座している空間に見えざるものの存在を感じる、アンドロマケがその場にいるのにその存在を感じない。
ぺリオスは、日常のぺリオスではない雰囲気を呈している、アエネアスは不思議を感じながらぺリオスの言葉を待つ。
ぺリオスが口を開く。
『アエネアスよ、神はこう告げている。お前が行こうとしているヘスペリアなる地はイタリアの地にある、このプトロトウムの対岸のケルキラ島の対岸がそのイタリアの地である。神は、お前の航海に就いて、お前がヘスペリアの地に着くまでを告げている。ケルキラ島の対岸の地といえば近いが、ヘスペリアへ至る道ははなはだ遠いと心すべきである。お前が海を渡り『建国の地』を目指す、それは神意であると告げている。それを避けて他を志すことは許されないとも告げている。しかと心すべきことである。しかし、それをよしとしない神能を有するものの存在を忘れてはならない、謙虚に敬い奉ずべきと諭している、心せよと告げている』
ぺリオスがアエネアスの目をジイ~ッと見つめる、見つめ返すアエネアス、ぺリオスが息を整える。
『神が告げていることは、お前がどのように海路をたどって『建国の地』に行きつくことができるかを告げている。海路を行くについて、避けがたい海難、また、戦いに明け暮れる日が続くだろうが、見えざる手を信ぜよと告げている。それは、お前に対して神が約束してくれている。お前の想いは、必ず実現するであろうと神託を受けながら俺は感じたことだ。神もお前の未来に真剣だなと感じた一瞬であった』
ぺリオスがテーブルの上の飲み物に手をのばす、喉を潤す、聞き手であるアエネアスも喉の渇きを感じている、喉の渇きをいやす、二人はうなずき合う。
ぺリオスは考える、アエネアスがプトロトウムを出航してからの航海のたどる海路の実情をいかにして神託として、アエネアスに伝えるかに脳漿を搾る。
ぺリオスは、それらについて、伝える神託の重みを増幅してアエネアスに伝えることにした。