2013年9月6日(金)
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、ジョーイ・キング
あまり期待していなかったのですが、面白かったです。
75点。
ド派手なアクションシーンや分かりやすいテーマ(アメリカの正義とか、親子関係の再生とか)を描かせたらやはりハリウッド映画はピカイチだと思います。
対照的に、登場人物のしみじみとした心理描写、内面の深い葛藤を描かせたら、最近の日本映画は世界水準になっているのではないかと。
狩猟民族と農耕民族の違いでしょうか。
チャニング・テイタムとジェイミー・フォックスの掛け合いと、端々に挿入されるアメリカン・ジョーク(?)はローランド・エメリッヒの真骨頂ですな。
笑わせて貰いました。
「世界平和」とは「中東情勢」とか「クーデター」とか大風呂敷なテーマが盛りだくさんですが、物語の竜骨は「親子関係の再生」です。
チャニング・テイタム演じる父親が忙しさにかまけて見に行けなかったジョーイ・キング演じる娘の学校行事の晴れ舞台「旗振り役」が、物語の重要なキーになってくるあたり、「上手いなぁ」と思ってしまいました。
ちなみに、物語のクライマックス、必死に大統領旗を振るジョーイ・キングを見て空爆部隊がホワイト・ハウスの空爆を断念するシーンで、かわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」の1シーンを思い出してしまったのは私だけでしょうか。