つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

妖怪ウォッチ

2014-09-25 16:55:58 | 子育て

小学生以下の子どもがいない方には面白くも何ともない話題であろう。

久しぶりの更新のくせに一部の限られた方にしか理解してもらえない話題に持ち込もうとする私もどうかと思うが、どうでしょうか?(←卑屈?)

 

で、妖怪ウォッチである(分からない人は適宜、ググってくれたまえ。ぐぐっとな。)。

 

「妖怪ウォッチ」というのは、今、ちびっ子たちの間で大人気のアニメである。

グッズの「妖怪メダル」や「妖怪ウォッチ」は即日完売、入荷は未定。メダルを買うために開店前から(へたをすると徹夜で)行列ができる。

こんな感じだ↓

 

先日、自宅近くのとしまえんでフリーマーケットをしていたので下のチビと覗きに行ってきた。彼もまた「妖怪ウォッチ」に取り憑かれている一人である。

これまで市場で品薄だった「妖怪ウォッチ・グッズ」がそろそろフリーマーケットにも出品されるようになってきた。

ネット市場では以前から転売屋さんたちが非常識な・・・いや、その・・・常軌を逸した・・・・じゃなかった、とにかく高値で出品しておられたのだが草の根レベルのフリーマーケットにまでは出回ってこなかったのだ。

簡単に言えば、値が上がるのを期待して買い占めてた大人たちがガメてるのに耐えきれなくなって市場放出に転じたわけだ。米騒動と同じ原理だな。

とはいえ、先日のとしまえんのフリーマーケットで見つけた「妖怪メダル」の最高価格は1枚7,500円だった(※私と5歳のチビのリサーチ調べ)。

元値は1枚100円そこそこの、妖怪のシールとQRコードが貼り付けてあるだけの安っぽいプラスチック製のメダルが、である。

 

フリーマーケットで、子ども相手にどんだけイカれた値段つけとんじゃ!

 

いつだったか「妖怪ウォッチ・ブーム」を仕掛けている方が「ドラえもんやポケモンのように国民的な人気キャラクターに育てたい」とおっしゃっているのを聞いただか読んだだかした記憶がある。

ここで私、予言しておきます。

無理です。たぶん。

理由のその1:TVアニメの内容がクソつまりません。

こんだけ内容の空虚なアニメも珍しい。ドラえもんにしてもポケモンにしても、アニメの内容はそれなりにあるぞ。ちなみに、私はドラえもんで5回、ポケモンで3回、号泣したことがある。「妖怪ウォッチ」ごときをドラえもんやポケモンと同列に論じるのはドラちゃんやピカチュウに失礼だ。

理由その2:金目当ての大人がブームを煽っているのが見え見え。

「妖怪ウォッチ・グッズ」の発売メーカー(特に名を秘す)も生産調整をしているはずだ。というか絶対している。

商品の生産量を調整して市場の飢餓感を煽って人為的にブームを作り出す、というのは古くからある広告戦略の一つである。別に違法でも何でもない。

しかし、私の個人的な感情として、

10才にもならない子どもたち相手に、そういう汚い(と敢えて言う)戦略でモノを売りつける、ということは断じて認めない。

そもそも、そういう姑息な手段を弄さなければブームが盛り上がらない、ということ自体、「この商品、ホントは面白くも何ともありません」と自ら認めてるようなもんだ。

実際、分別がつき始めた小学校高学年以上の子どもたちはあまり「妖怪ウォッチ」に興味を示していない(※私リサーチ調べ)。

私の捻くれた性格故に、わが家では「妖怪ウォッチ・グッズ」を一般的な店頭小売価格以上では絶対に買わない。行列に並ぶなど言語道断である。

「妖怪ウォッチ・グッズ」が欲しくて仕方がない下のチビ(5歳)は、何故、パパがこれほど憤慨して「妖怪ウォッチ・グッズ」を買ってくれないかおそらく理解できていない。

 

先日、そんな下のチビを見かねた長男が手作りで「妖怪ウォッチ」を作ってやっていた↓

 

 

その後、たまたま買い物に行った光が丘LIVINで本物の「妖怪ウォッチ」を購入することができた(もちろん一般的な店頭小売価格で。)。

だから下のチビは今、2つの「妖怪ウォッチ」を持っている。長男(11歳)が手作りしてくれたのと私が買ってやったのと。

 

親バカで言うんじゃないぞ。

親バカで言うんじゃないけど、私は長男が弟のために手作りした「妖怪ウォッチ」の方がどんな「妖怪ウォッチ」よりカッコイイし尊いと思う。

大人たちの姑息な広告戦略とか仕掛けブームの遙か上を、いつだって子どもたちは軽やかに越えていくもんだ。

 

今のままなら妖怪ウォッチ・ブームは遠からず廃れる、と思う。